今週からJRAは舞台を小倉と福島に移し、いよいよ本格的な夏競馬の季節となってきました。日曜のメインには小倉と福島でハンデ戦が組まれています。昨日斤量が発表されたので、今日はまず福島のラジオNIKKEI賞を検討してみます。過去にはフィエールマンやパンサラッサなど、GⅠ戦で活躍する馬を輩出しているレースです。去年勝ったエルトンバローズも、毎日王冠1着、マイルCS4着など、現4歳世代としては名のある実績馬となりました。今年のメンバーにも意外な「大器」が潜んでいるかも知れません。この時期の3歳重賞にハンデ戦を組むことには疑問を呈する向きもありますが、馬券的な妙味は大きいので、穴党としては楽しみなレースです。夏の福島の開幕週を飾る一戦を的中させて、勢いをつけたいところです。過去10年のデータを項目ごとに見ていきましょう。
1)斤量(ハンデ) ※( )内は今回の該当馬
・56.5㌔ 1頭
・56㌔ 3頭 ・55㌔ 6頭
・54㌔ 10頭(ジュンゴールド ショーマンフリート
ヤマニンアドホック ログラール)
・53㌔ 9頭(*該当なし)
・52㌔ 1頭
〇1勝クラス 8頭(ショーマンフリート②1着 メイショウヨゾラ②4着
ログラール③1着)
〇プリンシパルS 5頭(*該当なし) 〇皐月賞 2頭(シリウスコルト⑬14着 アレグロブリランテ⑮15着)
〇NHKマイルC 2頭(*該当なし)
〇青葉賞 2頭(サトノシュトラーセ⑥4着 ウインマクシマム③5着)
〇早苗賞 2頭(*該当なし) 前走との間隔(ローテーション)では、中7週①が最多、次いで中4週②で、7割の馬が中4~7週に収まっています。ちなみに、①は今回該当なし、②は白百合Sで、中4~7週では中6週の ショーマンフリート(上の1勝クラス)も該当します。
3)血統
梅雨時だけに馬場状態次第なところはありますが、近年は父ロベルト系がわりと好走する傾向です。個人的には、これに母系ノーザンダンサー系が加われば、「晴雨兼用」というか、「全天候型」で信頼がおけそうな感じがしますが、今回この組み合わせの馬は見当たりません。あとは、雨馬場になったときのミスプロ系でしょうか。一応、この2パターンで拾い上げておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・ジュンゴールド :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父ゼンノロブロイ
・ログラール :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
・シリウスコルト :父マクフィ(Dabawi)/母父ゼンノロブロイ
・ミナデオロ :父レイデオロ(キングカメハメハ)/母父Unusual Heat(Nureyev)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
①2勝以上の馬、あるいは重賞で連対経験のある1勝馬
②内枠有利:1・2枠の複勝率30%超/外枠の上位人気馬は勝てていない
③前走が5月だった馬に着目
④勝ち馬の主流は、斤量54か55㌔、前走1着(or ダービー前哨戦使い)、上り時計上位
5)宮田式バイオリズム◎
・アレグロブリランテ 1・2・0・2
・ショーマンフリート 2・1・0・2
・セッカチドラゴン 1・0・0・1
・セットアップ 2・1・0・2
・ミナデオロ 2・1・1・3
・ログラール 2・0・1・2
6)結 論
ハンデ戦でなければ重賞で好走している馬が上位だと思いますが、3歳のこの時期に3、4㌔の斤量差をつけられると、さすがに軽ハンデ馬の有利は動かせないところです。狙いは、54㌔で走れるショーマンフリートかログラールあたりだと思いますが、父ロベルト系の血統を評価してログラールの方を中軸とします。相手は、ショーマンフリートに山藤賞で勝っているヤマニンアドホックも54㌔で不気味ですが、基本的には重賞を走って来た馬から、アレグロブリランテ、サトノシュトラーセ、ウインマクシマム、シリウスコルトを上位にとりたいと思います。セットアップもいい馬ですが、58㌔はさすがに重い感じです。穴ならジュンゴールドの一変ではないでしょうか。
ということで、今日のところは、
◎ログラール 〇ショーマンフリート ▲シリウスコルト △ジュンゴールド
でまとめておきます。
本日もお読みいただきありがとうございました。全国的に梅雨入りして、場所によっては大雨が続きます。災害や事故がないことを祈ります。7月が近づいてきました。今日も一日がんばりましょう。