いつもならば今日は日曜の京都記念の順番ですが、実績馬が強そうで、馬券的な魅力をあまり感じないので、今日は一日前の土曜・東京メイン、クイーンCを検討します。有力な2頭が共同通信杯とダブルで登録しているので、出馬が確定しないと予想が大きく変わってきそうですが、一応現段階での順番づけだけしておきます。以下、持ち時計上位の馬と過去10年の傾向を見ていきます。
1)持ち時計上位
昨日と同じパターンで見ていくと、まず、去年の勝ち馬クイーンズウォークの時計は1分33秒1(上がり33.4)でした。過去5年(良馬場)の勝ち時計の平均は1分33秒52(上がり34.0)です。ペース次第ですが、今年も1分33秒台(上がり33秒台)くらいの決着が予想されます。同距離のマイルが主ですが、以下に1400、1600、1800の持ち時計上位の馬を並べてみます(〇数字は単勝人気順)。
<1400>
スライビングロード 11/30京都 未勝利 ③1着 1分22秒0 34.5
エンブロイダリー 11/16東京 1勝C ①1着 1分22秒7 33.1
ティラトーレ 02/01東京 クロッカスS ②2着 1分23秒0 33.2
<1600>
ティラトーレ 12/14中山 ひいらぎ賞 ③4着 1分33秒0 35.5
エストゥペンダ 01/12中山 フェアリーS ⑨3着 1分33秒4 34.6
ショウナンザナドゥ 06/22阪神 未勝利 ①1着 1分33秒5 35.1
マピュース 11/17東京 赤松賞 ③1着 1分33秒9 33.8
レイユール 11/17東京 赤松賞 ②2着 1分34秒0 33.4 ロンドボス 11/17東京 赤松賞 ①3着 1分34秒2 34.2
コートアリシアン 12/08阪神 阪神JF ③6着 1分34秒2 34.4
<1800>
エンブロイダリー 07/27新潟 未勝利 ①1着 1分45秒5 34.3
ロートホルン 11/17東京 未勝利 ⑩1着 1分45秒9 34.5
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣クイーンズウォーク 12/23阪神 未勝利 ①1着 1分48秒3 33.7
2⃣アルセナール 11/11東京 新馬 ①1着 1分36秒1 34.2
3⃣ルージュスエルテ 10/22東京 1勝C ①1着 1分24秒1 33.4
ティラトーレにはフェアリーS2着時の1分33秒3(35.9)という時計もありますが、使い減りがなければ、この馬が一番手。次いで、同レースでこのティラトーレとコンマ1秒差3着だったエストゥペンダ、阪神JF②人気4着のショウナンザナドゥと同レース③6着のコートアリシアンあたりが上位と見ます。あとは赤松賞組と、他距離からはエンブロイダリーとロートホルンです。新馬勝ちのマディソンガールとヴィヴァラリスはどうでしょう。ヴィヴァラリスの前走の末脚には見どころがありましたが。
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇阪神JF 7頭(ショウナンザナドゥ②4着 コートアリシアン③6着)
〇新馬 5頭(ヴィヴァラリス⑪1着 マディソンガール②1着)
〇フェアリーS 4頭(エストゥペンダ⑨3着 ミラーダカリエンテ⑯8着
レイユール①9着)
〇未勝利 4頭(スライビングロード③1着 ロートホルン⑩1着)
前走との間隔で比較的多いのは中8週(例年の阪神JFが該当、今年は中9週)次いで中4週(フェアリーS)、中4ヶ月です。中1週のティラトーレは間隔がやや詰まっている印象ですし、新馬勝ちの2頭も傾向からは間隔が1ヶ月短いという印象です。
3)血統
流行廃りがあるようですが、近年は父がサンデー系(特にハーツクライ)、エピファネイア、キンカメ系が優勢に見えます。母系も含めて、この組み合わせで拾ってみると、以下のとおりです。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・コートアリシアン :父サートゥルナーリア(ロードカナロア)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
・スライビングロード :父レイデオロ(キングカメハメハ)/母父サンデーサイレンス
・ティラトーレ :父リアルスティール(ディープインパクト)/母父ルーラーシップ(キングカメハメハ)・レイユール :父キズナ(ディープインパクト)/母父キングカメハメハ
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① ①②人気馬が優勢:ともに複勝率70%
② 前走重賞組が優勢も近年は新馬・未勝利も侮れず
③ 前走2着以内が優勢:特に重賞2着以内
④ 1600以上の距離での勝利実績必要
:勝利実績のない馬の複勝率9.3%
まずは阪神JF組のショウナンザナドゥとコートアリシアンにティラトーレ、あとはマピュース、エンブロイダリーに、新馬・未勝利組からはマディソンガールとロートホルンといったところが条件に引っかかりますが、抜けた馬はいません。阪神JF組がコケるようなら、好馬券です。
5)結 論
昨日の共同通信杯ではエストゥペンダを一番手に推しましたが、牝馬同士のこちらではデータ的にはやや見劣る感じです。大方の見方は阪神JFの2頭とティラトーレの三つ巴に、エストゥペンダとルメールさん騎乗予定のエンブロイダリーあたりが絡めるかどうかといったところでしょう。過去のデータを見ても①②人気が強いレースですので、人気薄から入るのはやや無謀ですが、ここは前走の勝ちっぷりがよかったロートホルンをあえて中心馬に抜擢しようと思います。未勝利勝ちが連勝している近年の傾向に合致していますし、前走の時計からこのメンバーでも相応にやれる印象です。相手は、やはりまずショウナンザナドゥとコートアリシアンに、前走のフェアリーSでは①人気9着でしたが、舞台が東京に戻れば巻き返しがありそうなレイユールもまだ見切りをつけるのは早計でしょう。あとは川田くんのマディソンガールがどこまでやれるか。。
まとめると、
◎ロートホルン 〇コートアリシアン ▲ショウナンザナドゥ △エンブロイダリー……
の三連勝負で、そんなに堅くは収まらないと見込んでいます。はたしてどうなるでしょうか。
ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。今日は北風から春一番の南風にかわりそうです。強風が「悪事」を働くことがないよう、無事を祈ります。