Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

11/28(火) 土曜中山・ステイヤーズSの展望

2023-11-28 | 予想

 師走の “風物詩” と言えば、一般には有馬記念ですが、競馬ファンにとっては、師走に競馬が中山に帰ってきたことを実感させるレースが、JRA芝の最長レース、ステイヤーズSでしょう。かつてはアルバートが3年連続で勝ったように、リピーターが強く、2013年から2020年まで、8年連続で①人気が3着以内に入る堅いレースが続きましたが、ここ2年は中位人気馬同士で決まり、やや小波乱気味です。今年はどうなるでしょうか。距離が距離だけに血統がものを言いそうですが、過去10年の3着以内馬から、傾向を探ってみようと思います。

ステイヤーズS【2023年12月2日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

スポーツニッポン賞ステイヤーズステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年12月2日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

アルゼンチン共和国杯 10 (マイネルウィルトス⑤2着 セファーラジエル⑮5着 アフリカンゴールド⑫8着         

                   テーオーロイヤル⑦10着 レッドジェネシス⑬12着 ヒュミドール⑭14着

                   グランオフィシエ⑨15着)

 〇京都大賞典       5 (アイアンバローズ⑬11着

 〇古都S         3頭 (ワープスピード③1着

 〇丹頂S         2頭 (ジェットモーション⑧7着 メロディーレーン⑤10着)※ダンディズムが前々走で②2着

 〇比叡S         2頭 (※該当なし

 

2)性齢 ※頭数は延べ数

 〇3歳 0頭   〇4歳 7頭   〇5歳 10頭   〇6歳 8頭   〇7歳 2頭   〇8歳以上 3頭

/◇牝馬 2頭   ◇騸馬 3頭

 3歳馬は出走例自体があまりありませんが、2014・19年はいずれも4着でした。今回キングズレインが出て来ますが、この妙な「ジンクス」を破れるでしょうか。

 

3)血統

 ここ3年は何と言ってもステイゴールドの子・オルフェーヴル産駒が強く出ています。去年2着のプリュムドールの父ゴールドシップもステイゴールドの子ですから、このスタミナ勝負はステイゴールドの血脈が向いているようです。それ以前だと、比較的ハーツクライ産駒が出ていたので、両産駒の馬を拾ってみると、

 父ステイゴールド系

 ・アイアンバローズ:父オルフェーヴル/母父ノーザンダンサー系 ※弟が天皇賞馬ジャスティンパレス

 ・アフリカンゴールド:父ステイゴールド/母父ミスタープロスペクター系

 ・ヒュミドール:父オルフェーヴル/母父グレイソヴリン系

 ・メロディーレーン:父オルフェーヴル/母父サドラーズウェルズの孫=ノーザンダンサー系

 父ハーツクライ系

 ・ジェットモーション:父ハーツクライ/母父シンボリクリスエス(ロベルト系)

 その他、トーセンラー(ディープインパクト産駒で2013年マイルCSを勝っているが、同年の天皇賞・春2着で距離に融通性がある)産駒のアケルナルスター、トーセンジョーダン(ジャングルポケット産駒で2011年天皇賞・秋を勝ち、翌年天皇賞・春2着)産駒のシルブロンあたりも、長距離血統かも知れませんので、念のため名前だけは挙げておきます。

 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。

データ分析:スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス 今週の注目レース JRA

  ①前走2500m以上の馬が過去10年で9勝

  ②JRAの芝3000m以上の平地重賞レースで3着以内の実績がある馬が優勢

  ③出走頭数の比では4歳馬の3着以内率が高め

  ④7歳以上馬は芝3000m重賞で3着以内の長距離実績が必須

 今年のダイヤモンドSで2・3着だったヒュミドール(⑬人気)とシルブロン(①人気)が浮上してきます。あとは、①の条件を満たしていませんが、一昨年のこのレース2着で去年の阪神大賞典でディープボンドの2着だったアイアンバローズでしょうか。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を挙げておきます。

 ・アケルナルスター    4・1・2・12

 ・キングズレイン     3・0・2・2

 ・グランオフィシエ    5・3・1・10

 ・シルブロン       4・2・2・9

 ・ヒュミドール      4・3・0・24

   

 ヒュミドールシルブロンの両頭が合致しています。血統的にはヒュミドール、年齢的にはシルブロンといったところで甲乙付けがたいですが、鞍上マーカンドに期待するとすれば、は後者のシルブロンの方でしょうか。には、アイアンバローズアケルナルスターを挙げておきます。いずれにしても、長距離レースの数が限られるため、強い馬を探すには情報不足は否めません。事前にあまり評価されていないような馬が意外に穴を明けるかも知れません。ゴール前の熾烈な叩き合いを想像すると、今から師走の中山のスタンドの風景が見えるようです。ファンの大歓声が聞こえてきますね。残念ながら、当日は所用のため、ライヴ中継でレースは見られなさそうですが、昼までに馬券を買って結果を待ちたいと思います。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。今日はまた気温が20℃くらいまで上がるようです。寒暖差が大きくて戸惑いますが、師走の前、最後の小春日和の一日を無事に過ごせればと思います。


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