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レース展望と回顧、馬券術について

1/10(水) 日経新春杯の展望

2024-01-10 | 分析

 正月の3日間開催は忙しかったですね。今日はもう追い切りをかける週中の水曜です。寒さもありますし、順調さを欠く馬が出て来るかも知れません。今日は日曜京都のハンデ戦を検討してみます。ここ3年は中京で施行され、人気薄が絡んで好配当が続きましたが、京都に戻って落ち着くのか、それとも荒れる正月競馬の流れを引き継いで、このレースも波乱となるのか。メンバーを眺めると、明け4歳馬たちに好メンバーがそろい、なかなか興味津々です。

日経新春杯【2024年1月14日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

日経新春杯の過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月14日京都11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 京都開催は4年ぶりとなりますが、中京開催分を含めた過去10年間と、京都開催だけの過去10年と、両方の3着以内の馬の傾向を見てみます。

 

1)斤量(ハンデ) Aは中京を含む10年Bは京都のみ。( )内は今回の該当馬

              

 ・59㌔     1頭  

 ・58.5㌔        1頭

 ・58㌔     1頭  2頭

 ・57㌔     1頭

 ・56.5㌔   1頭  2頭

 56㌔     6頭  9頭(インプレス サヴォーナ

 55㌔     9頭  7頭(ショウナンバシット ハーツコンチェルト レッドバリエンテ 

 ・54㌔     4頭  3頭

 ・53㌔     2頭  1頭

 ・52㌔     4頭  4頭

 ・51㌔     1頭  1頭

 

 去年は59㌔を背負ったヴェルトライゼンデが勝ちましたが、これは例外の部類で、トップハンデが勝ったのは2012年のトゥザグローリーの58.5㌔と、過去13年で2度しかありません。データ傾向にしたがえば、斤量55・56㌔の中位ハンデの馬からねらうのが「常道」です。

 以下は、中京を含む過去10年間のデータ傾向となります。

 

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇菊花賞      4頭 (サヴォーナ⑦5着 ハーツコンチェルト⑤6着 サトノグランツ③10着)

 〇グレイトフルS  3頭 (リビアングラス②7着

 〇オリオンS    3頭 (※該当なし

 〇東京優駿     2頭 (※該当なし

 〇中日新聞杯    2頭 (カレンルシェルブル⑥10着)

 〇愛知杯      2頭 (※施行日程等変更

 

 ちなみに、レース間隔で見ると、一番多いのは中4週、次いで中5週、中2週、中11週です。今回で言えば、(中4週)カレンルシェルブル、ナイママ、(中2週)リビアングラス、(中11週)菊花賞組、となります。

 

3)性齢 ※頭数は延べ数

 〇4歳 11頭   〇5歳 9頭   〇6歳 10頭  ◇牝馬 3頭  ◇騸馬 0頭

 過去10年ではすべて4歳から6歳までで、高齢馬の出番はない感じです。ディアスティマ、ハーツイストワール、ヒンドゥタイムズらにとっては苦しいデータです。

 

4)血統

 これはサンデー系でもステイゴールドの血脈が好相性のレースですが、今回のメンバーには該当馬はいません。次位評価では、やはりディープインパクト系と、かつてのトニービン血脈の勢いを買ってハーツクライ系でしょうか。一応ピックアップしますが、大半の馬が該当してしまうので、あまり気にしなくてもいいのではと思えます。

ディープインパクト系

 ・インプレス:父キズナ/母父ロベルト系

 ・サトノグランツ:父サトノダイヤモンド/母父Danzig系(=ノーザンダンサー系)

 ・サヴォーナ:父キズナ/母父Danzig系(=ノーザンダンサー系)

 ・ショウナンバシット:父シルバーステート/母父Sadler’s Wells系(=ミスプロ系)

 ・シンリョクカ:父サトノダイヤモンド/母父キングカメハメハ(ミスプロ系)

 ・ディアスティマ:父ディープインパクト/母父ミスプロ系

 ・ナイママ:父ダノンバラード/母父ジャングルポケット(トニービン=グレイソヴリン系)

 ・リビアングラス:父キズナ/母父ミスプロ系

 ・レッドバリエンテ:父ディープインパクト/母父ミスプロ系

 

ハーツクライ系

 ・ハーツイストワール:父ハーツクライ/母父ダマスカス系

 ・ハーツコンチェルト:父ハーツクライ/母父ミスプロ系

 

5)JRAのデータ分析

 JRAのHPで強調されている点は以下のとおりです。データ分析:日経新春杯 今週の注目レース JRA

 ①キャリア21戦以内。

 ②大敗直後はNG:前走8着以内必要。

 ③前年以降2着以内の戦績必要。

 ④前走の距離2000m超が優勢。

 上の条件を満たすのは、サヴォーナハーツコンチェルトリビアングラスレッドバリエンテの4頭です。

 

6宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を挙げておきます。

 ・サトノグランツ     4・1・0・3

 ・サヴォーナ       3・3・1・4

 ・ディアスティマ     5・3・3・6

 ・ナイママ        2・1・2・30

 ・ハーツイストワール   5・8・0・6

 ・リビアングラス     3・0・1・3

  

7)結論

 前走菊花賞組を有力と見ます。人気になるのはハーツコンチェルトだと思います。斤量55㌔は恵まれたと思いますが、昨春のダービー3着までの経緯を見ると、叩いてからの方がよい馬という印象もあるので、狙うならむしろ菊花賞最先着のサヴォーナの方だと思います。ハーツより1㌔重いですが、うまく先団につけられれば、神戸新聞杯2着の脚を再現してくれるでしょう。グレイトフルS②人気7着で、今回人気を下げそうなリビアングラスも、ハンデ54㌔はねらいごろだと思います。あとは、軽量牝馬のシンリョクカと、前走京都大賞典では心房細動を発症して競走中止になったブローザホーンの巻き返しでしょうか。サヴォーナもそれなりの人気順になると思いますが、人気中位くらいの馬同士で決着して、人気薄が1頭絡む三連馬券になってくれるとうれしいのですが……。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日はなぜか小倉でおこなわれる愛知杯を見てみようかと思います。寒い中ですので、何とか体を温めて乗り切りましょう。


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