愛知杯(中京)なのに、何で小倉でやるのかと思っていたら、阪神競馬場がスタンド工事をするため、玉突きで小倉に開催が回ってきたようです。なるほど、存じませんでした。冬の牝馬のハンデ戦とくれば、これはたぶん人気同士では決まらないだろうと予感しますが、小倉と中京では形態が違いすぎるので、過去のレース・データがあまりあてにできないのは困ったことです。しかしまあ、可能な範囲で事前の分析をしてみます。
愛知杯【2024年1月13日小倉11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
愛知杯の過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月13日小倉11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
過去には、2020年に一度小倉でレースがおこなわれたことがありますが、あとは中京開催です。また、1月中旬のこの時期に施行になったのは2016年以降ですので、参考までですが、過去8年間の3着以内の馬の傾向を以下に見てみます。
1)斤量(ハンデ) ※( )内は今回の該当馬
・56.5㌔ 1頭
・56㌔ 2頭
・55.5㌔ 2頭
・55㌔ 2頭
・54㌔ 5頭(セントカメリア フラーズダルム ミッキーゴージャス ルージュスティリア)
・53㌔ 7頭(グランスラムアスク タガノパッション ローゼライト)
・52㌔ 3頭
・51㌔ 1頭
・50㌔ 1頭
今年は重賞勝ちの馬がエリカヴィータ1頭で、斤量55.5以上の馬はいませんから、(ハンデキャッパーからすれば)あまり差のないメンバーがそろった実力伯仲のレースでしょう。となれば、過去の傾向どおり、斤量53・54㌔のハンデの馬に目が行きます。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇エリザベス女王杯 5頭 (ローゼライト⑮12着)
〇ターコイズS 4頭 (ルージュスティリア⑩9着 ウインピクシス⑨16着)
〇秋華賞 2頭 (※該当なし)
〇中日新聞杯 2頭 (※該当なし)
〇カウントダウンS 2頭 (※該当なし)
ちなみに、レース間隔で見ると、一番多いのは中4週、次いで中10週と中3週です。今回で言えば、(中4週)該当なし、(中10週)エリザベス女王杯と修学院S、(中3週)ターコイズSとディセンバーS、となります。
3)性齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 6頭 〇5歳 11頭 〇6歳 5頭 〇7歳 2頭
5歳が中心です。今回7歳以上の高齢馬はいませんので、5歳を主軸と見るとしても、どの馬にもチャンスはあるようです。
4)血統
競馬ラボの血統分析を参考にして、2022年1月以降の小倉芝2000mの種牡馬成績を見ると、サンデー系(特にディープインパクト)とエピファネイア、ハービンジャーの産駒が好成績を上げています。2月におこなわれているopの関門橋Sを参考にすれば、昨年勝ったディープモンスターはディープインパクト産駒ですから、確かにディープの血脈がいい感じに映りますが、同レースの過去10年のデータを見ると、父系母系にノーザンダンサーの血脈が目立つ印象です。
関門橋ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年2月5日小倉11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
そこで、一応、父系にサンデー系とエピファネイア、母系にノーザンの血脈がある馬を拾ってみると、
〇父ディープインパクト系 × 母父ノーザンダンサー系
・グランスラムアスク:父ディープインパクト/母父Storm Cat(ノーザンダンサー孫)
・ニューノーマル:父キズナ/母父Scat Daddy(ノーザンダンサー系)
・フラーズダルム:父キズナ/母父ホワイトマズル(ノーザンダンサー曾孫)
・ルージュスティリア:父ディープインパクト/母父Storm Cat(ノーザンダンサー孫)
〇父エピファネイア × 母父ノーザンダンサー系
・テリオスマナ:父エピファネイア/母父デインヒル(ノーザンダンサー孫)
5)JRAのデータ分析
上の分析と重なりますが、JRAのHPで強調されている点は以下のとおりです。(データ分析:愛知杯 今週の注目レース JRA)
①前走5着以内馬が優勢。
②前走距離2000m以上が優勢。
③5歳馬優勢、6歳馬やや劣勢。
上の条件を満たすのは、セントカメリア、次点がミッキーゴージャス(4歳)、エリカヴィータとコスタボニータ、ニューノーマルが距離不足といったところです。
6)宮田式バイオリズム
最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を見ておきます。
・ウインピクシス 4・2・1・6
・エリカヴィータ 2・0・0・9
・コスタボニータ 4・3・2・5
・セントカメリア 4・2・0・7
・テリオスマナ 2・1・2・12
・ローゼライト 4・0・5・20
7)結論
下調べをする前は、前走重賞組からハンデの軽い馬を狙うつもりでしたが、前走サンタクロースSの勝ちっぷりを見ると、セントカメリアで好勝負になる気がします。前走は展開が見事にはまった感じはありますが、あの末脚は重賞クラスでも十分通用しそうです。まだ3勝クラスを勝ち上がったばかりですが、一昨年の中京・あずさ賞では、同世代の牡馬ガイアフォースとマテンロウスカイに1馬身以上差をつけて勝ち、続く新潟・月岡特別ではラーグルフに半馬身差の2着ですから、他の重賞組から1㌔減の54㌔で走れる今回は有利と見ます。小倉は去年の夏、博多Sで②人気に支持され12着に敗れましたが、自身最も重い馬体重で臨んだレースでしたし、それで人気が下がるようなら、かえって好都合です。血統も、父ドゥラメンテはキンカメ系ですが、母系にノーザンダンサーの血脈があるので底力に期待します。
相手としては、このセントカメリアに前走修学院Sで勝ったミッキーゴージャス、エリザベス女王杯⑮人気12着のローゼライトあたりに目星をつけています。あとは紫苑S3着の過去があるミスフィガロが52㌔で激走しないか……というところでしょうか。コスタボニータやエリカヴィータも力的には上位でしょうけれども、今回はハンデ55㌔で一枚割り引きかなと思います。
ということで、3日間開催があると週の展開が早く、明日はもう金曜なので、追い切り情報を集めてみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も何とか乗り切っていきましょう。
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