Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

10/ 2(水) サウジアラビアRCの展望

2024-10-02 | 分析
 今日は土曜東京の2歳重賞、サウジアラビアRCを検討してみます。頭数が少ないので、勝負レースとしてはテンションが上がりませんが、去年の1・2着がゴンバデカーブースとボンドガールですから、例年GⅠ戦で上位人気になりそうな馬が含まれている感じです。今後の2歳戦を占う意味で、馬券はともかく、どんな走りをするかは見ておく必要がありそうです。今回のメンバーの持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向などを一応調べておきます。
 
 
1)持ち時計
 ここ2年の勝ち時計は1分33秒4で、馬場が重くならなければ、33秒台は出そうです。ここ10年で一番早かったのは、2019年のサリオス(皐月賞・ダービー2着)の1分32秒7ですから、33秒を切るようだと、将来的に有望ということになるでしょう。上がり脚の方は、全体時計との兼ね合いもありますが、歴代の勝ち馬はほぼ33秒台前半の脚を使っているので、時計の目安としては、全体で1分33秒台前半上がり脚も33秒台くらいを合格ラインと考えて、持ち時計を比べてみるのがいいと思います。
 今回の出走メンバーの持ち時計は以下のとおりです(〇数字は人気順)。
 
 ・アルレッキーノ    08/03新潟 未勝利   ①1着 1分33秒3 33.7
 ・ニシノルアノーヴァ  09/07中山 未勝利   ⑤1着 1分33秒8 34.3
 ・マイネルチケット   09/08中京 未勝利   ②1着 1分34秒5 35.6
 ・シンフォーエヴァー  08/25新潟 新潟2歳S ②9着 1分35秒5 35.8
 ・タイセイカレント   09/07中京 新馬    ⑤1着 1分36秒5 33.9
 
 ・アルテヴェローチェ  07/27札幌 新馬    ①1着 1分29秒9 34.7
 ・ヒシアマン      07/27札幌 新馬    ②2着 1分29秒9 34.5
 
 ・フードマン      09/01中京 新馬    ①1着 1分22秒6 35.1 
 
 参考までに2023年の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣ゴンバデカーブース   06/10東京 新馬    ②1着 1分34秒8 34.7
2⃣ボンドガール      06/04東京 新馬    ②1着 1分34秒6 33.0  
3⃣シュトラウス      06/03東京 新馬    ①1着 1分36秒9 34.5    

 時計的にはアルレッキーノが一番手ですが、新潟の時計なのでやや割り引きが必要で、二番手のニシノルアノーヴァと同程度と見た方がいいかも知れません。また、両馬とも新馬勝ちしていないので、その点では、札幌戦からここに臨むアルテヴェローチェヒシアマンの方が能力上位の可能性もあります。新馬勝ちのフードマンの時計は重馬場のものなので、判断しづらいのですが、同日の小倉2歳Sの上位陣が上がり34秒台の時計を出しているところからは、並みの上といった評価が妥当と見ます。

2)前走(ステップ)とレース間隔
 新馬勝ちから臨むのが理想で、去年が典型的ですが、6月にデビューした馬が好走する傾向です。アルレッキーノは6月にデビューしましたが、勝てずに、未勝利戦を経由することになったので、どんなものでしょうか。
  
3)血統
 わりとーザンダンサー系が好走しているように見えます。今回該当するのは以下の3頭です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・アルレッキーノ  :ブリックスアンドモルタル(Storm Bird系)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
 ・タイセイカレント :モーリス(スクリーンヒーロー)/母父Galileo(Sadler's Wells)
 ・フードマン    :Kingman(Danzig系)/母父Dark Angel(Acclamation)
 
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 前走1着必須:特に東京新馬勝ちから臨む馬 or 大差勝ちの馬
 ② 前走の上がり脚が上位3頭以内:先行・差し無関係
 ③ 上位人気(④人気以内)が強い
 ④ 1、2月生まれが優勢
 
 浮上するのはアルレッキーノタイセイカレントヒシアマンで、アルテヴェローチェがこれに続くといったところです。
 
5)結 論  
 世間的というか、ファンとしては、アルレッキーノアルテヴェローチェの対決にヒシアマンタイセイカレントがどこまで迫れるかといった構図を描くでしょう。あとは、新馬勝ちを一応評価してのフードマンと、マイネルチケットまではどうでしょう。出走数が少ないので、そこまで手を伸ばせるかどうか。個人的にはデビュー戦でヒシアマンを抜かせなかったアルテヴェローチェの能力が一枚上と見て、(馬券を買うなら)この馬中心としますが、あまり勝負すべきレースではないかも知れません。
 ということで、
 
 アルテヴェローチェ 〇ヒシアマン ▲アルレッキーノ △タイセイカレント 
 
でまとめておきます
 
 明日は近づいて来た今年の凱旋門賞を検討してみます。前哨戦で3着に頑張ったシンエンペラーが、本番でもやれるのかどうか、楽しみです。本日もお読みいただきありがとうございました。今日もがんばっていきましょう。
コメント
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