Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

今日の狙い 阪神カップ

2022-12-24 | 予想

 有馬前日の今日の狙いは阪神カップです。かつては単に「荒れるGⅡ」ではなく、「ものすごく荒れるGⅡ」という印象の強いレースでしたが、ここ数年はそれほどでもなく、「平穏」な感じがします。データ上は、3歳馬が続けて3着以内に来ているので、まずは今年も、と思うのですが、参戦するのはプルパレイ1頭で、やや拍子抜けです。また、前走マイルCSで大敗した馬が巻き返す例も多いのですが、これも該当するのはロータスランド(8着)一頭です。

 今朝の前売りでは岩田親子が1・2番人気になっていますが、どうなのでしょうか。現在の枠の人気と私の狙い馬は以下の通りです。

・1番人気枠=8枠  グレナD ルプリュF トリプルA

・2番人気枠=7枠  ダイアT

・3番人気枠=5枠  ロータスL

・4番人気枠=2枠  トゥラヴェスーラ

・5番人気枠=4枠  バスラットL

・6番人気枠=6枠  ルチェC エントS

・7番人気枠=1枠

・8番人気枠=3枠

 258枠がすべて5番人気以内に収まっているので、ここは(慣例にしたがい)、最も人気のない2枠のトゥラヴェスーラから入ろうかと思っています。本当はルプリュフォールを狙いたいのですが、重賞レースで武が乗る馬を軸にすると「裏切られる」ことが多いので、相手までにとどめます。でも、トゥラヴェスーラにも不安はあって、この馬は好走して入着はするけれども、勝ちきれないというか、なかなか1着にはなれない馬です。7歳と高齢でもありますし、軸は1着になる馬、勝つ馬を選ぶべきという思いもあるので…。もし、今日の阪神のレース傾向が「本命」サイドで流れるようなら、手のひら返しで考え直そうかと思っています。

 こんな具合で、迷いがあるというか、すでに今日のことより明日の方に気持ちが向いているといった心境ですが、下位人気馬が絡んで、明日の軍資金になることを期待しています。みなさんもどうか高配当を。

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有馬記念の枠番

2022-12-23 | 予想

 昨日、日曜の有馬記念の枠と馬番が発表されました。大外に入ったディープボンドは不利な枠に入ったという記述を目にして、ほんまかいな、と思ったので、この際だからと、これまでの有馬全66回のレースの枠の出目を調べてみました(暇人!)。

        1着     2着      3着        複勝率  

  1枠    9%    18%     11%     13%   

  2枠    12%          14%           14%         13%  

  3枠    14%     20%     17%     17%  

  4枠    17%     11%     15%     14%  

  5枠    18%     11%       8%     12%        

  6枠      8%       9%     21%     13%  

  7枠      9%     12%     12%     11%  

  8枠     14%      8%       3%       8%  

 

 まあ強いて言えばですが、8枠は他枠に比べて複勝率(3着以内に入る確率)が低いから、「不利」と言えば、「不利」なのかも知れません(それなら逆に、3枠は8枠の倍くらい馬券圏内に来ているのですから、枠としてはかなり有利ということになります)。でも、先行して押し切ったダイワスカーレットが勝った2008年は、2着に同枠のAモナークが入って、枠番連勝は8-8でしたから、8枠がダメってこともないでしょう(…と、ディープBファンを少しフォローしておきます 笑)。

 今年の人気になりそうな馬たちを枠番で見ると、まず、イクイノックスは5枠です。この枠は1着の確率が一番高いし、縁起のいい好枠に入ったと言えそうです。つづいてタイトルホルダーは7枠ですが、これは8枠に次ぐ不利な枠で、先行する同馬にとっては内枠の方が都合がよかったでしょう。去年の覇者エフフォーリアは4枠ですが、これはデータ上は2番目の好枠なので、まずまずでしょう。3枠にジェラルディーナとヴェラアズールが入りましたが、複勝率から言って、どちらか(個人的には人気のない方)が浮上する余地はありそうです。私が今のところ人気薄で狙っているボッケリーニはタイトルホルダーと同じ7枠です。前走のJCで大敗したのは馬体重を減らしたためだと思うので、当日は何とか戻してくれることを願っています。

 さて、今日の夕方から馬券発売が始まります。どんなオッズになるか、楽しみです。

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土曜中山大障害 オジュウチョウサンの引退レース

2022-12-21 | 予想

 長く障害界を牽引してきたオジュウチョウサンが、24日土曜のこのレースを最後にとうとう引退します。2013年秋の東京競馬でデビューし、未勝利のまま翌年から障害に転向、初戦は14番人気14着と、今からは想像できないような「船出」となりましたが、その後3戦で勝ち上がり、オープン入りしてからは勝利を積み重ね、J-GⅠ9勝、年度代表選出4回、2018年には武豊が騎乗して有馬記念にまで出走しました(9着 1着ブラストワンピース)。そんな障害馬がかつていたでしょうか。まさしく障害競争馬界の “宝” と呼んでいい名馬です。

 11歳になった今年は、春の中山グランドジャンプを制して健在ぶりを示し、ファンを喜ばせましたが、10月の東京ハイジャンプでは9着と惨敗し、さすがにそろそろ世代交代ではという声が強くなっていました。馬齢の11歳は人間で言えば、50歳代後半から60歳くらいの齢です。いくら管理技術が向上して、人間も馬も「選手寿命」が延びているといっても、そろそろ「退職」させてあげないとかわいそうな気がします。これが最後のレースとなれば、花道を勝利で飾らせたいと願うファンは多いでしょうが、私を含めてレースを見るだけでは収まらない人々にとっては、馬券的な魅力がどうなのかも問題です。

 今回ホッコーメヴィウスが出走していれば、オジュウCを負かす有力候補だったでしょうが、オジュウC引退の「ご祝儀」のためか? 今回は出ません(エイシンクリックも来ません)。その代わり、前走の東京ハイジャンプで、このホッコーMに勝ったゼノヴァースが出ます。オジュウCが1番人気でなければ、この馬が当日の1番人気になるかもしれません。しかし、中山の大障害コースは初めてですし、障害転向後間もない時期とはいえ、中山の障害2戦2敗なのが引っかかるところです。

 かと言って、他の有力馬といっても、4月の中山GJでオジュウCに敗れたメンバーばかりですから、逆転まではどうかというのが率直な印象です。しいて挙げれば、新潟の平地戦を叩いてこのレースに臨むケンホファヴァルトか、あるいは、前走東京HJ10着のマイネルレオーネでしょうか(でも9歳と10歳だしなあ)。

 結論として、勝てるかどうかはわかりませんが、オジュウCが3着以内に来る確率は高いのではと思います。ですから、今からあまり入れこんで予想するより、当日の中山の様子を見ながら、馬券購入を考えるというスタンスがよいと思い直しています。オジュウチョウサンと関係者のみなさん、長いあいだほんとうにお疲れ様でした。

 関係ありませんが、昨日12月21日は「競馬の神様」大川慶次郎さんの命日でした。大川さんの障害レースの予想は記憶にありませんが、最後の予想では、亡くなった5日後の1999年12月26日の有馬記念、ハナ差で勝利したグラスワンダーを見事に的中させていました。競馬を「天職」と言った大川さん、倒れてから亡くなるまで意識を取り戻すことはなかったそうですが、競馬中継やGⅠのファンファーレを聞くと脳波が反応していたというエピソードが、私はたまらなく好きです。

 

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有馬記念 牝馬はどうなる

2022-12-21 | 競馬日記

 有馬記念は、一昔前は、牝馬は勝てないというジンクスがありました。調べてみると、1971年のトウメイが勝ってから、2008年ダイワスカーレットが勝つまで、37年も勝っていなかったのです。さすがにこれだけ長く勝てないと、牝馬として出走することが人気に影響するのか、この間、1番人気に推された牝馬は、2002年のファインモーション(5着)と1995年のヒシアマゾン(5着)の2頭しかいません。1番人気になっても不思議のない牝馬は他にもいたと思いますが、あのウォッカも、2007年、ダービー馬になった年に3番人気で出走し、11着に惨敗して、以後、ファン投票で上位に選ばれても有馬には出なくなってしまいました。

 エアグルーヴも忘れられない馬です。1997年、天皇賞・秋で、前年覇者のバブルガムフェローを壮烈な叩き合いの末に破り、次のJCでもバブルGに先着したことから、同馬を一種の恐怖症(エアグルーヴ・ノイローゼ?)に陥らせ、引退を早めたとも言われる、それほどの名牝です。当時、伊藤雄二調教師は「この馬は牝馬だと思って調教していない」とくり返していましたが、確かに、正面から見た彼女の姿は装甲車のようにゴツくて、牝馬らしさが微塵も感じられないのです。そのエアGであっても、1997・98年と2回走って3着・5着と、やはりダメでした。個人的には、2回ともエアグルーヴから馬券を買った記憶があるので、98年に5着に沈んだレースは特によくおぼえています(JCを挟んで秋3戦以上走ると消耗するのかも知れません)。

 しかし、2008年にダイワスカーレットがジンクスを破ると、最近はあまり「牝馬だから」というのは気にする必要がなくなってきた感じがします。以後の最上位牝馬の成績を眺めると、

・2009年 ブエナビスタ(1番人気)    2着 [ドリームジャーニー②]

・2010年 ブエナビスタ(1番人気)    2着 [ヴィクトワールピサ②]

・2011年 ブエナビスタ(2番人気)    7着 [オルフェーヴル①]

・2012・13年 牝馬出走なし

2014年 ジェンティルドンナ(4番人気) 1着 [トゥザワールド⑨]

・2015年 マリアライト(12番人気)    4着 [ゴールドアクター⑧]

・2016年 ミッキークィーン(7番人気)  5着 [サトノダイヤモンド①]

・2017年 クィーンズリング(8番人気)  2着 [キタサンブラック①]

・2018年 モズカッチャン(4番人気)   8着 [ブラストワンピース③]

2019年 リスグラシュー(2番人気)   1着 [サートゥルナーリア③]※アーモンドアイ9着

・2020年 クロノジェネシス(1番人気)  1着 [サラキア⑪=牝

・2021年 クロノジェネシス(2番人気)  3着 [エフフォーリア①]

 *[ ]は1着ないし2着馬。〇数字は同馬の人気。

 最近の5年間で、3着以内に入った牝馬は延べ5/15頭で3頭に一頭です。確率的に考えたら、今年も3着以内に1頭は来ることになります。

 今年出走する予定の牝馬は4頭です。ジェラルディーナは母親のジェンティルドンナが2014年に勝っているので注目されていますが、前走のエリザベス女王杯を勝っていることが、逆に嫌な感じがします。むしろ同レースで負けた2頭、アカイイトイズジョーノキセキの方に食指が動くのですが、さて、どうなるでしょうか。

 次回は有馬の前日に行われる中山大障害について書きます。よろしければ、またご覧ください。

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有馬記念 「一強」でも負ける

2022-12-20 | 予想

 有馬記念は「一強」か、それとも「三強」か。

 これは私の勝手な経験則なので、そうでない例はあふれていますが、「三強」だと3頭のうち2頭が3着以内に来て堅く収まり、「二強」だと2頭のどちらかがコケて3着以内に入れず、「一強」だと人気薄を連れてくる――そんなイメージがあります。これにならえば、もし、日曜の有馬記念がイクイノックス、タイトルホルダー、エフフォーリアの「三強」のレースになるならば、この3頭のうち2頭が馬券に絡む本命サイドの結果となるでしょうし、もし、イクイノックスの「一強」ならば、何か得体の知れない人気薄の馬を連れてくるのではという予感(期待!)があります。

 「一強」が勝った例としては、忘れもしない2008年の有馬記念。牝馬は有馬に勝てないと言われながら1番人気となり、横綱相撲でジンクスを打ち破って、見事引退レースを飾ったのが4歳牝馬ダイワスカーレットでしたが、2着は何と大外14番人気のアドマイヤモナーク、3着は10番人気のエアシェイディが入り、三連複192,500円、三連単は985,580円もつきました。自慢話で恐縮ですが、私の有馬記念の最高配当です。このレースでは、前年の覇者マツリダゴッホ(2番人気)は10着、JCを制したスクリーンヒーロー(3番人気)は5着でした。

 とはいえ、「一強」が負けると、上位3頭が2・3・4番人気で決まっても三連複が万馬券になったりします。あの名牝アーモンドアイの唯一の「汚点」が、まだ記憶に新しい2019年の有馬記念です。最終コーナーを回っていい感じで直線を向いたのですが、いつもの伸びが全くなく、外から来た馬たちに次々と抜かれていく様を、信じられない思いで見ていた人は多かったと思います。余談ですが、実はこのレースも、3着のワールドプレミアから買っていたので、意外な高配当がついて個人的にはホクホクでしたが(アーモンドEのファンの皆様、すみません)。

 というわけで、スポーツ紙や予想陣がどんな見立てで今度のグランプリレースを報じるのかわかりませんが、「三強」にせよ「一強」にせよ、波乱の目はあるということだけは頭の片隅に入れておかなければいけないと思っています。

 次回は有馬と牝馬について書こうと思います。またご覧いただけるとうれしいです。

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