石原プロがテレビ映画を制作した記念すべき第一回作品。
主演・石原裕次郎、渡哲也。脚本・倉本聰
ほかに、仁科明子、高品格、篠ヒロコ、中条静夫、佐藤慶、宍戸錠、寺尾聡…
どうかしている豪華な布陣です。
そのなかに「1本だけ冷やかしで」と説得され参加したのが当時スキーメーカーのテスターをしていた
神田正輝さんです。
神田さん演じる東洋新聞の新人記者・九条浩次が城西署の記者クラブに配属され、キャップのバクさん(石原裕次郎)を
訪ねてくるファーストシーン。
床に印を貼られて、ここまで歩いたらセリフを言う…という細かい指示をされているにもかかわらずNGを連発した、
とのことですが、本当に見ていて気の毒なくらいぎこちないですw
セリフ云々以前に、あれだけ身体能力の高い人が普通に歩けてないということに驚きました。
そう思うと、話し、歩き、電話をかけ、食事をするという日常を、カメラの前で自然にみえるように演じる俳優というのは
たいへんな職業だと改めて尊敬します。
ベテランのみなさんの麻雀シーン。あまりに自然です。ホントに遊んでるんじゃなかろうかw
第一話の終盤、犯人の妹を囮にして犯人をおびき出し逮捕しようとする黒岩刑事(渡哲也)たち。
黒岩に張り付いていた九条も現場に居合わせ、妹を盾に逃げようとする犯人を撃ち逮捕した黒岩に詰め寄ります。
画だけ見てるとさほどまずくないと思いますが、実際はNGの連発で、人の演技について何も言わない裕次郎さんが
唯一自分相手に練習させたという逸話の残る場面。
受ける渡さんは、文句も言わずずっと付き合ってくれたそうで、さすが団長です。
裕次郎さんが、自社の勝負を賭けた作品に起用したわけですから、初めて会った時になにか感じるものがあったんでしょう。
1話だけ撮って山に帰っちゃったのを呼び戻すのはやむを得ないとしても、見込みがないと思えば次はないはずです。
「闘いの日々」で自分の部下役で手元におき、「PARTⅡ」では信頼する渡さんのもとに預け、
その後はあえて石原プロ以外の現場をいろいろと経験させて、満を持して「太陽にほえろ!」で一共演者として迎える…。
社長としての責任もあったでしょうが、裕次郎さんからこれだけ可愛がられ、それに応えていった神田さんも立派だと思います。
せっかく得意で大好きなスキーを生業としていたのに、まったくやる気もなかった演技で叩かれ、私だったら辞めちゃうと思いますが、
それでも続けてみようと思える魅力が、裕次郎さんはじめキャスト、スタッフのみなさんにあったんでしょうね。
スキーの世界に戻っても活躍し楽しく過ごされたと思いますが、そうしたら私たちはドックにも出会えなかったわけで、
ここで踏んばってくれて感謝です。
主演・石原裕次郎、渡哲也。脚本・倉本聰
ほかに、仁科明子、高品格、篠ヒロコ、中条静夫、佐藤慶、宍戸錠、寺尾聡…
どうかしている豪華な布陣です。
そのなかに「1本だけ冷やかしで」と説得され参加したのが当時スキーメーカーのテスターをしていた
神田正輝さんです。
神田さん演じる東洋新聞の新人記者・九条浩次が城西署の記者クラブに配属され、キャップのバクさん(石原裕次郎)を
訪ねてくるファーストシーン。
床に印を貼られて、ここまで歩いたらセリフを言う…という細かい指示をされているにもかかわらずNGを連発した、
とのことですが、本当に見ていて気の毒なくらいぎこちないですw
セリフ云々以前に、あれだけ身体能力の高い人が普通に歩けてないということに驚きました。
そう思うと、話し、歩き、電話をかけ、食事をするという日常を、カメラの前で自然にみえるように演じる俳優というのは
たいへんな職業だと改めて尊敬します。
ベテランのみなさんの麻雀シーン。あまりに自然です。ホントに遊んでるんじゃなかろうかw
第一話の終盤、犯人の妹を囮にして犯人をおびき出し逮捕しようとする黒岩刑事(渡哲也)たち。
黒岩に張り付いていた九条も現場に居合わせ、妹を盾に逃げようとする犯人を撃ち逮捕した黒岩に詰め寄ります。
画だけ見てるとさほどまずくないと思いますが、実際はNGの連発で、人の演技について何も言わない裕次郎さんが
唯一自分相手に練習させたという逸話の残る場面。
受ける渡さんは、文句も言わずずっと付き合ってくれたそうで、さすが団長です。
裕次郎さんが、自社の勝負を賭けた作品に起用したわけですから、初めて会った時になにか感じるものがあったんでしょう。
1話だけ撮って山に帰っちゃったのを呼び戻すのはやむを得ないとしても、見込みがないと思えば次はないはずです。
「闘いの日々」で自分の部下役で手元におき、「PARTⅡ」では信頼する渡さんのもとに預け、
その後はあえて石原プロ以外の現場をいろいろと経験させて、満を持して「太陽にほえろ!」で一共演者として迎える…。
社長としての責任もあったでしょうが、裕次郎さんからこれだけ可愛がられ、それに応えていった神田さんも立派だと思います。
せっかく得意で大好きなスキーを生業としていたのに、まったくやる気もなかった演技で叩かれ、私だったら辞めちゃうと思いますが、
それでも続けてみようと思える魅力が、裕次郎さんはじめキャスト、スタッフのみなさんにあったんでしょうね。
スキーの世界に戻っても活躍し楽しく過ごされたと思いますが、そうしたら私たちはドックにも出会えなかったわけで、
ここで踏んばってくれて感謝です。