主にこちらの話をし終えて今度は会社側から今後どうするかという話になった。
2月末までは有給の消化ということだが
2月前半については直属の課長が「欠勤にしちゃった」といった。
15日の締め手続きにいかなかったのだから当然だが
逆に前半に使ってしまったらもう残りはなかった。
有給消化の代わりに1日2回朝と夕方連絡を入れろという事になった。
有給取得にそのような条件が必要なのかどうか腑に落ちない部分もあったが
まあその程度なら問題ない。
前半も会社からの留守電には必ずこちらから返していたし。
辞表のほうは再度2月末付で書いていたが
提出しようとしたら部長が「以前のがあるからいい」と言った。
辞表を捨てていたらそれは犯罪だ。
それ以前に上に上げずに部長が握っていたこと自体が十分に犯罪だ。
内容証明郵便にしなかったのだから証拠は残っていないが。
話が決まって終わる頃に後部長がやや強い口調で
「来れなければ困るんだけど」と言った。
『ですから1月末付で辞表を書いたのですけど』と言おうと思ったが
せっかく話が決まったので事を荒立たせたくなかったので言わずに
1日2回電話を入れるという今決まった話をしてその場を収めた。
部長も目の前で聞いていた話なのだけれど。
やっと正式に辞めることが決まった。
もっとも法律的には辞表提出時点で正式に決まっていたのだが。
会議室を出て自分の席に戻り片付けをしながら
回りの人たちに辞めるという事を伝えた。
私が担当していた三菱重工系のユーザーの営業担当責任者だった
営業部長がこちらに来たので「どうもすみません」と頭を下げると無視された。
この人だけは怒っているのだ。
この部長はそのユーザーがロクでもないこともあり何かと私を気にかけてくれていたので
辞めることは最初にこの部長に伝えようと思っていたのだが
その機会をのがしてしまいそのままになっていた。
私が辞めることを言わなかったのだから当然と言えば当然だし
営業ということもあってそういったことは人一倍重視するのもまた当然だ。
営業だから用のないところに対しクールであることもまた当然だ。
人間関係があまり得意でない私にとってはこういうことをされると一番困る。
ただこっちは辞めることが決まった身で半月足らずで社員としても部下としても縁は切れる。
瞬時に以降私も無視することに決めた。