2連休の最後に洗濯をした。
コインランドリーに『BRUTAS』が置いてあり
表紙に「曜変天目 宇宙でござる」という文字とともに茶碗の写真がデカデカと載っている。
曜変天目の特集をしているのだが
何で『BRUTAS』がこんなもんを特集するのか?
と思ったが私自身『BRUTAS』のことを詳しく知っているわけではない。
曜変天目は国宝で世界に3個しかなく(4個目は破片として発見されている)
それらが今、東京、志賀、奈良で同時に公開されているそうだ。
3館を巡ると、2・3館目の入館料が200円割引されるそうだが
それぞれ場所はかなり離れている。
曜変天目に代表される天目茶碗は
オパールというよりアンモライトやスペクトロライトのように光沢の色が角度によって変わるのだが
今回は話をオパールに持っていくわけではない。
曜変天目茶碗を見て思い出したのが家にある猪口だった。
初めて油絵を描くときにペインティングオイル入れとして
100均で猪口を買ったのだが
これが稀に見る名器でオイル入れにはもったいないくらいだった。
その猪口は天目ではなく内側の底のほうが七宝焼きのようになっている。
洗濯や乾燥を待つ間、早く帰ってもう一度この猪口をみたいという思いに駆られていた。
『BRUTAS』の特集の公判では後半には他にも茶碗の名器が掲載されていたが
国宝の曜変天目を見た後には皆ガラクタとしか思えなかった。
乾燥を終えてようやく家にたどり着くや否や
その猪口を探して引っ張り出した。
そして見てみると
これもやはり単なるガラクタだった。