隠れ家-かけらの世界-

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キラキラ☆~筒美京平トリビュート(the popular music)

2007年07月13日 02時21分17秒 | スピッツ
筒美京平トリビュート(the popular music)

01 さらば恋人/山崎まさよし(1971年・堺正章)
02 ブルー・ライト・ヨコハマ/柴咲こう(1968年・いしだあゆみ)
03 たそがれマイ・ラブ/徳永英明(1978年・大橋純子)
04 セクシャルバイオレット No.1/つんく♂(1979年・桑名正博)
05 人魚/BONNIE PINK(1994年・NOKKO)
06 お世話になりました/ET-KING(1971年・井上順之)
07 飛んでイスタンブール/秋川雅史(1978年・庄野真代)
08 魅せられて/島谷ひとみ(1979年・ジュディ・オング)
09 夏のクラクション/ゴスペラーズ(1983年・稲垣潤一)
10 真夏の出来事/melody.(1971年・平山三紀)
11 木綿のハンカチーフ/草野マサムネ(1975年・太田裕美)
12 また逢う日まで/クレイジーケンバンド(1971年・尾崎紀世彦)
                ( )内は、オリジナルのリリース年とシンガー)

 トリビュートアルバムとかカバーアルバムは、ふつうに聴いてもおもしろいんだけれど、やっぱりオリジナルを知っていると、また別の楽しみ方ができるんだろう。
 それにしても、筒美京平という作曲家は色とりどりの楽曲を長年にわたって発表してきた宝箱のような人なんだなと実感。この12曲に漏れた楽曲にも好きな曲たくさんあるし。

 1曲目の「さらば恋人」はオリジナルよりずっと軽快にアップテンポで、アルバムのトップを駆け抜ける。山崎まさよしのちょっぴりひねくれた(笑)歌唱がすっごく心地よい。
 続く「ブルー・ライト・ヨコハマ」も、たぶんオリジナルよりもっと「健康的」な感じで、仕上がっているんじゃないかな(違うかな)。
 「たそがれマイ・ラブ」の徳永英明の声はすごい。ユニセックスな感じ。男性とも女性とも言えないような声? 軽く高音を響かせるあたりは、うまいです、ホント。女性シンガーのカバーアルバムが評判って聞いたけど、ああ、想像できるな(徳永さんのファンの友人の情報では、カバーアルバムの第三弾がリリースされるらしいけど、「いい曲作る人なんだから、オリジナル出してほしいよっ!」ということでした)。
 「セクシャルバイオレット No.1」、つんく♂の歌、久しぶりに聴いたなあ。最近はプロデュースばかりで、歌ってないでしょ? 2、3年前にシャ乱Q復活!ってちょっとやってたような気がするけど、その後は? ちょっと「シングルベッド」とか、久しぶりに聴きたくなりました。とくにファンではなかったけど、卑猥で下品なボーカルはちょっといいよね。
 NOKKOの「人魚」はちょっと思い出のある曲なので、風景が浮かぶ。懐かしい。
 「飛んでイスタンブール」は不思議な曲調とオリエンタルな詞の世界がユニーク。だけど、なんで秋川雅史?ということで、パス(笑)。「千の風になって」は別にキライじゃないけど、興味ないし。
 打ち込みの入った「魅せられて」。「長い髪の少女」みたいに(笑)、さわやか系。ネットリめの「女」じゃなく、ね
 「夏のクラクション」は初体験曲。メロディーも歌詞もオシャレ。ゴスペラーズがあっさりめにハモッているのが、私には心地よい。みんなで手を上げ下げしながら(笑)、歌い上げる感じがいつもはちょっと苦手なんで。
 「真夏の出来事」は仕事の知り合いのカラオケ歌いまくり曲。で、平山三紀が好き!って言ってたなあ。男のくせにものまねっぽく歌うし。
 クレイジーケンバンドは「また逢う日まで」をけっこうオリジナルまんまに近い感じでカバー?(そんな気がする、イントロから)。いつもながら、男の色気を感じさせるボーカルだな。
 そして最後に語りたいのが、スピッツ・ボーカル、草野マサムネの「木綿のハンカチーフ」(これが聴きたいがために購入したんですから。笑)。スキマスイッチの常田君がプロデュース+アレンジを担当している。私としては、イントロが好きです、とても。
 世代的には、彼もリアルタイムでこの曲は聴いてないよね、というか覚えてない? だけど、いつ聴いても、古さを感じさせない不思議な曲。太田裕美のキャラクターのせい?ってこともあるだろうけど。
 それにしても、草野の無防備な感じがあからさまになっている気がしておもしろい。本人がどう思っているかは別にして、ボーカリストとしての意識とかプライドとか、そういうものを感じさせない歌唱だと思いません? どこからでもつっつけそうで、壊れそうで、ユラユラしている。堅いものはどこにもないのに、だけどしっかり立っている、しなやかな草木のよう。
 同じハイトーンボイスでも、徳永さんの声はユニセックスな感じだけど、草野の声は不思議に「男」なんだよね。同じ一人称の歌詞なのに、徳永さんのほうは歌の主人公の中に入り込んでいて、草野のほうはどこか離れたところから恋人たちのやりとりを眺めているような…。ああ、これって、二人の決定的な違いかもしれない。どちらもいいけどね。
 そしてたぶん、その傍観者的な草野のボーカルにはまるとスピッツから逃れられなくなるし、物足りないと思えば、きっとミスチルに行っちゃうんだろう(って、かなり無理のある飛躍だ。ハハハ)。
 二十歳ちょっとの若いスピッツファンの知り合いは、「いいえ、あなた~♪」の女言葉もいいけど、「逢えないが 泣かないでくれ♪」にキュンとしちゃったそうです。私はやっぱり「いいえ、あなた~♪」かなあ。
 「木綿のハンカチーフ」を聴いて、いいじゃん、と思った方(スピッツファンじゃない人ね)がいらしたら、だまされたと思って、ぜひぜひ「あまったれクリーチャー」(アルバム『スーベニア』収録)なんか、聴いてほしいですね。草野は「爽やか」だけじゃないんだぜ、ってとこで。

 このトリビュートアルバムは、それぞれのシンガーのイメージにあった曲をそれぞれ担当しているという感じですね。
 草野の「セクシャルバイオレット No.1」とか、山崎まさよしの「魅せられて」とか、いかがでしょうか??

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2 コメント

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声が・・・。 (かけら)
2007-07-14 01:23:24
こんばんは~。
勝手なこと、書いちゃってますけど。
でも、声がいいですよね。
テクニックがあるとは思えないけど(笑)、
魅力あります!

コメント、ありがとうございま~す。
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Unknown (ラテ)
2007-07-13 22:19:14
かけらさん、さすがです。
ハイトーンボイスの徳永さんと草野の違い。
徳永さんの声、すごく綺麗なんですよね。
何が違うんだろう?って、このアルバム聴いて思ったんですよ。草野の声は不思議と「男」
それだ!と、納得しました。
すいません、こんな事で。
かけらさんのブログ、いつも感心しちゃいます。
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