隠れ家-かけらの世界-

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まだ梅雨明けしていないのに、ワタシの夏ライブは終了~新木場サンセット

2016年07月20日 20時36分37秒 | ライブリポート(スピッツ)

2016.7.19(火)
新木場サンセット
at 新木場STUDIO COAST


 東京はまだ梅雨明け前で、夏になっていないのだけれど、私の「夏のイベント」はすでに終わってしまった? そんな感慨もあり、と思えるような楽しい熱い「夏の夜」だった。
 行きは海風が心地よく、ここにはたくさんの夏の思い出があるなあと、ちょっと感傷的に。
 スピッツライブは初めて・・・という知り合いが妙にテンション高くて(笑)、ちょっと引き気味のワタシでした。



● THE COLLECTORS
 いつものことだけれど、新木場サンセットではベテランのオープニングアクト!
 あとでスピッツ草野も言ってたけれど、本当にかっこいい熱いライブ(「今まででいちばんかっこよかった? いや、いつもかっこいいんだけど」と言っていたかな)
 「スピッツのイベントでは常に新人のつもりでトップバッターでやらせてもらってます」
 と言ってはいるけれど、ベテランは上手に会場を沸かせてノラせて、一気に高みへと導いてくれる。いつも。
 セットリストはこんな感じ。

  ○ MILLION CROSSROADS ROCK
 ○ たよれる男
 ○ クリスピー(スピッツのカバー)
 ○ 世界を止めて
 ○ NICK! NICK! NICK!
 ○ Tシャツレボリューション

 加藤さんの衣装、すごいことになっていたらしい。「武道館」の文字が?
 「新人だから遠慮がちに言わなくちゃいけない」と言いつつ、上手に「武道館アピール」。
 メンバー脱退があったんだけど、それはもう「過去」のことなのか。とくにファンにも思いはないのかな(このあたりはちょっと不明)

 加藤さんのMCの楽しさは相変わらず。会場を見まわして、
 「すごいね。ユリコより(動員数が)すごい。ユリコはグリーンならこっちはトリコロール」
 ユリコって、小池百合子のことらしい。
 「連休直後の平日の夜だよ? 仕事してんの?」
 「有給とってきたー!」
 という会場の声に、
 「有給? ミュージシャンに有給はない」って。

 いつもながらの
 「スピッツにはホント、おせわになってるよ。怒髪天、ピロウズ、フラカン、スピッツに介護されてるバンドです」
 という自嘲気味のMCもお約束事になってきた。

 スピッツのカバーの話になって、「有名なところは(スピッツは)最近やらないでしょ?」。
 今夜はやらないけれど、今夜やるカバーが好評だったら、「来年『ロビンソン』やる」って。
 そして「クリスピー」。ココでもやってくれたんだけど、自分たちの曲みたいにやってくれました。楽しい!
 
 コータローさんがあとでこんなことをツイートしていました。

 https://twitter.com/furuichikotaro/status/755399779744567296

 https://twitter.com/furuichikotaro/status/755401099020865536

 

● People In The Box
 夏フェスでしかライブは経験ないんだけれど(新木場サンセットに6年前に出演したときは、別の日に参戦してたっけ)、アルバムはもっている。
 草野正宗とは違う、歌詞の内面性や文学性、昭和や大正の小説の題名のような(私の勝手な印象です)楽曲のタイトルにもなぜか惹かれる。この今夜のセットリストのタイトルだけ見ても、どんな曲?と想像しちゃうでしょ。
  
 ○ ニムロッド
 ○ 翻訳機
 ○ 土曜日 / 待合室
 ○ 逆光
 ○ 聖者たち

 2009年にリリースされたアルバム『Ghost Apple』におさめられた楽曲のタイトルは、「月曜日 / 無菌室」火曜日 / 空室」「水曜日 / 密室」木曜日 / 寝室」金曜日 / 集中治療室」土曜日 / 待合室」日曜日 / 浴室」だもの。
 今夜はそのうちの一曲をライブで聴くことができた。
 スピッツ草野はMCで「自分のiTuneのプレイリストのトップテンにPeopleの曲が2曲入っている」と言ってたけれど、どの曲なんだろうな。
 パフォーマンスはCDの雰囲気そのままに、強い主張はないけれど、密やかな言語を伴う音の集まりの、雰囲気のあるライブだった。でもドラムス?のMCはかなりテンション高めで、それもおかしかった。
 「楽屋入って凍りつきました!『後でスピッツがご挨拶に来ますから、お気をつかわずに・・・』って。いやいや!ってなるでしょ? どーなの? そうなる人、手をあげて!」って(笑)。

 下は、フロントマンのツイート
 https://twitter.com/Hatano_Hirofumi/status/755452282704056320
 彼のブログの文章もおもしろいです。(ココ

 
● 清水ミチコ
 DVDやテレビでのパフォーマンスしか見たことないので、本当に楽しみだった。
 そして、もう「ずっと笑ってた」。最初は時事ネタ?で、ドラッグや都知事問題に触れて、軽いジャブ。ああいうの、テレビではやらないから「軽いジャブ」とは言えないかも。ご本人も言ってたけれど、同館の単独ライブについて『朝日新聞』が「テレビよりも口が悪い」と評していたとか。たしかに。

 矢野顕子と降臨した忌野清志郎のデュエットなんて泣きたいくらいに圧巻。
 細かく書いたってネタは見なくちゃ聴かなくちゃ面白くないから書かないけれど、研ナオコ、宇多田ヒカル、aiko、YUKI、椎名林檎などなど、デフォルメ満開のものまねは、そのデフォルメに深い意味や本質をしのばせているので、すごく知的なものまねなんだな。バックにそれぞれの特徴を箇条書きにしたものが出るんだけど、それが秀逸。クスって笑える。
 私の大好きな「作曲法」は、まずドリカムで大笑い。誰でも知っているはずのドリカムの特徴(転調や、難しい楽曲)を「そうそう、そうだよね~」とうなずかせてくれる。
 「スピッツ作曲法」もやってくれました。
 メンバーがあとでMCでとりあげていた「若いお坊さんらが諸行無常を説いている」とか「叫ばない 邪魔にならない」とか(笑)、「水をあげたい 栄養あげたい、ハチミツあげたい~」なんて。
 そういえば、DVDにはなかったと思うので、今回新たに付け加えてくれたのかな。ラストで、
 「タイトル 短い 三文字が多い 『渚』『チェリー』『遥か』『ホタル』『みなと』 みんな並べば『魔法のコトバ』」
 これ、正確じゃないけれど、こんな感じで。
 そして新ネタは「ミスチル作曲法」。これも圧巻! 「旅」と「サビ」をリンクさせて、ミスチルの楽曲のサビの部分を「音楽的に」ネタにしている。

 そうそう、クリープハイプ(本人から承認済みとか)、ゲスの「ロマンスがありあまる」には会場も盛り上がる。森山良子さんから絵音くんまで、守備範囲の広さに脱帽でした。

 スピッツ草野がMCで「すごいミュージシャン!」と言っていたのが印象的。
 来年1月2日に第4回目の単独武道館が決まっているとか。相方を誘って行きたいな。
 


● YeYe
 YeYeという女性シンガーと、今回はバンド形式での出演。
 正直、予備知識がなかったので、彼女の魅力的な緩やかな声と、案外激しい音のバンドサウンド、ハーモニーの心地よさに揺れました。
 彼らの終演後のツイートもどうぞ!

 https://twitter.com/lllYeYelll/status/755382057878949888

 https://twitter.com/lllYeYelll/status/755429663216799745

 https://twitter.com/lllYeYelll/status/755429663216799745

 https://twitter.com/sistelick/status/755368739470585856

 https://twitter.com/sistelick/status/755373469114576896

 https://twitter.com/sistelick/status/755606235622191104

 スピッツ草野はMCで、「自分が30若かったら」(20歳だったら、ということですね)「ああいう女の子になりたい」と言ってた?
 知り合いは、「30若かったらああいう音楽をやりたい、と言ってたのでは?」と言うのだが、どうでした? 

 
● スピッツ
 先にセットリストを。

 ○ 涙がキラリ☆
 ○ メモリーズ・カスタム
 ○ 海とピンク
 ○ みなと
 ○ 甘ったれクリーチャー
 ○ 女々しくて(ゴールデンボンバーのカバー)
 ○ 渚
 ○ エスカルゴ
 ○ 8823
 ○ 僕のギター

 アンコール
 ○ 醒めない
 ○ 運命の人

 メンバーの姿は「人の頭の間からちょこっと見え隠れしている」状態なので(笑)、もう「バンドの音」に十分に浸ってきました!(負け惜しみではないですよ)
 音がやけに太くて(今さらながらですけど)、ボーカルの声もよく伸びて、繊細というより「力強くて」、爽やかというより「頼もしい」スピッツがそこにいました(清水さん、新しいスピッツ作曲法、作ってくれるかも?)。
 
 夏に聴く「涙がキラリ☆」と「渚」はやっぱり格別。崎ちゃんのドラムの音が腹にくる。
 「甘ったれクリーチャー」はライブ定番曲としてしばらく定着してくれたと解釈してよろしいのでしょうか? この前のゴースカで「忘れていた」発言をメンバーの口から聞いて驚いた記憶もまだ新しい。イントロからかっこいいし、歌詞も響く。気分が上がる一曲だ。人の頭越しに暴れるベーシストが見える。
 
 カバー曲「女々しくて」。ミスチルのほうはロックロック大阪城で聴くことができたので、これはうれしかったなあ。ボーカルの気持ちよさそげな声、がっしりしたバンドアレンジ。
 「この曲をバンドでちゃんとカバーしてる人っていないんじゃない?」と。
 本当にそうかもしれない。スピッツの曲と思ってもいいくらいの安定。ボーカルが自分たちの楽曲のときよりも表現力強めで聴かせる感じ。

 盛り上がった後の本編ラストの「僕のギター」が心にしみわたる。彼らのひそかな決心を、さりげなく披露してくれる珠玉の楽曲。ライブのラストに聴くと、感動すら覚える。サビの声も湿った感じで美しい。

 アンコールの「醒めない」。いつも言ってるけど、イントロのかっこよさ。これに尽きる! 
 そういえば、「みなと」もライブで聴くと胸に迫るものがある。切ない思いと動き出す力。
 ココには書き忘れたけれど、「みなと」の口笛はボーカル自らです。きれいな口笛で、マイクに息が入らないように、テツヤ側に顔を向けて吹いている。今夜もきれいに響く。大阪城ホールでは、曲終わりでちょこっと口笛を吹いて、「口笛はオレだよ」アピールしてたっけ。
 メンバー紹介のあとで、最後は今のアレンジの「運命の人」。

 私のまわりはとくに男子が多くて、終始盛り上がっていた。
 スピッツ、来年で結成30年と言うけれど、まだまだ落ち着いたりせずに、どんな方向にも進化していきそうで、「醒めない」ままでいてくれそう。
 城ホールのスピッツもよかったけれど、ライブハウスの彼らはやっぱり原点。基本? こちらにも何かを思い出させてくれる「ひそやかな」メッセージを発信してくれるのかもしれない。


 覚えているMCから。

 草「みんな、大丈夫? 隣の人に愛をもってね。具合が悪くなっても?お姫さまだっこできないからね。どちらかというとお姫様だっこされちゃうほうだから」
 みたいな「アレレ」な発言を。

 田「ここは結構みんなのこと見えるね」
 草「ステージからね」
 田「いや、そうじゃなくて・・・」
 会場、ちょっとザワめく。
 草「・・・どうゆうこと?」
 後ろの隣のお嬢さん「かわいい~」って。そうか~?

 テ「ドラマ、見た?」(「HOPE」のことか?)
 田「クリープハイプ?」
 草「バンプ オブ チキン?」
 テ「って、二人ともかんでるし」
 というような流れで(すみません、わかりにくいですね)、会場から「『コメット、やって~』」の声があがる。
 人の頭越しに見えたボーカルがマジで「困った表情」(笑)。
 優しいテツヤくんは「今、ここでこの話題はまずかったね。『コメット』やると思われちゃうよね。今日はやりませんっ!」。

 そしてメンバー紹介では、田村~クージー~崎ちゃんが
 「1月2日と3月1日は武道館へ」
 と、清水ミチコさんとコレクターズの宣伝を。
 テツヤ君は「その前に、アルバムが出るよ。秋からツアーもやります」。
 そして最後に、「これからも新木場サンセットは続けていきますので、気づいたらチェックしてみてください」とボーカル。
 ピック投げと、スティック投げと、テツヤ氏の深い深いお辞儀で、ライブは終了。
 まん丸のお月様に見送られて駅までの道を急ぐ。
 同伴者、いたく感動して、「ツアー、行く!」と。その言葉は本当にうれしいけれど、「じつはあなたが思うより結構人気のあるバンドで(笑)、なかなかチケット取り難いのよ」とは言えなかったな。
 がんばれ!!


 すみません、昨夜急いで書いたので、いつも以上にダラダラです。
 熱くて楽しい雰囲気は伝わりましたか?
 そうだったらいいのですけど。


                             



 ロフトの運営などに携わる樋口さんという女性の終演後のツイート
 https://twitter.com/Hiroko_Higuchi/status/755385249467478017

 https://twitter.com/Hiroko_Higuchi/status/755390370360418304

 https://twitter.com/Hiroko_Higuchi/status/755407683390283780


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