2019.5.10(金)
気持ちのいい一日。
長いお付き合いのカメラマンの都合で(風邪をひいたらしい)撮影が延期になり、思いがけず自由な午後が手に入る。
こういうのは本当にうれしい。(風邪も大したことはないらしいし)
■ 君子蘭株分け奮闘記
前々から気になっていた、君子蘭の株分けをする。
実家に置きっ放しになっていたのを昨年ここにもってきたんだけれど、植え替えとか全くせずにただただ水やりを繰り返していただけで、もう密林のようになっていた。恥ずかしくて、ここに画像をあげるわけにはいかないくらい。
鉢から出したらこんな感じで、これが2つも・・・。母が植え替えてから何年くらいたってしまったんだろう。
なんだかちょっと気味悪くて。でも作業を続けて、根を整えて、
6株に分けることに成功。
ネットで調べてそれに従って作業をしたシロウトなので、来春に花が咲くのかわからないけれど、結果はそこで・・・ということになる。
お恥ずかしいけれど、ちょっと達成感あり。
途中、鉢を購入するために尾根越えをして隣町に。
極力、車を使わずに歩く・・・。
■「優しいあの子」特設サイト
https://www.universal-music.co.jp/spitz/sp2019/
ここに来たかー、というジャケットですよね。
そういえば、忘れないように掌や手の甲にメモ書きする知り合いが2名ほどいたっけ。
今はどうしているだろう・・・。
カップリングの「悪役」、ゴースカで一度聴いただけなので、すっかり忘れていて、新曲をまっさらで聴ける感じ。それもうれしい。
「新曲」って、なんとステキな響きなんだろう。
■ 幼い声
先日の夕方、久しぶりに30分ほどバスに揺られて移動した。
外の景色をぼんやり見ながらバスに乗るのは、私には至福の時間。
そのとき出会った母子3人。
ママは赤ちゃんを抱っこして、窓側の席に2歳くらいの男の子を座らせている。
この男の子が魅力的なハスキーな声の持ち主で、そしてとても言葉が豊か。発音は微妙におぼつかないんだけれど、それがいっそうかわいくきこえてくる。
「ママ、ちいちゃいバスはキライ。ちいちゃいバスはキライ。おうちに帰っちゃって。おうちに帰っちゃって」
隣のレーンに並んだ近くの温泉送迎マイクロバスに、何度も「拒絶」の言葉を言う。
並行して走っているので、坊やはずっとつぶやいている。
よほど嫌いなんだなと思っていたら、そのバスが右折して離れていったとたんに、
「ママ、ママ、ちいちゃいバス、もっと見たかった、もっと見たかった。ママ、ママ・・・」
と泣きだす。泣くだけではなく、ずっと言葉を発する。
「信号チカチカして、ちっちゃいバス、行っちゃった。もっと見たかったよー、見たかったよー」
少ししてママが、「小さな声でお話してね」と注意すると、
「ママ、ママ、怒ってるの? 怒っちゃダメだよ」
ママが優しく頭をなでる。
幼い息子たちを電車に乗せて保育園に通った日々に思いが向く。
電車の中での兄弟や親子に会話に、毎朝会う多くの人たちが耳を傾け、声をかけてくれたっけ。
あの頃、私はどこかで、先のことばかり考えていたかもしれない。あんなにかわいかったのに、早く大きくなって、学校に行って、少し自由な時間が私にもできて・・・。そんな日々を無意識のうちに想像していた。
だけど、案外時間は早く進んで、あっという間に子どもたちは大きくなる。
あのママはどうだろう。かわいい坊やとのかけがえのない日々を、案外、私のほうが知っていたりして、などと思いながらバスに揺られる。
それでも、今朝届いたきれいな花に添えられた、でかくなった息子たちの言葉も、それはそれでいいもんだけれど。
だって、あの頃に戻ってやり直したいなんて、これっぽっちも思わないもの。
ただ、あの日にもう一度だけ・・・という「時」は、いくつかあるなあ、と遠い目になることはあるけれど。
その日の夜のニュースで、保育園児の悲惨な事故を知る。
外の散歩大好きで、帰りの電車の中で競い合って公園でのことを話していた息子たちの顔も蘇る。
一瞬にして失われたすべてに、言葉もない。
昨日歩いてみて、わが家の近所の道路には、どこもガードレールが設置されていることがわかった。人のあまり歩かない道路にも。
何をまず先にしなければならないのか。失われた命は戻らないけれど、せめて・・・と思う。