2017.7.12
SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50”
at 日本ガイシホール
スピッツのライブを名古屋で・・・というのは、90年代に2回くらいあるけれど(仕事で定期的に訪れていた頃)、ここ20年くらいはなかったなあ。
車のエアコンがなぜか作動せず・・・という状態の中、それでも名古屋到着後、味噌カツで元気をつけて、会場に向かう。
最初にセットリストをあげておきます。スピッツ定番曲の中に、心憎いばかりの曲も盛り込んで。スピッツはどんなファンにも優しいなぁ。
セットリスト
01 醒めない
02 8823
03 涙がキラリ☆
04 ヒバリのこころ
05 ヘビーメロウ
06 冷たい頬
07 君が思い出になる前に
08 チェリー
09 さらさら
10 惑星のかけら
11 メモリーズ・カスタム
12 波のり
13 ロビンソン
14 猫になりたい
15 楓
16 夜を駆ける
17 正夢
18 夢追い虫
19 運命の人
20 恋する凡人
21 けもの道
22 俺のすべて
23 1987→
アンコール
01 SJ
02 春の歌
★ 30年分の曲たちと
アリーナの後ろのほうなので、姿はスクリーンを通して見えるくらいだけれど、そんなことはまったく問題にならないくらい、ステージから客席からスタンドから強い熱気が伝わってくる・・・そんなライブだった。
結成のころを振り返る緩いMCさえも、今があるからなのだろう、彼ららしい自信(あくまでも「彼ららしい」ですけど)にあふれ、自分たちもこれからを楽しみにしているような、そんな心地よさが伝わってくる。
当地のイベンターさんの「名古屋でのライブは〇〇本目」というご挨拶に続いて、「醒めない」ツアーのときと同じように「SUGINAMI MELODY」のSEとともにライブは開幕。一気に会場の熱がステージに向かう。たぶんメンバーはいつもどおりにそれぞれに現れたんだろう(見えない・・・)。
思い出せるままに印象に残ったことをつらつらと書いてみます。あくまで主観なんで、今までとおなじようにそのあたりをご理解くださいませ。
オープニングは「醒めない」、そして本編ラストは「1987→」。そして、そのイントロだけで盛り上がる客席。スピッツに何を求めているのか、今のスピッツにどこに惹かれるのか、そういうものがこんなところで見えてきてしまうような一瞬だった。
彼らは30年かけて、強くアピールするわけでもなく、ほかのバンドとはここが違うんだよとあからさまに示すわけでもなく(デビューしたての頃は今よりもヘソ曲がり加減をもっと見せて生意気な口調も心地よく発していたように思うけど)、ジグザグに身を任せて流れているように見えて、実はこうやってしたたかに自分たちのレールをちゃんと自力で敷いてきたんだなあ。そんなことを思う。
2曲とも演奏の音ははじけて、ボーカルの声も美しさではなく力強さっていうか地べたを這うような「しっかり感」を前面に響かせてくれる。弾んでいる演奏はそれでも若いころとは違うんだなあ。粗削りってわけにもいかないし、それに比べものにならないくらいうまいんだもの。うまくても大人にはならない抵抗の幼さもあって、そこにみんな引きこまれてしまう。そんなバンドの今の音だ。
バックの映像は、ネガフィルムの1コマ1コマが無造作に置かれた感じで、そこにかれらに演奏姿や表情や過去の映像が豊かな意図を感じさせながら流れる。それはこの2曲だけではなくライブ全体で。大写しになるボーカルやドラマーの表情も、藤枝組の演奏姿も、ネガフィルムの囲みの中におさまったりはみだしたりして楽しませてくれる。
「8823」はライブでの演奏回数が多いんだろう、2000年以降。だからライブ映像もたくさん残っている。リリースされたDVDやBlu-rayにも必ず収録されている。それをバックの映像に散らばせて、今の彼らとのコラボ。だけど、テツヤ君の髪型以外は4人ともあまり変わらないから、「ん?これは今?」とか自問自答しながら(笑)。
記憶ではMCを挟んでいたと思うのだけれど、メジャーデビューシングル曲の「ヒバリのこころ」と最近曲の「ヘビーメロウ」が続く。いつも感じてしまうが、「ヒバリのこころ」のイントロのギターの音を聴くたびに、この曲があってスピッツがあるんだと深い感慨を抱いて感動しちゃう。
「ヘビーメロウ」はボーカルの声が本当に気持ちよくて聞き惚れる。本人もきっと気持ちいいんだろうな、などと勝手に決めつける。
そして「冷たい頬」。「あなたのことを~♪」からの包み込むような声がいい。
間違いでなければ、この曲の代わりに「スカーレット」を演奏するセットリストもあるとか? ちょっと惜しい。聴きたかったな、「スカーレット」。「渚」以降「ホタル」直前まで(1997ー2000年)のスピッツについては個人的にちょっと不安だったころ、この「スカーレット」があるなら大丈夫、とまで思って好きだった曲。「楓」や「スピカ」の良さはずっとあとになってから認識した私なので。
それでも、「冷たい頬」では間奏でのベースのメロディーラインが美しく、よく聴こえて、得をした気分になる。落ち着いて演奏する田村君もいいですよね(笑)。
これもMCをはさんでいると思うけれど、「君が思い出になる前に」「チェリー」というスピッツ定番曲からの「さらさら」の完成度はすてきだ。ボーカルの声の「せつない度」もMAX。サビでのテツヤ君のハモリがあまり聴こえなかったのはちょっと残念だけれど。ドラムとベースの音が後ろで支えてくれるからこその「流れる さらさら」。
そして、大好きな大好きな「惑星のかけら」!!! 最近ちょっとご無沙汰だったけれど、3050で聴かせてくれるなんて、本当に飛び上がるくらいにうれしい。
そして、今回つくづく思ったのだ。青い青い楽曲だけれど、30年バンドを続けてきた4人はとてつもないところまで歩いてきたんだなということ。青いエロに満ち満ちた楽曲をこ~んなに(とワタシは背伸びして、腕を思い切り頭上に掲げています)高いところまで持ち上げてくれた。
耳に届くボーカルの声はなんて色っぽいんだ! ツインギターで聴かせる2つの音の連なりが若い恋人の絡まり合うさまを想起させてくれる。そして重低音のドラムとベースの支え。
私の独りよがりでなくて賛同してくれる方が大勢いてくれるとうれしいんだけれど、「最高の『惑星のかけら』」でしたよね! 勢いだけだった昔の「惑星のかけら」も忘れられないけれど、この夜の「惑星のかけら」も忘れたくないと思いました。
そして「メモリーズ・カスタム」で完成度の高いロックに酔いしれたかと思ったら、予想もしなかった「波のり」! ボーカルが言うには20年以上やっていなかった曲。ブレイク前のライブでは案外聴いた記憶が何度かあるけれど、でもそれは遠い昔だ。
数年くらい前のツアーかロックロックかで「シュラフ」を演奏してくれたときより、なぜか数段うれしかった。「ぼくのペニスケースは 人のとはちょっとちがうけど~♪」で始まる楽曲ですよ、「もう何言ってんの、この人」って当時思いましたから。それを50歳になる年に歌ってくれるなんて、どう形容していいのかわからないくらいのサービスじゃないですか。「ぼ~くのこと 子犬みたいに~♪」のところも初期スピッツ全開の歌詞だよな~。
「ロビンソン」のサビもきれいにのびやかに披露してくれたあとの、この曲。スピッツベルゲンでは最初の「殿堂入り」となった「猫になりたい」。かわいいけど実はSっぽい言葉を並べたしたたかな男の歌? それを知らないふりでかわいく歌ってしまうあたり、いろいろエピソードを語れてしまう懐かしい曲。ちょっとスカスカの音のアレンジのままにガイシホールの広い空間に不思議な空気を送り込む。ゆったりとリフレインされるギターの旋律の今さらながらの美しさ。
「楓」からの「夜を駆ける」。スピッツの最も美しい曲たちとも言える? マサムネの声は絶好調にのびやかで、どこか自信にあふれていると言っても違和感ないくらい。あくまでも密やかな自信ですけど。
照明も演奏も声もすべてが1つになって「世界」を作り出す・・・。楽曲自体ももちろん美しいけれど、ライブで「聴いたり見たり」することで、情景や心理が増幅することのデッカイ効果。きれいな声を守って、突き放して、どんどんのぼりつめさせる演奏力の確かさ。それはこの夜も変わりなかった。
そして名曲「正夢」。たぶんこのときだったと思うのだけれど、ステージから天井から無数の紙吹雪が舞い降りてきた。「正夢」のあのテンポに合わせるかのような優雅な舞でおりてくる。そのキラキラを見上げながら聴く「どうか 正夢~♪」も格別でした。
そして「夢追い虫」。どっしりと構えて演奏されるロックバンドの楽曲。歌詞の切なさと艶めかしさと、重いロックの音がアンバランスに、でも戸惑うことなく聴ける心地よいアンバランスが、ここで聴けるなんて。演奏するフロント3人の姿とバックのドラマーの佇まいをこの目で確認できなかったのはちょっと悔しいけど。
そして、新しいアレンジの「運命の人」からのラストスパートコーナー。「恋する凡人」~「けもの道」。そして2ツアー前くらいまでは最後の盛り上げコーナーを担っていた「俺のすべて」。ちょっと久しぶりにやってくれて、会場はヒートアップ。ステージ上の彼らも適度に動いて移動とかしていたんだろうけど,そのあたりはちょっと・・・。スクリーン上で田村君が客席を見回して見せてくれた笑顔に癒やされたなあ。
そして30周年のラストにふさわしい「1987→」で納得のパフォーマンス!
アンコールはツアーで聴けなかった「SJ」。歌い上げるボーカルの声が最後まで美しい。「春の歌」の力強さ。こんなに強い楽曲だったのね、と。
ボーカルは最後のMCで、「今夜はあくまで通過点」「これからもおもしろい? おもろい曲を作っていきますんで、ときどきチェックしてみてください」と。
それなら私も通過点。どんなことがあっても、スピッツの曲を忘れず、ライブに参加して、そして「年とっていくぞー!」と思ったのです。
30年ってひと言で言ってしまうとどうってことないように思えるけれど、でも人が生まれて学校を出て成人して・・・それからまだ10年あると思うと、気が遠くなる。まあね、この年齢になると時は飛ぶように過ぎてしまうけれど、それでも30年はなかなかだ。
メンバー変わらず、解散も休止もせず、よくぞここまで来てくれました。
ありがとう!と「期待」の気持ちをこめて・・・、この夜のMCを思い出せる限りを以下にまとめます(・・・って、スピッツへの感謝の気持ちとはまったく関係ないな)。
まとめやすいように編集したり順番変えたりしますし、うろ覚えなので、正確なものは期待しないでくださいね。笑って読み流してください。
では・・・。
そうそう,どの曲の前だったか(暗転の中),テツヤ氏が少し音を出したらちょっとおかしな感じで(ギターに詳しいワムさんによると、エフェクターのボタンの押すところを間違えたのか?って)、すぐに舞台袖からローディーさん登場。少しして、「OK!」の声が聞こえてきた。なんだか珍しい光景でした。
■ 名古屋の思い出
「波のり」のあとでのMCだったか、
マサムネ「『惑星のかけら』のツアーで名古屋に来たとき、お客さんが全然入らなくて。イベンターさんに『すみませんでした!』って謝られて。いやいや、悪いのはこっちだからって」
彼特有のたとえで、「逆上がりができないことで、先生が生徒の親に『すみません』って謝るみたいな?」。
ん? そのたとえでいいの?
マ「ちょっとわかりにくいたとえだったかな?」って(笑)。
■ 例の解散の危機
田村「てっちり事件、ちょっと深刻にとらえてる人いるんじゃない? そんなんじゃなかったよね」
テツヤ「いやいや、車の中だったからね。結構つらいものがあったよね、﨑ちゃん」
■ うなぎ談義
名古屋とくれば、うなぎ、ひつまぶし。メンバーのうなぎ好きはよく知られている。「弁当がうなぎ」ってきくとテンションあがるよね、ってどこかで言ってたし。
マサムネ氏は以前にプライベートで(「野暮用で」って言ってたかな)名古屋に来たとき、前からきいていた有名なうなぎ屋さんを訪れたとか。行列に並んで1時間くらい待って食べたらしい。
天然のうなぎの危機から、最近希望して会うことができたさかなクンが言うには、「うなぎは特別なときに食べるように」って、と。
ここで「ギョッ!」と言って、それがテツヤ君とかぶって、
マサムネ「・・・かぶった(笑)」と照れ笑い。だけど、
マサムネ「オレ、最近わかったの。(うなぎ本体じゃなく)うなぎのタレがかかったご飯が好きなんだって。うなぎは実は小指くらいの大きさでいいんだってね」
テツヤ「タレのかかったかき揚げでもいいの?」
マ「そう、焼きナスとかでもOK(笑)」
ああ、わかるなあ。あれだけでいくらでも食べられそう。蛇足ですけど、この日の午後、ひつまぶしを食べるべく有名店を調べておいたんだけど、どこも午後の休憩の時間で、結局、味噌カツを食べました、とさ(あ、これはスピッツには関係ないです)。
■ 日傘男子
マ「最近、暑いですね。みんな大丈夫? 夏、大好きだと思ってたんだけど、最近それほど好きじゃないかもって思い始めてる(苦笑)。気のせい?」
テ「いや、気のせいじゃない。年のせい? オレも暑くもなく寒くもなく・・・が好き」
マ「日傘を買ったんだよね」
彼曰く、「女性はわかってると思うけど、日焼け対策というか、さしてると涼しいんだよね」。隣の女性、うんうんとうなずいていました。
マ「まだ男の人あんまりいないでしょ?」
テ「あんまりっていうか、オレの記憶の中では男で日傘って、見たことないぞ」
マ「東京にはたまにいるんだよ、若い大学生の男の子とか」
テ「そっち意識してんの?」
マサムネの苦笑いあり。
(MCの場面ではアリーナでも座るお客さんが結構いて、このときはステージ上が私の目の前に広がる。ま、ちっちゃく見える4人ですけど)
マ「オレの中では、イメージはゲスの極みの絵音君」
「ああ~」と会場のお客さん納得の声。
昔イベントで、ミッチーの日傘借りたね、という話題。及川光博さんが新人だったころの夏のイベントでのこと。太陽の日差しが苦手な彼は白いパラソル持参で(笑)。それをステージ裏で見かけたマサムネ君が「貸して」と言って、そのままステージにあがったという。ネット上にはそのときの光景が上がっていますけど・・・。
マ「そうそう。貸してって言ってね」
ブレイク後のまさにマッシュなときのことです。若くてピチピチしたかわいい(笑)姿が見られます。
■ クージー
音だけで姿を見ることはできなかったのですが、ありがとう、クージー!
ライブの日のTシャツ、30年前のものを引っ張り出してきたそうです。
マ「物持ち、いいね」
クージー「30年たっても色あせてなかったTシャツ。スピッツとおんなじ。結成30年、おめでとうございます」
クージー、うまいっ!
■ 結成当時のエピソード
結成当時のお話は、なんだかいつ聞いてもうれしい。聞いたことある内容でも、ああ、あれからずっと・・・とか思える幸せをお裾分けしてもらえる感じ。
田村「スピッツ結成して、最初の目標は3つあって。1つはキャプテンレコードからCDを出す、2つ目は新宿ロフトに出ること、3つ目はそこでワンマンやることだったんだよね」
田村君の話にいちいち説明を加えるボーカル(-_-;)。キャプテンレコードとはインディーズのCDを制作するところ(スピッツのインディーズ時代のCD『ヒバリのこころ』はロフト系のミストラル・レーベルからリリースされました)、新宿ロフトはアマチュアバンドのあこがれのライブハウス、今は歌舞伎町にあるけど当時は小滝橋ってとこにあった・・・とか。うるさいうるさい(笑)。
田村君、「あ、ありがと」とか言ってたけど心境は? そのあとでクージーには「副音声クン」と言われてました(笑)。
で、新宿ロフトワンマンの話。
田「1989年7月12日に新宿ロフトでワンマンライブやったんだよ。結成2年目で達成しちゃったからね。だからそれ以降は・・・」
マ「惰性? あとは燃えカス?(笑)」
ワンマンは300人くらい集まってすごかったけれど、
田 or マ「でも演奏はホントに下手だったからね。あれでうまくできたら、今のオレらはないかもしれない」
マ「ワンマンの次のライブでは19人しか集まらなかったんだよね。だから、ワンマンライブじゃなくて、そのあとのライブが大事だったのかも。自分たちはまだまだだって。いまでもそう思っているからバンドを続けられている」
おお、いい話だ!
そういえば、おみやげに作ったカセットが200個だったので、足りない分は住所をきいてあとで送ったと、どこかで言ってましたよね。私が見るようになったころはちょっとはお客さんの反応もよくなっていたと思うけれど、ワンマンにあんなに集まるとは・・・と思った記憶あり。
ロフトは意外にいいペイバック、いわゆるギャラがあって、「結構、もらったよね~」。
田「オレたちは呑んで使っちゃおうというバンドではなかったので、スピッツ預金をして・・・」
口座は田村君管理で、カードの話に。
田「今でももってるよ」
マ「暗証番号言っちゃダメだよ」
田「でももう使ってないもん」
マ「好きな子の誕生日にしたんだよね」
田「違うよ。0712にしたんだよ」
ああ、初ライブの日付にしたのね~と納得したところで、マサムネくん、すかさず、
マ「(好きな女の子の誕生日を暗証番号にしたのは)ああ、オレだったわ~」
■ スピッツ映画!
新宿ロフトのワンマンライブが決まったときのことは、田村君、﨑ちゃん、両方が語っていたっけ。いい話だものなあ。
当時専門学校に通っていた﨑ちゃんとテツヤ君にその報告をしようと、授業中なのにかまわず駆けつけた田村君。授業中の﨑ちゃんにドアの外から「決まったよ~」って。
マ「映画みたいだね~」
そこからだったか、「スピッツ物語」を映画にしたら・・・と話が広がる。
マ「田村を菅田将暉君とかにやってもらって」
﨑「菅田君はもうGreeeeenでやってるから」
マ「そうか。じゃあ、瀬戸康史くんとかで」
「言うだけならただ」状態だ。
テ「もし映画ができてさ、舞台挨拶のスペシャルゲストに呼ばれるとするじゃん? そこに・・・並べる? 小さいぜ、オレら(笑)」
マ「杏さんの旦那さん、東出くんとかとは並びたくないね。日本ハムにオレらと同じくらいの背の選手がいるのよ。大谷選手を並んでるところを見たとき、ああ、オレらがあそこにいるとこんな感じなんだ~って」
マサムネ君はその選手の名前が思い出せず・・・。次のMCのコーナーで「さっきの選手の名前は谷本選手でした! 歌ってるときに思い出した!(笑)」とすっきりした表情でした。
テツヤ君は背の話で、相撲の小兵 舞の海の名前まで出していましたとさ。
■「チケット代、高くするよ」
初めて会った芸能人、という話で。
マ「母親が布施明さんの握手会に行ったときに、まだ赤ん坊だったオレを抱いていって、それで、『よかったら抱いてくれませんか~?』って。迷惑な話だよね。その赤ん坊がオレ。こんなに大きくなりました(笑)」
それが「生まれて初めて会った芸能人」ってことなのね。
そこからがマサムネ・田村のせめぎあい(笑)。
「布施明の歌を歌って~」というお客さんの声に、本人は歌う気十分(笑)。だけど、
田「なんでもかんでも、やって~、と言うのはよくないと思うよ。言ってもいいけど、5曲分は減るよ」
わきで「いいじゃん」とおかまいなく歌うボーカル。「君は薔薇より美しい」のサビの部分をハイトーンで。
田「あ、ちょっと・・・」
マ「変わった〜♪」
田「今ので、2曲は減ったね」
(笑)
歌いたがりのボーカルに爆笑。
そのときにチケット代の話になって。
田「それなりのチケット代にするよ!」
テ「チケット代高くしたら、なんかやんないといけなくなるじゃん」
マ「高くするの? だったらオレ、田村のバンド降りるよ」
思わぬ展開に「えっ・・・」と言葉がつまるリーダー(笑)。
マ「で、また次の日再開する(笑)」
私は個人的に、マサムネ君が「田村のバンド」と言ったところに新鮮味を覚えてしまいました。
そういえば、歌いたがりボーカルの話で思い出したけど、インディーズ時代の「モグラのクリスマス」、結構長く歌ってくれたっけ。
マ「(インディーズのときの楽曲は)メロディーは覚えているんだけど歌詞は覚えてないんだよね」
ということで、「らんらんらん♪」で「モグラのクリスマス」を結構長く弾き語ってくれました。
ライブでも1回しかやっていない・・・と。歌詞はネットを検索すればわかるんだけどな。おかしなクリスマスソングです(笑)。
■ しゃべる、しゃべる﨑ちゃん
メンバー紹介が本編の最後のほうで。﨑ちゃん、しゃべりモードに入っていたみたいで。1つの話題をしゃべり終えると、
﨑「もうひとついい?」
とマサムネ君に尋ねるしまつ(笑)。
﨑ちゃん、友近の水谷千恵子のまで話題に出して、
﨑「『バカ言ってる』って言うじゃない? テツヤがボケたときに『テッちゃん、バカ言ってる~』って突っ込めばいいかな、って考えた。オレ、言いたい! 『テッちゃん、バカ言ってる~』」
テ(ちょっとテレて「まーくん、バカ言ってる~」
なんだか、かわいい2人でした。
﨑ちゃんの話は続き、新宿ロフトでも初ワンマンのとき、「張り切って普段は組まないツーバスセット組んでしまい、
﨑「おかげでそれだけで疲れた」そうです(笑)。
そういえば、テツヤ君、自己紹介で自分の番になったとき、第一声、
テ「みんなほんっとに話が長くなって! 50になってどんどん長くなって」
って(笑)。
そういえば、ボーカルも「話したいモード」だったのか、最初のMCコーナーからずっとテツヤ君ほうを向いてしっかりしゃべってたなあ。テツヤ君はそれにいちいち反応して応えていたけれど、途中で田村君のほうをチラッとみだして、「リーダー・・・」と話題を振って呼びかけてたな。「ねえ、これ、どーにかして」とでも言うかのように(笑)。
こんなどうでもいいような内容ですみません。
肝心なのは、彼らが今も変わらず存在してくれていること、ちっとも「惰性」にはならずに前を向いて楽しんでいてくれているということ、そしてこっちががんばって生きていれば、また新しい「おもしろい曲」に出会えるだろうということ、です。
個人的には、古い映画のようにロフトのライブを思い出しながら、私なりの物語を続けていこうと思いました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
みゅーさんは名古屋にお住まいなんですね。
はい、とても暑かったです(笑)。
でも当日はゲリラ豪雨もあって、大変だったのでは? 最近、本当にいろいろ不安定ですよね、日本全体が・・・。
そうなんですね、セトリは名古屋まで見なかったのですが、「スカーレット」という声をちょっと聞いたので。
おっしゃるとおり、本当にそれぞれの心のどこかを刺激する曲があるんですよね、スピッツって。
これからもそういうのが増えていくんだと思うと、幸せな気持ちになれます。
いいライブで、楽しい夜でした。
暑かったけれど、でもまた来てみたい街です。
梅雨明けまで、もうちょっと穏やかな天候でいてほしいですよね。
ありがとうございました!
まさかの名古屋だったんですね!!
びっくりしました。
先週の水曜日、仕事帰りの車の中でレインボーホール←すみません、旧の名称笑 の前を通り
(あーここにスピッツいるんだぁ。)と浸っていました。
名古屋って本当に暑い街。
イヤな暑さなんです。身体にとても悪い。
でも熱く楽しい時間を過ごされたようで良かったです。
冷たい頬
あーーー!!
と声に出ました。
私はあの曲を聴くと胸が締め付けられます。
静岡はスカーレットでした。
それも胸が締め付けられます。
結局。
そうやっていろんな事柄と結びついている存在なんですね、スピッツって。
楽しいレポートありがとうございました。
読んでいてニマニマして。
そして次回からは躊躇せずに、複数参戦をしようと誓った梅雨明け間近の名古屋からでした。