■12月の街
背中を軽く押されるように
冬枯れの街を歩いていく
向こう側の声に 気づかぬふりで
もう一歩 前に進む
太陽の力が弱まって
もうすぐ舞台は幕を下ろす
喧噪も 極彩色のまたたきも
最後の祭りを見守るだけ
凍りつく笑顔は 寒さのせいではなく
フェイドアウトする祈りのせい
その先に何が待つのか
ほんとうは誰も知らない
背中に触れる柔らかい予感に
前を見ていようと ふと思う
最後の月はいつもこんなふうに
心の中にざわめきを生む
すりぬける冷たい風に追い立てられて
私の季節が少しスピードを上げた
背中を軽く押されるように
冬枯れの街を歩いていく
向こう側の声に 気づかぬふりで
もう一歩 前に進む
太陽の力が弱まって
もうすぐ舞台は幕を下ろす
喧噪も 極彩色のまたたきも
最後の祭りを見守るだけ
凍りつく笑顔は 寒さのせいではなく
フェイドアウトする祈りのせい
その先に何が待つのか
ほんとうは誰も知らない
背中に触れる柔らかい予感に
前を見ていようと ふと思う
最後の月はいつもこんなふうに
心の中にざわめきを生む
すりぬける冷たい風に追い立てられて
私の季節が少しスピードを上げた