「Dr.コトー診療所」と「CHIMPAN NEWS CHANNEL」

■雄弁でないほうが伝わるもの～「Dr.コトー診療所」より
　ついつい何でも必死な言葉で伝えてしまう自分を恥ずかしく振り返った昨夜でした。
　真摯な感受性豊かなコトー先生（吉岡秀隆）だけでなく、島のみんなが適度に深くつながりつつ…。そういう日常をおくる幸せと、そしてきっとそこには描かれないさまざまな苦労を想像しつつ、やはり羨望のまなざしで彼らを眺めている自分がいます。
　末期ガンを宣告したはずなのに抗ガン剤の治療で転移が消えていたことが判明し、手術が大成功に終わったあと、その成功に浮かれることなく、患者（桜井幸子）の生きたいという気持ちを１００％信じなかった自分を責め、謝罪し、一人うずくまるコトー先生にタケトシさん（時任三郎）が「どうした？」と心配して声をかけるシーン。
　「どうした？」「疲れました」というそれだけの会話で、二人の心のつながりと心境を私たちに想像させる。そして、何も言わずに立ち去りかけたタケトシさんは、ふっと青い海を見て、中のコトー先生をきづかう表情をする。
　一人になったコトー先生の髪が風に揺れ、彼はふと前を見る。トビラはいつのまにか開け放たれ、そこには見慣れた美しい海が広がっている。
　それだけのことだけれど、このシーンをたぶん忘れないな、私。

■動物のための番組（笑）～「CHIMPAN NEWS CHANEL」より
　フジテレビ深夜０時半からの１０分間番組。毎週月曜～木曜まで放映されている、今私がはまっているイチオシの番組。
　ご覧になっていますか？
　IQが高いと自慢する？チンパンジーのゴメス・チェンバリン君がMCを務める。毎週ゲストを迎え、一緒にゲームをしたり、料理をしたり、また動物にちなんだドキュメンタリーを流したり。あっという間の１０分間です。
　彼のしゃべりを担当しているのはビビル大木だと思われますが、それが絶妙。いい仕事してます。
　ゴメス君は、ゲームが出てくると、マジメな表情でかわいい反応をし、昨夜はワニゲームのスティックを阿部寛に投げてました。先々週は広末涼子のもってきたゲームにビックリして、その表情もかわいかった。
　先週は大地真央の料理中に、菜っ葉をパクパク食ってたし。
　ゲストとの掛け合いがマジでホントみたいで、爆笑。
　まだの方、だまされたと思って、一度体験してみてください。たぶん失望はしないと思う。

　というわけで、ジャンルのまったく異なる番組宣伝？でした。