「はじめの一歩」～広島

2024.08.06（火）


　　https://www.asahi.com/articles/ASS8625KWS86PTIL00LM.html?iref=pc_national_peace_list_n

　広島の平和公園で開かれた平和記念式典。
　令和の８月は異常な暑さが続くが、あの日はどんな朝だったのだろう。
　平和記念式典の前にNHKで放送されたいくつかのエピソードに、心が動かされる。

　原爆の経験を日本人にだけ語るのではなく、訪れる外国人にも伝えたいと、英語を学んでガイドを続ける80代の男性。
　「戦争はなぜいけないのか」というようなシンプルな問いかけを訪れた人々に尋ね、その回答をまとめたものを次に会う人々に渡しているという。

　英語教師として広島を訪れたアメリカの男性は、母国での「原爆投下によって戦争を終わらせることができた」という教育になんの疑問も感じていなかったが、広島に来て、人と出会い、ショックを受けたという。
　今では、海外から広島を訪れる人をガイドし、広島の、そして原爆の現実を話しているという。

　NHK以外の放送局はすべて、オリンピックか株価の話題で、盛り上がっているようだった。

　原爆投下は遠い過去の話だが、世界はあの時代に引き寄せられるかのような、そんな動きをしていないか。
　広島県知事のスピーチにあったように、人類が発明して使わなかった武器はない、のだとしたら、核の存在自体が脅威なのは自明の理だ。人間は愚かだし、歴史は過ちの繰り返しなのだから、核の抑止力などと言っている場合じゃない。
　遠い理想であっても、核廃絶はきっと地球が存在し続けるための「はじめの一歩」なんだろう・・・と思う８月６日の朝。


　いただいたミニバラがこの暑さの中で元気だ。
　今まで一度に咲く花はせいぜい３つくらいだったのに、今は９つの花が揺れている。
　ただし、色も形もきれいじゃないので、画像のアップは憚れるんだけど。
　もう少し涼しくなれば、きれいな黄色を見せてくれるのかな。