2024.03.24
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
3月も最終週。
「徐々に暖かくなってきまして、海岸で遊んでみたくなる今日この頃」
そして、「タコノマクラって知ってます?」
砂浜で貝殻を拾っているとときどき見つける物体で、「円盤状で、お花みたいな模様の付いておせんべいみたいなやつ」。
(画像見て、ああ、と思ったけど、名前は知らなかったな)
ヒトデとか、海の仲間だそうです。
「タコノマクラって名前をよくつけたな」と感動する草野くん。
タコがこれを枕にして寝ているところを想像すると、「めっちゃ、和むんですよね」。
英語では、sea biscuit「海のビスケット」といい、「これもね、かわいくて、いい名前だと思いますけど、やっぱりタコノマクラには及ばないな」。
そして今日は、【夢・ドリームで漫遊記】。
これがオンエアされているころには多くのところで春を迎えているはずだが、「夢をもって新たなスタートを切る方も多いのでは?」ということで、タイトルに「夢」や「ドリーム Dream」が入った曲で漫遊記。
春は眠いから、眠っているときに見る夢や、白昼夢的な妄想の類の夢もあるかも、です。
セットリスト
01 夢じゃない(スピッツ)
02 夢(THE BLUE HEARTS)
03 Dream All Day(The Posies)
04 Beautiful Dream(Suddenly, Tammy!)
05 Girl of My Dreams(Bram Tchaikovsky)
06 Dream Police(Cheap Trick)
07 完全感覚Dreamer(ONE OK ROCK)
08 Dream(Priscilla Ahn)
09 自転車輪の見た夢(ZELDA)
漫遊前の1曲は、スピッツで「夢じゃない」(1993年、4thアルバム『Crispy!』/1997年、テレビドラマ『ふたり』の主題歌。16thシングル)。
「夢追い虫」と迷ったけれど、「今の気分はこっちかな」ということで。
(わかるような気がします。「夢追い虫」大好きなワタシは、ちょっと期待しちゃったけど。それにしても、ストレートな言葉とボーカルが泣けるほどいいですよね、「夢じゃない」。「”いびつな”力で~♪」のところを、平井堅さんのご友人が「さすが」と言っていたというエピソード。違ったかな?)
ドラマ『ふたり』には、リュウさま、河村隆一さんがボクサー役で出演していた記憶が強い、と言う草野くん。
最初の曲は、THE BLUE HEARTSの「夢」(1992年、10thシングル/1993年、6thアルバム『STICK OUT』)。
(タイトルに「夢」ときいて、最初に浮かんだのがこの曲でした。年齢に関係なく、心を躍らせてくれる曲です。「借り物の時間の中で♪」が好き。10代のころに聴いたら、ドンナダッタンダロウ、ワタシ)
この曲をはじめ、THE BLUE HEARTSの曲はサブスクで聴けない曲が多いので、「ラジオで積極的にかけていこうと思います」。
「夢」「dream」は、洋楽邦楽問わず、「これでもか!というくらいタイトルで使われがちな言葉」。
「スピッツも歌詞の中で、結構使ってます」
音楽ライターの青木優さんが、スピッツのあるアルバム(『とげまる』かな?と草野くん)のレビューで、「全曲に『夢』という言葉が入っている」と指摘していたそうだ。
決して否定的な文脈ではなく、悪い意味で書かれていたわけではないのだが、それが気になってしまって、「それ以降は、『夢』という言葉を使いすぎないようにしている。それぐらい使いたくなる言葉」。
願望としても、寝ているときの夢としても、そして妄想としての夢でも・・・。
次は、The Posiesの「Dream All Day」(1993年、3thアルバム『Frosting on the Beater』)。
The Posiesは、ココの「美メロ特集」でかけています。
彼らのアルバム『Frosting on the Beater』が大好きだという草野くん、これはその一曲目を飾るナンバー。
1993年ごろの来日ライブを渋谷クワトロで見たときも、「この曲で、ホント、盛り上がっていましたね」。
内容は、空想癖のある少年の歌。
(太いギターと強いメロディー!)
The Posies - Dream All Day
次は、Suddenly, Tammy!の「Beautiful Dream」(1995年、メジャーデビューアルバム『We Get There When We Do』)。
前に、「その声に惚れちゃう女性ロックボーカリスト」(ココ)でこの曲をセレクトしています。
(「ピアノがいい感じの曲」特集じゃなく・・・)
「ボーカルのベス・サレンティーノさんの声が、すごい好きで、オレ。それで一時期ドはまりして聴いてました」
個人的には「エレキギター大好きっ子なんで、ギターレスのバンドには物足りなさを感じる」けれど、このバンドは彼女の声が好きなので、「物足りなさを全然感じない」そうだ。
(この番組のおかげで、草野くんが好きな女性ボーカリストの声って、想像できるようになりましたよね~)
そして次は、Bram Tchaikovskyの「Girl of My Dreams」(1979年、1stアルバム『Strange Man, Changed Man』)。
Bram Tchaikovskyさんは、パブロック特集(ココ)のときにかけたThe Motorsのギターボーカリスト。
Bram Tchaikovskyはバンド名でもあり、この曲は、The Motorsを脱退後の曲。
これは、「軽快なリズムにすごく切ないメロディーがのっていて、こういう曲、オレも作りたいな、と思わせる、ギターポップのお手本のような曲」。
歌詞の内容は、「雑誌のグラビアのアイドルを理想の恋人に見立てて妄想に浸る、思春期の少年の心情を歌った曲なのかな? 違ってたらすいません」。
そして次は、「番組お馴染みのバンド」、Cheap Trickの「Dream Police」(1979年、3rdアルバム『Dream Police』)。
Cheap Trickは、「ワタクシが最初に好きになったロックバンド」、そして、「Dream Police」は「最初にはまった曲。ラジオですごいかかっててね。ここからどんどん過去の曲を聴いていった、きっかけのような曲」。
そしていろいろな曲を聴いてこの曲に戻ると、「実はCheap Trickの中で、ちょっと変わった曲なのかもしれないです」。
リズムもドタバタしていて、間奏で不思議な展開もある。でも「この曲を聴くたびに12歳の自分に引き戻される大事な曲でもある」。
歌詞は、「妄想系の夢かな。脳内の警察官がオレを逮捕に来ちゃうよ・・・、みたいな」。
(チャーミングな曲だ)
Cheap Trick - Dream Police (Official Video)
そして次は、ONE OK ROCKの「完全感覚Dreamer」(2010年、4thシングル/2010年、4thアルバム『Nicheシンドローム』)。
この曲は、「もう10年以上前になるんですね。ワンオクの登場は、当時、かなり衝撃的でした」。
ビデオクリップが「めちゃめちゃカッコいいんすよ」。
ONE OK ROCK 「完全感覚Dreamer」
(たしかに・・・)
このころ、RADWIMPSやワンオクを聴いて、「すごいカッコいいと思うんだけど、悔しさとかライバル心とか、同じバンドマンとしてまったく湧かなくて、ああ、オレももう若くないんだなって痛感した記憶がありますね」。
今回久しぶりに聴いてみて、「やっぱり盛り上がるね、いい曲だと思います。ボーカルのTAKAさんの歌声がまたすごいんですよね、もう別格!という感じ」。
(絶叫とは異なる、ときどきすごくきれいな声が聴こえてきたりする)
最後は、Priscilla Ahnの「Dream」(2008年、デビューアルバム『グッド・デイ』)。
「漫遊最後はしっとり行こうかな」、そして、「Priscilla Ahnさんも好きなシンガー」。
J-POPのカバーアルバムをリリースしたり、最近では「森山直太朗くんとコラボしたり、日本でも人気のシンガー」。
(「さよならアモル」ですね、いい曲。YouTubeで聴けます)
「夜に部屋を暗くして、お白湯を飲みながら聴きたくなる、気持ちを緩めてくれる、すごい美しい曲」
(泣きたくなるような美しさ)
特集の終わりに。
今日紹介した曲の「夢」は、「希望とか願望ではなく、寝ているときに見る夢や妄想・空想の類でしたね。あ、ブルーハーツ以外は」。
でも「音楽を聴くと、ステキな妄想、楽しい空想に浸れて、暗くて狭い箱の中から心を開放できることもある」ので、「音楽を効果的に聴いて、皆さんも春を軽やかに過ごせますように、お祈り申し上げます」。
今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、ZELDAの「自転車輪の見た夢」(1985年、3rdアルバム『空色帽子の日』/アルバムのプロデュースは、白井良明さん)。
(イントロは、えーと・・・。ここまで出てるんだけど、わからない・・・)
ZELDAは「ロック大陸では何度かかけているバンド。ゲームではなくて、80年代に人気のあった女性四人組のロックバンド」。
「私も高校生のころファンでライブを見に行ったりして影響を受けました」
この曲は、3rdアルバムに収録されている。
1st、2ndは「ニューウェーブ寄りなちょっとアンダーグラウンドな雰囲気のある音楽性だった」が、この3rdアルバムでは「アコースティックなナチュラルな方向に寄せてきた」。
草野くんは、「これはこれではまっていて、ありがちなアコースティックロックではなくて、ちょっと屈折した、不思議なアコースティックロックになっているのがすばらしいな」と。
(突き抜けるボーカルの声がいつも気持ちいい)
そして来週は、「ブルースロックで漫遊記」。
もともとアメリカの黒人音楽であるブルースはロックミュージックのルーツでもあるが、ほんまもんのブルースの影響を強く受けたブルースロックが、60年代~70年代初めに流行ったので、「そのへんのナンバーを聴いてもらおうと思います」。
草野くんは、「実はあまり得意なジャンルではないのですが、ロックを語る上では避けては通れないジャンルなので、漫遊してみようと思います」と。
「草野さん、トイプードルってきいてたのに、でっかくなっちゃった!」(笑)
リクエスト募集は、「70年代ロック、洋楽邦楽問わず」です。
もともとこの番組は、「70年代ロックをかけたい番組なので・・・」と。
激しい雨風が急にやんで、仕事部屋の窓から外を見たら、青空が遠慮もせずに堂々と登場するところだった。
外に出たら、大げさではなく、むせるようなもったりして空気に囲まれて、軽くめまいでも起こしそうだった。
これは月曜日の近くの緑地。
下は、今日の五分咲きくらいの陽光桜。
帰りに車で通ったら、七分咲きくらいになってた?
そんなわけないだろうと思いながら、でももっと華やかだったよ。気温が急に上がったしね。
なんだかソメイヨシノみたいな淡いピンクに見えるけど、実はショッキングピンクに近い感じです。
陽光桜の道路は、母の施設の裏手にある。
能登では、まだ避難所で暮らしている人も多い。
今日の夕刊では、桜にまつわるフォトグラファーの話を読むことができた。
風景は見る人の心のありようでさまざまに映る。
そういうことを考えていたら、桜も若葉も、毎年違って見えるような気がする。