■CHILDHOOD
眉間によせた幼いシワで
周囲のすべての生き物を排除する
多感だと言われた時代に
心臓は動かぬカタマリを育てていた
束の間の静けさが覆い被さる
そういう時間に目覚める恐怖
小さな体に棲みついた微笑みの怪物を
調教せずに遊ばせていた幼い休日
ことばをあげれば 空気が温度を下げ
カギ括弧の中に悲しみを隠す
流れをなくせば淀んだ日々が
永遠に続くと 誰かが笑った
柔らかい体と 生まれたてのイメージのかげで
わたしは行き止まりの日々を見つめていた
まだ何も知らない まだ何も始まらない
そんな借り物の幼さの中で
何個の武器を捨ててきたのか
それとも笑って 研いできたのか
眉間によせた幼いシワで
周囲のすべての生き物を排除する
多感だと言われた時代に
心臓は動かぬカタマリを育てていた
束の間の静けさが覆い被さる
そういう時間に目覚める恐怖
小さな体に棲みついた微笑みの怪物を
調教せずに遊ばせていた幼い休日
ことばをあげれば 空気が温度を下げ
カギ括弧の中に悲しみを隠す
流れをなくせば淀んだ日々が
永遠に続くと 誰かが笑った
柔らかい体と 生まれたてのイメージのかげで
わたしは行き止まりの日々を見つめていた
まだ何も知らない まだ何も始まらない
そんな借り物の幼さの中で
何個の武器を捨ててきたのか
それとも笑って 研いできたのか