2014.7.24(木)
昨夜は暑かったなあ。
東京でもここは都心とは違うぞ、夜風は爽やかだぞ、と思っていたけれど、昨夜は無風で、昼間の熱気が残っている感じ。
いつもは開けっ放しの窓からの心地よい風で眠りにつくのだけど、なかなか・・・。
今日も適度の水分補給で、午後は打合せの外出です。
■母・・・
昨朝の「朝イチ」、「母が重い」のテーマにひかれて録画してしまった。
昨夜見て、いろいろ思う。いろいろ感じる。
原日出子、小島慶子、青木さやかがそれぞれの事情をそれぞれの言葉で語っていた。問題を抱えるそれぞれも、またそれぞれなんだと、当たり前のことを感じられる番組だった。
いい年をしてまだこんなことを・・・は、私自身が感じていること。
「褒めてもらいたかった? 何をいまさら言ってんの?」という具合。
「実家に母親がいるあいだはみんな帰ってくるのよね。肉屋の人も、あんたの姿をたまに見かけて、ああ、お母さんのところにくるのが楽しいのね、って言ってたわ」
「気兼ねがないから、親子で行くのがいちばんだと思うでしょ」
そういう、普通だったらなんでもない言葉がいちばん心に突き刺さったりもする。
楽しいから来るんじゃない、いつも「時間をみつけて行かなくちゃ」という意識に支配されている。
でも、第三者からは「元気で明るいお母さんでうらやましい」と言われる。
ああ、そういうことだ、とわかることもある。他人だったら気にならないことが「母親」だから気に障る。嫌悪感さえ抱いてしまう。
幼い頃のこと、されたこと、望んでも応えてくれなかったこと・・・。
ただ母親が年老いたことで私の中にも変化がでてくる。
ああ、もういいや。こっちが我慢すればいいんだ、いまさら思いをぶつけてどうにかなるもんじゃないし。
それでも、人は完全には「大人」にはなれない。娘なんだから一度くらい本音をぶつけたい・・・そう思うこともある。
たぶん気づいてほしいだけなんだろう。変わってほしいなんて、そんなことは思わない。今さら・・・とも思うし、あちらだって一個の人格だし。
でも、娘は本当は自分のことをどう思っていたんだろう、今はどうなんだろうと考えてくれるだけでいい。
「どうなの?」と聞かれたら、今の私なら「別になにもないよ」と言って、それでおしまいだろう。
きっとそんなもんだ。
幼い頃に、台所の母の背中に向かって、大声で泣きながら母に思いをぶつけた記憶がある。それも何度も。
そうやって自分の中にたまったものを母に発散して成長してきたんだと思っていた、ずっと。
ほんの2、3年前、何のきっかけもなく気づいてしまった。
実はその記憶は事実じゃなかったということ。私の中の想像の事実だったということ。
ずっとおかしいとは思っていた。そうやって母に不満をぶちまけたのに、そのあとの記憶がひとつもない。
母との気まずい時間の記憶も、困ったような母の表情の記憶も、母に「何を言ってるの!」と怒鳴られた記憶も、なにひとつない。
あんなに何回も母に泣いて訴えたのに・・・。
そうか、実際には私は母に何も言ってないんだ、訴えたつもりになって自分の中のもやもやと折り合いをつけていたんだ・・・、そう気づいてしまったわけで。
それからかな、もういいか~と思えるようになったのは。
私は誰の力も借りずに、自分と折り合いをつけてバランスを保って、母と決着をつけちゃったのかな、と。
これがよいことなのかどうかはわからないけれど。
でも母との関係はともかく、私には自分の家族があり友人があり、家族は母への思いを知りつつ、むしろ代わりのように母との関係を続けてくれてもいる。
人生の反面教師が身近にいるのも悪くはない。
愛はたぶんあるのです。何かをしてあげたいという思いも。
母のようになりたくはないけれど、今の私の一部を形づくったのも母であることを、今はちゃんと実感しているし。
吉永みち子さんのこんなインタビューも。
http://dot.asahi.com/news/domestic/2014031900060.html
と、この暑いのに重い話題。恥ずかしい。
スピッツのことを書くと、ほんとうにうれしいんだけれど、多くの方が覗いてくださる。
だから、今日のような日はスルーしてください。
誰かにきいてほしくても、もうかっこ悪くて言えないことを、ここではたまに発散できる。
実際にはこういう話はあえてしないし、ちょっと口にしても、「それはあなたがお母さんを思う気持ちが強いからよ」なんて言われることのほうが多いし。
だから、ここはありがたい場所なんです。
ご勘弁です。
■トライセラと
いつもスピッツ話題やそれ以外のことでも話が盛り上がるY子さん(ずっと若い友人ですが、男性の趣味がおかしいくらいに一致しています。すみません)。
彼女がTRICERATOPSのツアーのファイナルでのようすを、知らせてくれました。踊るようなギタープレイはもちろんだけれど、ピアノも弾いて、すてきだったそうです。
ツイッターで映像とかが出ているけれど、本当に相変わらずかわいくてかっこいい彼らです。
アルバムもいよいよらしいし。楽しみです。
http://natalie.mu/music/news/121847
ガザ地区の地上戦、ウクライナ上空での民間機の撃墜・・・。
地球はけっして平和なんかじゃないということだ。
なんだか遠いことのように思っていると、映像で生々しくこちらに迫ってくる。