隠れ家-かけらの世界-

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復活の日、THE YELLOW MONKEY ~東京ドームより

2024年04月29日 08時28分27秒 | ライブリポート(音楽)

2024.04.27
THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 "SHINE ON"
at TOKYO DOME



 神保町駅から歩いてドームへ。
 降りそうな厚い雲を見上げつつ、ひさびさのドーム屋根を見る。
 わくわく・・・、ライブ前の高揚感とやっとここまで来ました的な思いと、そういうのが混ぜ混ぜになって、一階スタンドの前の方の席に。
 ここで大満足。
 すれすれに到着したので、汗を拭き拭きステージ脇のでかいビジョンを見たら、数字は残り200秒をきっている。
 それが2桁になったところで、それまでおしゃべりで盛り上がっていた人たちも立ち上がって、一気に熱く盛り上がる。その盛り上がり方がハンパじゃなくて、いつもながら圧倒される。


セットリスト
01 バラ色の日々
02 SHINE ON
03 Romantist Taste
04 Tactics
05 聖なる海とサンシャイン
06 BURN
07 ROCK STAR
08 楽園
09 SPARKS
10 ソナタの暗闇
11 天道虫
12 太陽が燃えている
13 人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)
14 SUCK OF LIFE
15 LOVE LOVE SHOW
16 ホテルニュートリノ

ENCORE
17 おそそブギウギ
18 アバンギャルドで行こうよ
19 ALRIGHT
20 悲しきASIAN BOY
21 JAM

ENCORE
22 WELCOME TO MY DOGHOUSE



 18時半きっかりにライブスタート。
 「バラ色の日々」で私たちの声とともに、ライブが始まる。
 最初の2曲がおわったところで、
 吉井「イエローモンキー、ヒット曲は少ないですが・・・」
 会場から苦笑。
 そこからの「今日は代表曲ばかりやります!」宣言。
 おおおー!!という嵐のような声に続いて聴こえてきたイントロに、会場がわあっと沸く。
 デビューシングル「Romantist Taste」!!!
 オリコン圏外だったんだぜ~。だけど、代表曲だよね。
 アンコールでは、「おそそブギウギ」~「アバンギャルドで行こうよ」のお決まりも大いに盛り上がったし。そこからの新しめの「ALRIGHT」での一体感もよかったなあ。
 どの曲もイントロだけでまず盛り上がって、熱いパフォーマンスと懐かしさと変わらぬメンバーの笑顔で、優しくて強く迫ってくる3時間近いライブでした。

 エマの幻想的なギターソロとビジョンに映るモノクロの荒海の映像が深い世界を作り出して、「聖なる海とサンシャイン」へ。
そしてそこからの「BURN」の流れがわさわさと心に響く。

 新曲「ソナタの暗闇」でのビジョンの演出。
 歌詞が切れ切れに、ばらばらのフォントと大きさで並べられて、その歌詞たちが歌の進行に伴って白く浮かんだり揺れたりする。
 新曲の歌詞が目の前に合ってわかりやすいし、すごくいい演出だと思った。

 個人的に少し思い入れのあった「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」を生で聴けたのはうれしかったが、今これを聴くと彼らを取り巻くここ1、2年の出来事が勝手に頭を巡り、今までとは異なる流れ方で迫る。
 ネット情報では、1999年以来のパフォーマンスらしい。
 隣のクールな雰囲気のカッコいい女性は振付から察するにデビューのころからのコアなコアなファンだと思われるが(背が高くて腕も指も長くて、振り上げる動作1つ1つがメチャクチャかっこいい女子でした~)、この曲で涙して、コンタクトがずれてしまったのか、しばしの間苦戦していて、こちらは勝手に心配してしまった。

 最後の楽曲「WELCOME TO MY DOGHOUSE」の前の、
「我がイエローモンキーは永久に不滅です」はやっぱり格別だな。
 2000年夏のイベントのステージ上ではジャージ姿の吉井さんがいたし、2001年1月8日では未来は見えなかったし。
 あれからの20年余り・・・、病を越えてのバンドにも思いが募ってしまう。

 興奮して昨夜一睡できなかった61歳のヒーセのぶっといベースプレイとリアクションのかわいらしさ。
 アリーナ中央にしつらえた小さなステージでのエマのギタープレイ時の神々しさ。
 激しいドラムプレイ時のニノウデの美しさと、髪をなびかせてステージ下を全力疾走するときのため息が出るくらいきれいな、アニーのフォーム。
 吉井さん本人は「完璧な歌声じゃなくて」と私たちに謝罪していたし、ときどききついのかな?と思わせるときもあったけれど、「でもみんなの歓声があればやれると思った」と言っていたとおり、ああいうのを「魂で歌う」って言うんだろうなとこちらを納得させてくれる歌唱と変わらぬパフォーマンスだった。

 「ファンの歓声が一番のドーピング」
 「(左右の脇の席に向かって)端っこでもみんなのハートのど真ん中に突き刺します」
 「(会場を見て)広いよね。ホームランってホントにここまで飛ぶんだなって思った。ボクらは遠くまで音楽を飛ばします!」
 「前回の2020年(ココにレポあり)は(コロナのせいで)声が出せなくて体だけいただきましたが、今夜は心も体もぜんぶください」
 「人生の7割は予告編で 残りの命 数えた時に本編が始まる♪」は、新曲「ホテルニュートリノ」から。

 映像で見せてくれた病との日々とメンバーの思い。
 同世代で復活できなかったミュージシャンたちのことをふっと思い出す。
 最後のアンコールの前、ビジョンから「復活の日」(ニューアルバム『Sparkle X』より)のモノクロの映像が流れる。前を見据えて歌う吉井さんの表情が、静かに「これから」を予感させる。


 「バラ色の日々」の大合唱で始まったライブは「JAM」の大合唱で終了という完璧な構成かと思ったら、ダブルアンコールで「WELCOME TO MY DOGHOUSE」まで聴かせてくれる濃密さ。病み上がりのフロントマンの状態は大丈夫なの?というこちらの杞憂を意味なく吹き飛ばしてしまうラストまでの熱気!
 満足・・・という言葉で終えてしまうのも申し訳ないくらい。
 圧倒的なバンドのパフォーマンスで、ああ、絶対にまた会えるんだなと、私たち一人一人を納得させてくれた、そんな一夜だった。


 ここにレポあり。
  https://natalie.mu/music/news/571327

 トライセラの吉田さん

  https://twitter.com/yoshifumidayo_/status/1784433886493278520


THE YELLOW MONKEY - ソナタの暗闇 (Official Music Video)

 そして、ニューアルバム『Sparkle X』
 「みんなで楽しくレコーディングしました」と。
 そして、これに伴うツアーも示唆してくれました。「ドームでtwo daysやるぞ!」とも言ってたかな。
  https://sparkle-x.jp/


 2008年リリースの『8』を聴きながら・・・。


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