BYE

■BYE

肝心な言葉は　約束の時を忘れて
図形の外に　逃げていく
気がつくと　学び舎の庭に
ひとり残されて　胸を抱える
どんなに加速しても
どんなに上向きになっても
ネガの思い出が色づくわけはない

通路に並んだ朝顔の名札に
はじけた笑い声が見えた
風に消えた恋しい名前を
強がりな笑顔で見送る日
校門の脇に咲く白い花に
優しい視線を送る
「だから　ここから進んでいく
もういい加減はやめる」
去っていった友の最後の言葉
ボクの声が聴こえる？