隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「大丈夫」と言われたら…。

2008年12月19日 18時51分08秒 | 日記
2008年12月19日 (金)

■東京タワー
 毎朝、新聞を広げると、トップは暗いニュースばかり。
 「派遣社員や期間社員の解雇、契約解除」の話題。基幹産業だった自動車業界の「未曾有の」経営悪化。
 そういう現状から目をそらせることはできない。テレビをつければ、報道番組を彩るのもその話題だ。
 昨日偶然話をきくことになった60代のオヤジは「3万くらいの家賃のところに住んでいるやつは結局ろくなところに勤めていないし、おかしなことで周囲を巻き込む。うちのアパートみたいに6万、7万の家賃のところに住むやつにそんなヘンなやつはいない」と興奮気味に語っていたっけ。
 仕事上の出会いゆえに聞き流すことしかできなかった自分を恥じる。プライベートでのことなら、あるいは自分の父親か身内だったら、頭叩き割ってたところだ。
 
 そんな中で、『朝日新聞』の夕刊の「人脈記」。数日前の「東京タワー」の鼠先輩のエピソード。久々にほろっとくる。鼠先輩は正直、あまりよく知らないんだけど。
 10年後の東京タワーでの再会の約束をふたりとも覚えていて、鼠先輩はその「お嬢さん」と結婚されたのですね。


■「岳くん、大丈夫だ、大丈夫だよ」
 このところ忙しくて、録画しておいた「風のガーデン」をちゃんと見ていないんだけど。
 今朝、妙に早く目覚めてしまったので、第10話を見る(楽しみにしていた父親と息子の再会のシーンのある第9話は録画しそこなって、まだ見てないんだけど)。
 不安定になった息子の岳を強く抱いて、「岳くん、大丈夫だ、大丈夫だよ」と耳元で言い続ける貞美。その温かな抱擁で岳は落ち着きを取り戻す。
 不安だらけだった幼いころ、あんなふうに大きな力に抱かれて、「大丈夫…」とささやかれたことがあっただろうか、とふと思った。
 大人になっても、不安なことはいくらだってある。自分が全否定されたようで力をなくすこともある。そんなときに「大丈夫。あなたは大丈夫」と言われたら、どんなだろう。
 ときには肩を張らずに力を抜いて、誰かに頼ってもいいのかもね。
 と、そんなことを想像した朝でした。

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