■とりあえず 歩いてみよう
いつもの駅まで遠回りして
震えるイチョウ並木を歩く
冴え渡った冬の空に
しがみつく黄色の葉が 光を生みだす
少しの風では動かない強さ
声なき木々の まぶしいほどの潔さ
口元まであふれてくる ちっぽけな単語を
あわててのみこむ ひとり歩き
向こう見ずな二人乗り自転車に
過ぎし日の思いが重なる
今は会えない人に 渡したい言葉が
情けない色をまとう恥ずかしさ
明日まで 歩いてみよう
そんな陳腐な響きにも
心が救われる 冬の朝
明日まで 歩いてみよう
とりあえず 歩いてみよう
いつもの駅まで遠回りして
震えるイチョウ並木を歩く
冴え渡った冬の空に
しがみつく黄色の葉が 光を生みだす
少しの風では動かない強さ
声なき木々の まぶしいほどの潔さ
口元まであふれてくる ちっぽけな単語を
あわててのみこむ ひとり歩き
向こう見ずな二人乗り自転車に
過ぎし日の思いが重なる
今は会えない人に 渡したい言葉が
情けない色をまとう恥ずかしさ
明日まで 歩いてみよう
そんな陳腐な響きにも
心が救われる 冬の朝
明日まで 歩いてみよう
とりあえず 歩いてみよう