隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

もっと評価されても?~かつて表紙を飾った彼ら

2021年08月31日 09時50分37秒 | スピッツ

2021.08.29
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 番組冒頭で・・・、「この時期、大変な方もそうでもないという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」と。

 今日は、【ミュージック・ライフの表紙だったけど・・・なアーティストで漫遊記】。
 「前から申し上げていますが」、古い音楽専門誌、特に『ミュージック・ライフ』を読むのが趣味の草野くん。
 そんな彼が『ミュージック・ライフ』を読んでいると、当時人気だったアーティストと今も活躍しているアーティストに「微妙なズレ」があったりする、とか。
 1964年3月号のビートルズの表紙の号から、最終号1998年12月号までの表紙を並べたMook『音楽生活』(シンコーミュージック)(いかにも好きそうな本です)を見ながら、
 「人気があって期待の星だったけれど、今はちょっと忘れられかけている人」
 「歴史の歯車がちょっとズレていたら、今ごろはビートルズやクイーンみたいに大スターだったかもしれない人」
 に焦点を当てます!


 オンエア曲
 01 海ねこ(スピッツ)
 02 The Sun Ain't Gonna Shine Anymore(The Walker Brothers)
 03 Mrs. Brown You've Got A Lovely Daughter(Herman's Hermits)
 04 I'd Love To Change The World(Ten Years After)
 05 Show Me The Way(Peter Frampton)
 06 Cat Scratch Fever(Ted Nugent)
 07 Beat's So Lonely(Charlie Sexton)
 08 ため息ロック(辻香織)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「海ねこ」(1992年、ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』)。
 スピッツが初めて雑誌の表紙を飾ったのは、当時すでに廃刊が決まっていた雑誌『スコアマガジン』。最終号の表紙は「スタッフが好きなバンド」ということで、まだ「全然売れてなかった」スピッツに白羽の矢が立った、と。
 (バンドスコアとかが豊富に掲載されていた雑誌でしたっけ)
 そのインタビューでは、ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』について語っているので、その中から・・・。
 (2ndアルバムのあとにこのミニアルバムリリースで、スピッツはどこに行くつもりなのかなあと不安に感じた記憶あり。そのあとに『惑星のかけら』がきて安心したんだけど。でも今では、ときどき無性に聴きたくなる曲たちがつまったスペシャルアルバムに昇格しました、私の中で)

 最初の曲は、「60年代、日本でも爆発的な人気のあった」、The Walker Brothersの「The Sun Ain't Gonna Shine Anymore 太陽はもう輝かない」(1966年、6thシングル/1966年、2ndアルバム『The Sun Ain't Gonna Shine Anymore』)。
 The Walker Brothersといえば、こ~んなバンドです。
The Walker Brothers - (Baby) You Don't Have To Tell Me (Top of the Pops)

 アメリカ出身だけれどイギリスでブレイク。日本でも大人気! 「60年代、ビートルズに次ぐくらいの回数(10回以上?)、『ミュージック・ライフ』の表紙を飾っている」と。
 ボーカルのスコット・ウォーカーが「イケメンだったので、「日本ではアイドル的人気」。
 草野「でも曲は渋いです。声も低音だし、大人の味わい?」
 (The Walker Brothers・・・、こんな低い声だったとは)
 ビートルズの次に武道館でコンサートをやったのは、このThe Walker Brothersです。
 ブリットポップが流行ったときに再評価されたり、今も根強い支持者はいるけれど、「若い人でビートルズやクイーンは知っていても、The Walker Brothersは知らないという人が多いと思うんですよね」。
 (The Walker Brothersがすごい人気だったこと、知ってます!と言うと年齢がわかるなあ)


 ここで音楽専門雑誌『ミュージック・ライフ』について。
 母体は戦前までさかのぼる、日本を代表する音楽専門誌。
 創刊当時はジャズを中心とするポップス専門誌。草野くんが読んでいた80年代には「ロックジェネレーションのための音楽専門誌」というフレーズが表紙にあったそうだ。
 『ミュージック・ライフ』のカウンターとして後発したのが『rockin’on』と言える。
 そして、「ミュージック・ライフ」はwebのサイトとしては今も継続している。


 次は、Herman's Hermitsの「Mrs. Brown You've Got A Lovely Daughter ミセスブラウンのお嬢さん」(1965年、シングル)。
 1966年2月号の表紙。
 ビートルズと同様にイギリスのバンドでアメリカ進出を成功させたバンドの一つ。
 1965年に「ミセスブラウンのお嬢さん」で全米1位。当時はビートルズのライバル的存在を言われた。
 失恋した女の子の母親につらい気持ちを伝える「ちょっと切ない曲」。
 草野「オレもすごい好きで、学生のころよく聴いていました。ビートルズよりかわいい曲が多かったでしょうか」
 (オリジナルもカバーも、ホントにチャーミングな曲多し。以下もカバーだけど、すごく記憶にある)
 見つめあう恋 [日本語訳付き]  ハーマンズ・ハーミッツ

 次は、Ten Years Afterの「I'd Love To Change The World」(1971年、6thアルバム『A Space In Time』)。
 1972年5月号の表紙を飾る。
 60年代末から70年代にかけて、サイケデリックロックやハードロックが流行っていた頃に活躍したバンド。
 日本の音楽誌が「ニューロック」として盛り上げていた。
 ギターのアルヴィン・リーは当時、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ペックらと並び称されるギタリストだったが・・・。
 「ヴァン・ヘイレンのような超絶バカテクギタリストが現れる前は、速弾きギタリストと言えばアルヴィン・リーだったんだよ」と年配の方が言っていたそうだ。
 この曲はこのバンドにしてはポップでメロディアス寄りだが、「ギターは弾きまくっています」。
 (ウッドストックでも、弾きまくっている・・・)
 Ten Years After live at Woodstock 1969

 次の曲は、Peter Framptonの「Show Me The Way」(1975年、5thアルバム『Frampton』)。
 1967年7月号、1976年7月号の表紙を飾っている。
 幼いころメダカを飼育していた経験のある草野くんは、「プランクトン」のイメージが強くて、最初彼のことを「ピーター・プランクトン」と間違えて覚えていただけではなく、エリック・クラプトンでさえ、「エリック・プランクトン」に引っ張られてしまうらしい・・・という余談。
 60年代から活躍した実力派ギタリスト兼シンガー。
 美少年的なイケメンだった故か、「日本ではアイドル扱いされていたようです」。
 
 (たしかに美しい・・・)
 この曲はトーキングモジュレーターを使用していて、「トーキングモジュレーターの曲」と言えば、この曲かボンジョビの「Livin’On a Player」かと言われている。
 Bon Jobiのほうはこちら。
 Bon Jovi - Livin' On A Prayer (Official Music Video)


 メッセージコーナー。
 陣痛が起こって急いでタクシーに乗ったら新米運転手さんで、必死で道案内したことのあるリスナーさんから、「何かタクシーにまつわるエピソードは?」と。
 以前に乗車したタクシーの運転手さんが芸人さんで、「今度テレビに出るから見てください」と言われ、実際に出演していてびっくりしたとか。
 『週刊プレイボール』で、プロ野球選手からタクシードライバーに転職した人の記事を読み、いつか会うがあったら「あのときのホームラン見てました! 鳥肌物でしたー」と言おうと思ってネームプレートを見ていたが・・・、遭遇することはなかった、と。
 草野「昨今はタクシーの運転手さんも大変だろうし、頑張っていただきたいです」


 次の曲は、Ted Nugentで「Cat Scratch Fever」(1977年、3rdアルバム『Cat Scratch Fever 傷だらけの野獣』)。
 1977年3月号の表紙を飾っている、70年代に活躍したアメリカのロックギタリスト兼シンガー。
 60年代から、アンヴォイ・デュークスというバンドでも人気だった。
 今日の曲は・・・とかっこいい渋いリフを披露してくれて、「メタリカもカバーしている」。
 アメリカのロックミュージシャンと言えば、民主党支持の人が多いが、「この人は数少ない共和党支持者」。
 ハンティングが趣味で、銃規制反対派、全米ライフル協会の幹部という情報も。
 こんなジャケット・・・。たしかにヘッドが銃口になっている。
 
 背が高く、普通のギターではバランスが悪いので、フルアコと呼ばれるエレキギターを使っている。

 最後は、Charlie Sextonで「Beat's So Lonely」(1985年、1stアルバム『Picture For Pleasure』)。
 1986年5月号、9月号の表紙を飾っている。
8 0年代の『ミュージック・ライフ』で表紙を飾っているアーティストは、「今でも有名な人が多い」。クイーン、ボン・ジョビ、デヴィッド・ボウイなどなど。
 そんな中で、17歳の彼は「次世代のロックスター候補」だった。
 カッコよくて、ギターの腕も高かったが、「本人としてはアイドル的な扱いが不満だったのか、その後ギタリストとしての活動が主になった、と記憶しています」。
 のちに、氷室京介、ボブ・ディランらのバンドでも演奏していたそうです。
 Charlie Sexton - Beat's So Lonely - Album Version - Official Video - 1985
 (17歳とは思えない艶っぽい声。で、次は数年前の彼)
Charlie Sexton and his Collings SoCo Deluxe
 (たしかに、ステキなおじさまです)


 特集の最後に。
 80年代にはブロスというバンドが3回も表紙を飾っていて、「ああ、いたな~」と思ってとりあげかけたんだけれど、」「あまりに打ち込みサウンドなんで」やめたそうです。
 こんなバンドです。
 Bros - When Will I Be Famous?
 
 60年代には、デイブ・クラーク・ファイブ、スターズ、レオン・ラッセルなども表紙に登場していて、「(今も)もっと評価されてもいいのでは?」と。
 これはデイブ・クラーク・ファイブのヒット作。
 Dave Clark Five Because In HQ Stereo

 (個人的には、久しぶりに聴いた懐かしい曲たちもあって、今ちょっと情緒不安定です・・・)


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「ハネモノ」の印象的なイントロで)
 今日は、辻香織の「ため息ロック」(2013年、9thアルバム『インスタントパリジェンヌ』)。
 テレビのCMで、「これ、誰が歌ってんだろう」と思うことがある。
 で、このCM。
【CIAOちゅ〜るMV】「ちゅ〜るしよ!」【第1弾】
 
 (フルバージョンもあったんですね。このCMを見るたびに、ネコがこんなに夢中になるとは・・・。きっとヘンなものが入っているんだね、と妙に納得してしまう)

 長くシンガーソングライターとして活動している方だが、草野くんはこのCMがきっかけで聴くようになって、「ウィットに富んだ曲が多いです」と。
 レキシの池田さんとバンドもやっていたそうで、「そういう笑いのセンスも感じます」。
 この曲は彼女の曲の中でもロックっぽい曲。


 そして来週は、「ストラト使いで漫遊記」。
 以前に「レスポールを取り上げたが(ココ)、来週はエレキギターの二大勢力のもう片方の特集です」。
 草野くんが最初に手に入れたのはストラトキャスターのコピーモデル。
 来週は、そんなストラトキャスター使いのギタリストの演奏を「草野目線」でセレクト!です。
 これも楽しみです。

 「草野さん、キダタローさんのことをずっとギタータローさんだと思っていました」(笑)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「おおっ!」とか「ひゃ~」... | トップ | NO MUSIC, NO LIFE ! 本当に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。