2019.6.23 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
TOKYO FM
https://www.tfm.co.jp/manyuki/
えっ??、録音していたのを聴こうとしたら、「たんたんたぬきの ホニャラララ~♪」で始まって、ビックリ。
(前の部分、どうしたんだろう)
この元歌が気になって調べたそうで。これって讃美歌らしい。もっとスローテンポの美しい歌だそうです。
草野「おおもとをたどっていると、ええーっ!ということがある、といういいサンプルでした」
最後に、再び「たんたんたぬきの ホニャラララ~♪」で導入終了!
さてさて、今日は、のテーマは「ロニー・ジェイムス・ディオで漫遊記」。
よく言っているけれど、草野くんにとっては、「すごいロックシンガー ベスト3に入るお方」。
ヘビメタのシンガーのイメージが強いけれど、「実は60年代にポップな曲でデビュー」しているので、そのあたりにも気を配って選曲したそうだ。
オンエア曲
01 優しいあの子(スピッツ)
02 Kill The King(Rainbow)
03 Love Pains(Ronnie Dio &The prophets)
04 Good Time Music(Elf)
05 Man On The Silver Mountain(Rainbow)
06 Neon Knights(Black Sabbath)
07 Caught In the Middle(Dio)
08 愛をちょうだい(VANILLA)
漫遊前の一曲は、「無事にリリースされた」、スピッツの「優しいあの子」。
オリコンによると、週間デジタルシングル(単曲)ランキング(6月17日~23日)で初登場1位だったそうです(ココ)。
この曲には、ふなっしーからのコメントが! ふなっしー語とスピード感は私の文章では再現不可能なんで(笑)、内容だけ。
以前に番組で曲をかけてうれしかったこと、それも「ロックのカテゴリー」で選んでくれたことに感謝感激! ツイッターでも「マサムネさんの番組で曲がかかったよー」と教えてくれる人がいて、「ふなっしーを知っててくれたことだけでうれしかった」って。
「優しいあの子」は「届け~たい」とか「教え~たい」という歌詞があるので、会いたくても会えない人のことを古いアルバムを見ながら考えてるのかな~と思ったそうだ。
「もしスタジオに呼んでくれるなら、喜んで行くなっしー。呼んでください、マサムネさ~ん!」と叫んでいたよ(笑)。
マサムネくんもふなっしー風に反応していました。彼のシングルを紹介したりして、「ふなっしー、これからも応援していますので、ぜひ遊びに来てほしいです」・・・って、オファーしなくちゃね。
情報では、バックに流れていたのはふなっしーの新曲だったとか?
これ、新曲のジャケット。
そして、ふなっしーから。
https://twitter.com/funassyi/status/1142795610816258051?s=11
https://twitter.com/funassyi/status/1142796095602302982?s=11
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/76976/2
最初の一曲は、Rainbowの「Kill The King」(1978年、アルバム『Long Live Rock 'n' Roll バビロンの城門』)。
曲紹介で「・・・なっしー」とやって、「もういいか、うれしくて、なっしーで1時間通してしまいそうでしたが」(笑)。
なんという心地よい声質なんだ!といつも思う。高音じゃなく中間あたりでこんなに突き刺さってくる声!
草野「ギターのリッチーさんのお得意の3連符フレーズが炸裂していますが、ロニーさんの夜の稲妻みたいなシャウトが最高です」
草野くんの声も弾んでいる感じ。
こちら、圧巻ステージ。
Rainbow - Kill The King (Live in Munich 1977)
彼は、1940年、アメリカ、ニューハンプシャーのポーツマスでイタリア系の両親のもとに誕生。
(日露戦争のときのポーツマス条約調印の舞台だね)
17歳でバンド活動を始めたころはベーシストだったとか。大学のときはトランペットをふいていたそうで、「その経験があの豊富な肺活量につながったのでは?」と。
21歳で、「Ronnie Dio &The prophets」というバンドでのシンガーとして本格的にプロ活動開始。このバンドは60年代前半に活動していたので、「ビートルズと同期ということになる。そう考えると、すごい長いキャリアのシンガーということになりますね」と。
そして、22歳の頃の「若き頃の声で」、Ronnie Dio &The prophetsで「Love Pains」(1962年)
若~い!! 音のモノラル感がハンパないですね。古いアメリカ映画にタイムスリップしちゃったみたい。
草野「ドーナツショップで流れていそうな。代々木公園でポニーテールの人がツイストを踊っていそうな・・・。メタルとはまったく関係ない曲でしたが」
うーん、わかるわかる。
Dioというのは、愛称だそうだ。ステージネーム。
イタリアの有名なマフィアに由来するとか、おばあちゃんが「この子は神からの贈り物だ」と言ったので「神」という意味のイタリア語のスラングからとったとか、いろいろ説がある。
次は、Elfの「Good Time Music」(1975年、3rdアルバム『Trying to Burn the Sun』)。
Ronnie Dio &The prophetsは11枚のシングルと1枚のアルバムをリリースし、紆余曲折の末に、エルフ(Elf)というバンドに移行。このバンドは、ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーやイアン・ギランがプロデューサーとして関わっていたことから、ディープ・パープルとの人脈が強くなり、「Rainbowへとつながっていく、のかな」。
この曲はカントリーやブルースの要素が強いけれど、「歌い方はかなりメタルゴッドへの原型が見えてきている。独特の絞り出すようなシャウトがときどき出てくる」と。
メロディが心地よく、旧き良き時代のホールの雰囲気を想像しちゃうくらいに全然メタルじゃなくて、ちょっと笑ってしまう。
草野「Elfはバンドのグルーブも気持ちよくて、ほかにもイカした曲があるので、興味をもった方はぜひ聴いてみてください」
聴いてみよう・・・。
さて、次は、Rainbowで、「Man On The Silver Mountain」(1975年、1stアルバム『RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW 銀嶺の覇者』)。
この頃、ディープ・パープルの活動に疲れ始めていたリッチー・ブラックモアがElfのサウンドやロニー・ジェームス・ディオの人柄に惹かれて、自分自身のソロアルバムの制作に彼らをバックバンドとして誘い込む。そして、バンド名はRitchie Blackmore's Rainbow。
このアルバム制作はElfのラストアルバム『Trying to Burn the Sun』の制作と並行して行われたという。この経過はのちのち、リッチーがElfを乗っ取ったようなかたちになってしまうのだそうだ。「詳しい人には、ああ、あれね」とわかるらしい。
ファーストアルバムだけれど、「ロニーさんはもう完全にメタルゴッドの歌唱になっていますね」。
Elfと同じシンガーとは思えないな。
シャウトで言葉がこんなにはっきり明確に伝わる心地よさ。
一休みでメッセージコーナー。
洋楽は超メジャー級しか知らないリスナーさんだけど、先日のThe Smashing Pumpkinsの曲を聴いたとき、「あれっ、知ってるかも」と思い、胸をギュっとつかまれ、曲が流れている間せつない気持ちだったとか(ココです)。
「なんでこんな気持ちに?」と自問自答していたけれど、曲終わりの紹介で、「1995年の曲」と知り、納得したんだそうだ。そのころオーストラリアに留学していて、ラジオをずっと聴いていたのでそのときに流れていたんだろう、と。「人生でいちばん貴重な経験をした時期」に聴いた曲だから、懐かしい気持ちになったのだろうと。
それ以来、YouTubeで聴いたり、MVを見たりして、不思議な世界観にひたっているそうだ。
草野「まさに、音楽は思い出である、というエピソードをありがとうございます」
ここで、草野くん自身の体験話。
「いくら叫んでみ~ても お前は夢の中~♪」
と突然、スピッツのライブでは聴かれないようなエモーショナルな歌唱を披露してくれた草野くん。
ラブマシーンというグループの「お前は夢の中」という歌だそうで、小学生の頃ラジオからよく流れていたとか。それを久しぶりに聴いて、懐かしくてためしにカラオケで歌ってみたら「全部歌えちゃった」。それ以来、彼のカラオケの十八番になったとか・・・というお話。
映像はないけれど・・・。
ラブマシーン お前は夢の中
さてさて、メタル界のサブちゃんとも言われるロニー・ジェームス・ディオさん。
アルバム4枚リリースのあと、1979年に音楽性の違いからRainbowを脱退。
そして、その頃オジー・オズボーンが解雇されたあとのBlack Sabbathにボーカリストとして加入。翌年、アルバム『Heaven and Hell』がリリースされるが、オジー・オズボーンのサバスに馴染んでいた人のなかには、「え~、これってBlack Sabbathじゃないじゃん」と言う人もいたとか。
草野「でも、ロニーさんファンには、サバスのドロッとした暗黒の成分と直球メタルなロニーさんの雰囲気のマッチングがばっちりだったと思いますね」
ときっぱり!(笑)
オジー・オズボーンの魅力がイマイチわからなかった中学生の草野少年は「断然ロニー派でしたね」。
シンガーとしても油が乗っている頃だった・・・と。
(草野+田村でBlack Sabbathを語っていた、あの番組でも、そのあたりを説明してくれてたなあ)
ここで、Black Sabbathの「Neon Knights」(1980年、9thアルバム『Heaven and Hell』)。
ロニー・ジェームス・ディオは「メロウィックサイン」をヘビメタ界に広めたことでも有名。
影絵のキツネの形、最近ではベビーメタルのサインにも似ている「悪魔のサイン」。
写真を撮るときのピースサインがイヤなあまのじゃく草野氏は、そういうときにこのメロウィックサインをしてみるとか。たしかに・・・。
最後は、「ロニーさんのソロバンド」Dioの「Caught In the Middle」(1983年、1stアルバム『Holy Diver』)。
草野「ロニーさんの曲の中ではいちばん好きかも」
日本語の歌詞をつけてスピッツでカバーをしたいと思っているけれど、いまだに納得のいく歌詞にならなくて、「実現には至っていない」と。
おお、疾走感が心地よくて、かっこいい曲だなあ。ぜひぜひ、次の夏のイベントか、ゴースカあたりで・・・。
ドラムもベースラインもタイトな感じがいいし、間奏のギターソロ、テツヤくんが弾いても違和感ない感じ?
草野「その後、Black Sabbathに戻ったり、自身のバンドDioで活動したりと、精力的に音楽活動をされていましたが、2009年11月に胃がんであることを公表。仕事をすべてキャンセルして逃亡生活に入ったけれど・・・」、復帰の願いは叶わずに2010年5月に亡くなる。67歳でした。
ロニーを偲んで制作されたトリビュートアルバム『Ronnie James Dio - This Is Your Life』について、ココに解説があります。
聴いてみたくなる解説! 探してみようか・・・。
そして最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
今回は、VANILLAの「愛をちょうだい」(1995年、1stアルバム『VANILLA』)。
ギターはTHE BELL’sの野山昭雄、ベースはThe Wellsの坂巻晋、ドラムスはユニコーンの川西幸一と、「アマチュアの頃から何かとスピッツとつながりのある人たちのバンド」なので、結成当時からすごく気になっていたと。
草野「一度だけイベントで一緒になったら、すごいエネルギッシュなステージだったという記憶があります」
この曲は「すごく耳に残って、数時間、脳内をループするので、注意して聴いてください」と。
最後に、
草野くん、最初にふなっしーからのコメントがあったりして、「少し平常心ではいられなかったんですけど」(笑)と言ってますけど、それだけではなく大好きな人の特集でテンション高めだったのでは?と勝手に思っています。
草野「ロニーさん、すごいシンガーだなと改めて思いました」
平原綾香さんもそうだけど、「管楽器をやっていた人はやっぱり発声がパワフルなのかな」から、唐突に「オレもこれから挑戦すっかな、管楽器」・・・でした。
そして、来週は・・・「ロックの歌はテクじゃない、で漫遊記」。
「今日、思いきりテクニックもソウルも持ち合わせたロニーさんの特集をしておいてアレなんですけど」という前置きで。
最近は、歌のうまい下手を「音域の広さ/以下に高い音が出せるか/音程の正確さ/ビブラートの安定感/コブシのうまさ」ではかる傾向があるような気がする、と。「スペック重視とかね」
草野「でもロックの歌はそういうんじゃないだろう!というのがテーマです。スティービー・ワンダーは確かにうまくて魅力的だけど、全員スティービー・ワンダーだったらつまんないでしょ、という感じですね」
うわっ! おもしろそう。
いろいろあって、今ごろup。
読んでくださってありがとう!
言葉で言うと軽く聞こえてしまうけれど、ロニーへの思いが伝わる場所だったので、本当に感動したんですよ。
新しいものを望むことはできないけれど、それでも遡って見つかる魅力や話題が、きっと限りなくありそうで、ニキさんとロニーの時間はずっと続いていきますね。
またこっそり(笑)うかがいます。
私は2007年からロニーファンになったかなりの後追いで、リアルタイムで追いかけていたのは数年でした。それだけに、なおさら多くの人にロニーを知ってもらいたいんですね。
これからも地道に続けていくつもりです!
おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
Black Sabbathはリアルタイムで聴いていた者です(年齢がわかりますが)。
80年代はちょっといろいろ忙しくて、特に洋楽を聴くことが稀だったので、70年代の彼の思い出は鮮烈です。
スピッツの草野マサムネ氏が彼らを敬愛していて、その記事や番組などの影響で、また聴くようになったんですよ。おもしろいですよね。
ニキさんのブログ、拝見しました。すごいなあ、の一言です。
またゆっくりお邪魔させていただきます。
ありがとうございました!
はじめまして。ロニーの記事を書いてくださってありがとうございます。今年は遺作となったアルバムからちょうど10年ということで、シンコーミュージックから特集本も出ましたね。これを機にまた注目が集まってほしいと思います。当方、ロニーを愛するあまり専門ブログまで始めてしまったくらいなので・・・
ちなみに、ロニーのキャリアの中で最も愛するのはBlack Sabbath時代です(Heaven&Hell名義含む)。