隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

梅雨空が続きます。

2019年06月30日 14時26分15秒 | 日記

2019.6.30(日)


 昨夜は、走りに行こうとしたら、雨・・・。
 その前に母の施設まで歩いたときは、どうにか空もこらえていたけれど。
 気温が上がらずに空気は冷たいけれど、湿気は十分すぎる。梅雨だなあ。

 母は元気です。
 いろいろ気になることはありつつも、人生のややこしいところはどこかに置いてきたんだろう。
 父が亡くなってからの20年。
 私たちのアドバイスを求めながらも、がんばって暮らしてきたんだろう、その時間は、今はもう確実に過去のもので、母は別の境地を手に入れた。
 娘は、ああだこうだと心の中でつぶやく文句や愚痴とうまく付き合って、そして早3年が過ぎたことになる。
 肉体的な衰えはあっても、気持ちを後ろ向きにしない母を、ずっと見てきたことになる。
 それには、本当に頭がさがる。
 人としてはずっと反面教師であることに変わりはないけれど、昨日あたりの母の・・・、かなり高齢の母から感じる「熱」の一部は、ひょっとして昨夜の私のエネルギーの一部になっていたかも、と。

 昨年まで母や私とよく話していたKさんは、歩行もままならなくなり車いすの生活になる。認知症も進んで、母や私の顔を見ると、「ああ、どこかで会ったことあるような気がするんだけど、誰だったかなあ」という表情で悲しそうに見つめる。
 「たまに入浴の前にすれちがって、声をかけるんだけど、わからないみたいなのよ」
 さすがの母も、言葉は優しくせつなくなる。
 
 毎日、夕方にやってきて妻の食事に付き合い、そのあと2時間くらいそばでテレビを見たりただだまって座っている高齢の男性もいる。

 「お母さん、お元気そうでいいね。話ができるのはうらやましい」
 会うと必ず言われる。 
 いやいや、なかなか大変なんですよ、と心の中で言いつつも、このご夫婦のこれまでを勝手に想像して、話さえできれば、こうやって毎晩通ってくるときの心の持ちようも違ってくるだろう、と思わずにはいられない。
 母はあとで、「あら、ご主人、久しぶりに見たけど、ずいぶん老けちゃったわね」と辛らつだ。
 
 まだ40代にも見えるような幼顔の女性の元へは、仕事を終えた夫がほぼ毎晩訪れて、妻の食事の介護をしている。テーブルの上で手を重ねながら話をしているけれど、どれくらい伝わっているのだろう。これから長い年月をお二人でどんなふうに歩いていくのか、私の想像力ではどこからか先はもう見えなくなる。

 
 一つに施設の中のいくつもの人生が、進んだり足踏みしたり、そして途切れたりする。「スタート」という夢はここにはないのだ。

 鈍感な私が、ここに来ると少しだけ感情を刺激されて、そういうときに一瞬、優しくなりたいなあと思ったりする。 

 来週は外出できるかもしれない。母にはそれがいちばんの楽しみ。その日くらいは、私も機嫌よくがんばります。
 

★「優しいあんこ」
 https://www.oricon.co.jp/news/2138735/full/
 地域の賑わいにも、一役買っている?
 


★ Flower Companyz 30周年
 https://flowercompanyz.com/news#info6334
 フラカン30周年!
 地元名古屋でのお祝いに、先輩スピッツが対バンで・・・。


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