３．１１

きょうは４月８日に行われるさくらまつりでの合唱の練習日でした。

集まった子どもたちは、去年文化祭で「しあわせはこべるように」を、歌ったメンバーたち。

阪神淡路大震災で被災した小学校教師が避難所になった学校の体育館の片隅で作曲し、歌い継がれ、昨年の東日本大震災のあとには歌詞の「こうべ」という地名を「大地」に替えるなどして、多くの場所で歌われました。

被災地の様子を写真で見たり、話しあったり、私の想いを伝えたりしながらしあげていった一曲。

そんな経験があるこの子たちは、練習の最初に黙とうを呼び掛けると、すぐに立ち上がり、しずかに一分間の祈りをささげたのでした。

終わりの合図をするために、さいしょに私が目を上げると、小さな子どもたちがみな同じように頭を垂れてじっと目を閉じています。そのささやかながら、厳粛な雰囲気を保つこの子たちをみて、少なからず感動してしまいました。

たくさんのボランティアの方々が現地で汗を流し、困っている人たちを助けているのに、私には、そういうことはできません。

ただ、自分のできることで遠回りだけれど、人としてすばらしい、といわれるような子どもたちを育てていく努力を、これからもしていきたいなあと思うのであります。