煮込み料理と言えばあの人ですが

　急に寒くなってきましたね。キーボードを打つ手が冷たくなる季節です。
　何やら風邪やらノロやら不穏当なものも流行っているようですし、皆さまお身体大切にしてくださいませ。


　さて今週のサンデーはコナンもお休みということで、ちょっとお料理小ネタなどを用意してみました。食べ物は冬の方が美味しいと思うんですよね。
　中学生コ哀くらいで、概してカロリーお高めなメニュなのは博士が長期出張中だからという設定です。


「哀ちゃんのお弁当っていつも美味しそうだよね。ね、ちょっと貰っていい？」
「良いわよ。どれでもどうぞ」
「わ～い。じゃ、キンピラゴボウを…うわあ、美味しい」
「そんな大げさな」
「本当に美味しいよ。哀ちゃんの美味しい料理を毎日食べられて良いなあコナン君」
「くすくす。何よそれ。貴女が遊びに来た時に何だって好きな物を作ってあげるわよ」
「ホントに！やったあ。今日でも良いの？」
「良いわよ。お母さんが良いっておっしゃったらね」
「うん。ちょっと家に電話して聞いてくる。…あ、歩美、ハンバーグが良い！」


「……んで、今夜の夕食がハンバーグになったんだな」
「そうよ。あ、焼けるまでもう少しかかるから、サラダから食べ始めててくれない」
「……」
「どうしたの？海藻サラダ、貴方嫌いだったかしら？」
「いや、嫌いじゃねーけどよ」
「何よ？じゃあどうしてそんなに難しい顔してるの？」
「オレ、今夜はブラウンシチューが良いって言わなかったっけ？」
「そうね、言ってたわね」
「で、今夜のメニューは何だって？」
「ハンバーグよ。吉田さんのリクエスト」
「……何でオレじゃくて歩美のリクエストなんだよ」
「貴方、昨日は何が食べたいって言ってかしら？」
「…キンピラゴボウ」
「そうね。でも昨日は捜査で遅くなって食べてきたじゃない。キンピラゴボウ入りのお弁当、美味しかったでしょ？」
「…それは、悪かったけどよ」
「昨日のお弁当に入れた、一昨日リクエストのエビフライはどうだった？」
「…美味しかった、です」
「ブラウンシチューはお弁当に入れられないのよ」
「……わかったよ。悪かった」
「ふふ。あ、そろそろ良いみたいだわ」

「はい、どうぞ。熱いから気を付けてね」
「は、灰原！これハンバーグシチューじゃねえか！」
「…いちおう今夜は夕食を食べてくれるみたいだから、ね」

　哀ちゃんお手製のシチューを堪能した後、コナン君がデザートを所望したとかしなかったとか…それはまた別のお話。