お久しぶりでございます。
本日は宮野の日、コ哀の日に続く灰原的国民の三大祝日の一つ灰原の日です。というわけで以下灰原の日小話です。
「おい、博士いるか」
「新一か。すまんのう。悪いがわしらは今から出かける予定なんじゃが」
「こんな時間からどっか行くのか?」
「ああ杯戸町の花火大会にな。哀君が行きたいというんでな」
「灰原が花火大会?ウソだろ」
「ちょっと、工藤君。ずいぶんな言い様ね。私が花火が見たかったらおかしいのかしら?」
「灰原!あ、いや、そんなことは…ただちょっと意外っていうか」
「大きなお世話よ。行きましょう、博士」
「うむ。そうじゃ、新一。君も行くかね?」
「そうだな、久しぶりに行ってみるかな」
「あれ、博士は?」
「飲み物を買いに行くって夜店の方に行ったわ」
「あ~それじゃどうせ他の店にも目移りしてしばらく帰ってこねーな」
「打ち上げが始まるまでにはもう少し時間があるから、大丈夫でしょ。……なに?人の顔をジロジロ見て」
「いや、こんな近くまで見に来るって本当に花火が好きなんだなって思ってな」
「好きも嫌いも打ち上げ花火を生で見るなんて今日が初めてだもの」
「え?そうなのか?時間前からこんな桟敷席の券まで用意してるから、てっきり相当好きなんだと思ってたぜ」
「これは博士が…私が一度打ち上げ花火を見てみたいって言ったら用意してくれたのよ」
「ふーん。にしてもなんでまた花火を見たいなんて言い出したんだ?」
「前に博士が美術館を解体する爆弾を作るのを手伝ったことがあるんだけど」
「ああ『トロピカルレインボー』だっけ?」
「ええ。あれを作る時に博士が色々な花火の映像を見ながら『みんなが喜ぶような綺麗な爆弾にしたいのう』って言ってたの。解体用の爆弾に」
「七色に輝く解体用の爆弾って、意味わからねーな」
「そうよね。私も『私だったら少量で効率的に解体できる爆弾を考える』って言ったのよ。そしたら博士が『町の人に40年愛された美術館の最後なんだから、みんなが笑顔でずっと思い出せるような景色にしたい』って」
「……まあ、博士らしいけどよ」
「私は今まで火薬で人を喜ばせるものを作るって考えたことなかったから。なんて不思議なことを考える人なんだろうって驚いた。それと同時に博士の目に見えてる景色を見てみたいって思ったの」
「それで打ち上げ花火を見たいって話しになったってわけか」
「結局、『トロピカルレインボー』は誰かさんの事件吸引体質のおかげで見られなかったしね」
「バーロ、あれはオレのせいじゃねーよ」
「今日は最後までちゃんと花火を堪能させてよね、工藤君」
「うるせー。ほら、もう始まるぞ!」
哀ちゃん初めての花火大会。
博士と出会って灰原哀になって色々な扉が開いていったんだろうなと思います。これからも博士や探偵団たちと新しい経験を積み上げていってほしいなあ。
なお、この花火大会が無事に終わったのかどうかはまた別のお話です。
本日は宮野の日、コ哀の日に続く灰原的国民の三大祝日の一つ灰原の日です。というわけで以下灰原の日小話です。
「おい、博士いるか」
「新一か。すまんのう。悪いがわしらは今から出かける予定なんじゃが」
「こんな時間からどっか行くのか?」
「ああ杯戸町の花火大会にな。哀君が行きたいというんでな」
「灰原が花火大会?ウソだろ」
「ちょっと、工藤君。ずいぶんな言い様ね。私が花火が見たかったらおかしいのかしら?」
「灰原!あ、いや、そんなことは…ただちょっと意外っていうか」
「大きなお世話よ。行きましょう、博士」
「うむ。そうじゃ、新一。君も行くかね?」
「そうだな、久しぶりに行ってみるかな」
「あれ、博士は?」
「飲み物を買いに行くって夜店の方に行ったわ」
「あ~それじゃどうせ他の店にも目移りしてしばらく帰ってこねーな」
「打ち上げが始まるまでにはもう少し時間があるから、大丈夫でしょ。……なに?人の顔をジロジロ見て」
「いや、こんな近くまで見に来るって本当に花火が好きなんだなって思ってな」
「好きも嫌いも打ち上げ花火を生で見るなんて今日が初めてだもの」
「え?そうなのか?時間前からこんな桟敷席の券まで用意してるから、てっきり相当好きなんだと思ってたぜ」
「これは博士が…私が一度打ち上げ花火を見てみたいって言ったら用意してくれたのよ」
「ふーん。にしてもなんでまた花火を見たいなんて言い出したんだ?」
「前に博士が美術館を解体する爆弾を作るのを手伝ったことがあるんだけど」
「ああ『トロピカルレインボー』だっけ?」
「ええ。あれを作る時に博士が色々な花火の映像を見ながら『みんなが喜ぶような綺麗な爆弾にしたいのう』って言ってたの。解体用の爆弾に」
「七色に輝く解体用の爆弾って、意味わからねーな」
「そうよね。私も『私だったら少量で効率的に解体できる爆弾を考える』って言ったのよ。そしたら博士が『町の人に40年愛された美術館の最後なんだから、みんなが笑顔でずっと思い出せるような景色にしたい』って」
「……まあ、博士らしいけどよ」
「私は今まで火薬で人を喜ばせるものを作るって考えたことなかったから。なんて不思議なことを考える人なんだろうって驚いた。それと同時に博士の目に見えてる景色を見てみたいって思ったの」
「それで打ち上げ花火を見たいって話しになったってわけか」
「結局、『トロピカルレインボー』は誰かさんの事件吸引体質のおかげで見られなかったしね」
「バーロ、あれはオレのせいじゃねーよ」
「今日は最後までちゃんと花火を堪能させてよね、工藤君」
「うるせー。ほら、もう始まるぞ!」
哀ちゃん初めての花火大会。
博士と出会って灰原哀になって色々な扉が開いていったんだろうなと思います。これからも博士や探偵団たちと新しい経験を積み上げていってほしいなあ。
なお、この花火大会が無事に終わったのかどうかはまた別のお話です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます