不安

　ちょっと遠出が続いているので日記の間隔が空いていますが元気です。

　
　というわけでもう週末なのに今更以下は、吾郎が34歳なことがクライマックス直前なことよりも寂しかった今週のサンデーの感想です。


　今週で長かった八犬伝編も終了です。ヒネリも何もない犯人とトリックを無駄に引っ張るという今シリーズは作品中でもワースト３に入る出来だったのでは無いでしょうか。特に数珠の四番目で犯人を示すあたりはアニオリでもここまでなのは少ないんじゃないでしょうか。
　全体的にとにかく「八犬伝と名前ネタ」がやりたかったというのは伝わりましたがそれだけなんです。しかも本家八犬伝自体も名前とか文字に作品や儒教的倫理を上手く被らせていたので二番煎じは越えられるはずもなく。それに「伸壱→仁」と「玉木幸→玉梓」の二点はいくら何でも強引すぎるでしょう。ルブランが『８・１・３』で「ｌ」と「ｒ」を書き間違えたという力業をやりましたが、ミステリー創成期ならともかく、かりにも今ミステリーと名告るならちょっとお粗末だとしか言えません。
　変に八犬伝を絡めずにトリックを「炎の魔犬」一本に絞って『ヴァスカビル家の魔犬』をテーマの中心に据えた方が良かったと思います。
　
　さてこんなシリーズの後に来週と来来週と休みと言うことですが、取材や準備、休養のためならば良いのですがネタの枯渇から休載というようなことにならないか不安です。