あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

ピンチの後にはチャンスあり

2012-04-24 00:21:37 | 名球会コナン
 久々にお遊び企画『名球会コナン』シリーズ第5弾 前回の続き8回表の攻撃です。

 いつもながら完全にお遊び企画ですのでOKの方のみどうぞ。探偵団が大活躍なのは映画の言うまでもなく影響です(キッパリ)。


 <ディテクティブ・ファントムズVSポリス・レンジャーズ2回戦>その2
 さてディテクティブ・ファントムズとポリス・レンジャーズの二回戦もいよいよ終盤の8回表。1-2とポリス・ファントムズの一点リード。現在試合は1アウトランナー1塁(蘭)。今日のディテクティブ・ファントムズはこれまで再三ランナーを出すものの、ここまで4併殺となかなか得点には結びつかない苦しい試合展開が続いています。ポリス・レンジャーズのセカンド服部平蔵・ショート遠山銀司朗の二遊間にことごとく阻まれています。このまさに鉄壁の二遊間をどう攻略するかが試合のカギになってくるでしょう。 
 おっと、ここでディテクティブ・ファントムズ7番の京極選手の所で代打を出すようです。代打…え?吉田?代打は少年探偵団の吉田歩美ちゃんです。こ、これは意外な采配を見せます。ファントムズの工藤有希子監督。
 吉田選手、監督の指示に緊張した表情で頷いております。灰原哀ちゃんが何か言葉をかけたようです。嬉しそうに手を振ってバッターボックスに向かいます。少し重そうにバットを構えて……。ボール!フォア・ボール。やはりこの小さなストライクゾーンは投げにくいのか白鳥投手。ストレートのフォア・ボールがでました。おっと歩美ちゃんには代走が出る模様ですが…おやこれは、同じ少年探偵団の円谷光彦君ですね。光彦君と歩美ちゃんがハイタッチをして交代です。
 試合は1アウト1・2塁ディテクティブ・ファントムズ、大きなチャンスを迎えました。そして、ここでさらに代打の様です。代打は……え?ええ?小嶋元太君!?少年探偵団の小嶋元太君です!ここにきてさらに大胆な采配に出ました工藤有希子監督。


有希子:いい、元太君。ヒーローになるチャンスよ。だからこれから私と哀ちゃんのいう事をよく聞いてね。
元太 :おう!任せとけって!でもおばさ…監督も約束忘れんなよ。ヒット打ったら鰻重だからな。
有希子:もちろんよ。ホームランだったら三日間毎日だっておごっちゃうわよ。
元太 :本当だな!よーし、絶対打つぞ。
灰原 :でも小嶋くん、そのためには私たちの言うとおり聞かなきゃだめよ。分かってるわよね。
元太 :おう。で、何だ?でもオレ難しいことは無理だぞ
灰原 :そんなに難しいことは言わないわ。もちろん、あなたはホームランを目指して思いっきりバットを振ればいいの。でも一つだけ約束して。
元太 :なんだ?
灰原 :3球目に私が合図を出すからその時だけは、思いっきり目をつぶって心の中で「う・な・じゅう」ってタイミングを取りながら振って。
元太 :う・な・じゅう、それで良いのか?それなら簡単じゃねーか。
灰原 :でも忘れないで3球目よ。絶対に3球目だからね。忘れたらしばらくは練習の後のおやつ抜きだから。
元太 :わ、わかった。三球目だな。


さあ小嶋元太選手が元気よく打席に入ります。ピッチャー白鳥刑事、セットポジションから第一球を投げました。空振りで1ストライク。ピッチャーはやはり投げにくいのか大きく外れたボールだったのですが、元太君が元気よく思いっきり振って空振りです。この局面で小学生の元太君には少し荷が重いのでしょうか…。


有希子:いい?光彦君。二球目に何も考えずにピッチャーが投げたら何も考えずに思いっきり二塁に走って。
光彦 :え?でも二塁には蘭さんが…もしかしてダブルスチールですか!?
灰原 :そう。ここでダブルプレーになるわけにはいかないの。次の小嶋君の足を考えると1・2塁じゃなくて2・3塁にしたいのよ。わかるでしょ?
光彦 :なるほど、さすが灰原さん!…でも、ボクにそんなことができるでしょうか?
灰原 :大丈夫。あなたならできると思って、この作戦を考えたんだから。ベースランニングは何度も練習したでしょ。大丈夫。あなたなら絶対にできるわ。
光彦 :は、灰原さん!ボク、頑張ります!絶対成功させます。二球目に二塁ベースに全力疾走ですね。


白鳥投手セットポジションから第二球投げっ…走った!?二塁ランナーの蘭ちゃんが盗塁!これはバッテリー全くの無警戒!キャッチャー三塁に走塁するも三塁はセーフ。そして捕った三塁は二塁へ!って、え?こ、これはダブルスチール!二塁はどうかタイミングは際どいですが…セーフ!セーフです!光彦君が小さな体でセカンド服部本部長の腕を潜り抜けて二塁ベースに飛びつきました。ダブルスチール成功です!

ポリス・レンジャーズのキャッチャーの千葉刑事がマウンドに向かって一言声をかけています。白鳥投手に数回頷くと神経質そうにロージンバッグに手をやります。気持ちを落ち着けて元太君に第三球を投げた。
打ったー!やはりダブルスチールに動揺したのか甘く入った変化球を元太君が狙ったようにフルスイング。セカンドの頭上を大きく超えてこれはヒットになる!三塁ランナー、ホームイン。二塁ランナーの光彦君も今ホームイン。逆転!逆転です。ディテクティブ・ファントムズ!


歩美:蘭お姉さん、光彦君すごーい。逆転だよ!
蘭 :ありがと。歩美ちゃん。光彦君もナイスランだったわ。
光彦:ありがとうございます。蘭さん。 
灰原:良かったわよ。円谷君。ダブルスチールよく決めたわね。
光彦:灰原さん///ボクはただ灰原さんの言うとおりやっただけですから。
灰原:そんなことないわよ。円谷君なら大丈夫だと思っていたけど、でもすごかったわ。
光彦:あ、ありがとうございます!ボク次も頑張ります!


服部:なあ工藤。小っちゃいねーちゃんすごいなあ。オレもう絶対逆らわんとこ。
新一:うん、すげーんだけど…なあ。オレも変な隠し事とか絶対出来ねえと思ったわ。
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2 コメント

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さすが、灰原さん (ハル イズミ)
2012-04-24 00:35:11
裏監督として十分過ぎる存在感です。でもこれってもしかして有希子さんと協議の上の共同戦線なのかなぁ?
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GMも (覚蓮常)
2012-04-25 01:01:38
ディテクティブ・ファントムズの機動力重視の方針はGMによるチーム構想の一環です。作戦立案は有希子監督ですが「頼んだわよ、哀ちゃん♪」の一言で一を聞いて十を知る参謀の絶妙のフォローが効いてます。

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