月日:9月20日
映画館:バルト11
パンフレット:A4横版700円。グレードの高いしっかりとした出来。監督・キャストのインタビューに加え、広島大学の沼ちゃんのコラムも。
結構、賛否両論のこの映画。結論から言うと、ワタシは好き。
21世紀後半、古代文明の壁画から人類の起源らしき惑星を発見、そこをめがけて調査団を乗せた宇宙船「プロメテウス号」が行くのだが・・・
ちょうど宇宙開発や宇宙モノにハマっているワタシ、このシチュエーションだけでワクワクするなあ。ワタシの死ぬまでの夢の1つが「地球外生命体が発見されてほしい」だが、130歳くらいまで生きたら、本当にこんな探検行を見ることができるかも知れないと思わせる。(たとえ無人のプローブだったとしても。)
ところが、この調査団、学者の集まりの割にやっていることは、ムチャクチャ。オイオイ、ええんかいそんなことで。当然、良いわけがなく、事態は次々と恐ろしい方向へ。映画としてのストーリー展開も次々と恐ろしい方向へ・・・
ただ、もう美術と映像が素晴らしい。なさそうでありそうな古代文明や惑星の地形のデザインなどは出色の出来。もちろん、その前段としてHRギーガーのデザインがあるとは思うのだが、それらを映像としてちゃんと見せてしまうリドリー・スコットの力技に感動。
メカニカルなプロダクション・デザインもリアリティにあふれ、センスがいい。余談だけど、「エイリアン2」のメカ類ってセンスが無いので好きになれない。(そもそもジェームス・キャメロン映画のプロダクション・デザインって、どれも中学生の思いつきっぽい。)
繰り返しになるが、70歳すぎのリドリー・スコットがその年でこの映像を作り出してしまう、そのパワー、イマジネーションが素晴らしい。
で、その映像に押されながらも、実は心のどこかで「結局、このストーリーって、何なん?」と思ってしまう。これが劇場を出て、物語を咀嚼すると、さらに???となってしまう。
詳細は書かないが、ストーリー的なものはあって無きがごとし。どうしても「エイリアン」と比較してしまうのだが、登場人物の行動の動機が意味不明。(ちなみにキーパーソンのアンドロイド役のミヒャエル・ファスベンダーがあんなに頭が大きくて、足が短いとは思わなかった。ちょっとガッカリ。)
観客のイマジネーションに委ねると言えば聞こえはいいが、無責任な感はぬぐえない。そこがこの映画の賛否両論の部分だろう。
ただ、「エイリアン」にあったクトゥルー神話な部分、「誰も知らない土地で邪悪な神に遭遇する。」が先に強調されていたら、あまり違和感がなかったのかも知れない。○○のデザインなんか、まさにそうだもんね。
ところで、このストーリーの???さに匹敵する映画として思い出したのが、ルシオ・フルチの「ビヨンド」。女性が現世に現れた地獄を垣間見て、登場人物がバタバタ死んで、最後は更なる地獄巡りって、いうストーリー展開も何だかソックリ。
リドリー・スコットに「「ビヨンド」にインスパイアされました?」って質問したら、睨みつけられた挙げ句、葉巻を顔に押しつけられそう・・・
映画館:バルト11
パンフレット:A4横版700円。グレードの高いしっかりとした出来。監督・キャストのインタビューに加え、広島大学の沼ちゃんのコラムも。
結構、賛否両論のこの映画。結論から言うと、ワタシは好き。
21世紀後半、古代文明の壁画から人類の起源らしき惑星を発見、そこをめがけて調査団を乗せた宇宙船「プロメテウス号」が行くのだが・・・
ちょうど宇宙開発や宇宙モノにハマっているワタシ、このシチュエーションだけでワクワクするなあ。ワタシの死ぬまでの夢の1つが「地球外生命体が発見されてほしい」だが、130歳くらいまで生きたら、本当にこんな探検行を見ることができるかも知れないと思わせる。(たとえ無人のプローブだったとしても。)
ところが、この調査団、学者の集まりの割にやっていることは、ムチャクチャ。オイオイ、ええんかいそんなことで。当然、良いわけがなく、事態は次々と恐ろしい方向へ。映画としてのストーリー展開も次々と恐ろしい方向へ・・・
ただ、もう美術と映像が素晴らしい。なさそうでありそうな古代文明や惑星の地形のデザインなどは出色の出来。もちろん、その前段としてHRギーガーのデザインがあるとは思うのだが、それらを映像としてちゃんと見せてしまうリドリー・スコットの力技に感動。
メカニカルなプロダクション・デザインもリアリティにあふれ、センスがいい。余談だけど、「エイリアン2」のメカ類ってセンスが無いので好きになれない。(そもそもジェームス・キャメロン映画のプロダクション・デザインって、どれも中学生の思いつきっぽい。)
繰り返しになるが、70歳すぎのリドリー・スコットがその年でこの映像を作り出してしまう、そのパワー、イマジネーションが素晴らしい。
で、その映像に押されながらも、実は心のどこかで「結局、このストーリーって、何なん?」と思ってしまう。これが劇場を出て、物語を咀嚼すると、さらに???となってしまう。
詳細は書かないが、ストーリー的なものはあって無きがごとし。どうしても「エイリアン」と比較してしまうのだが、登場人物の行動の動機が意味不明。(ちなみにキーパーソンのアンドロイド役のミヒャエル・ファスベンダーがあんなに頭が大きくて、足が短いとは思わなかった。ちょっとガッカリ。)
観客のイマジネーションに委ねると言えば聞こえはいいが、無責任な感はぬぐえない。そこがこの映画の賛否両論の部分だろう。
ただ、「エイリアン」にあったクトゥルー神話な部分、「誰も知らない土地で邪悪な神に遭遇する。」が先に強調されていたら、あまり違和感がなかったのかも知れない。○○のデザインなんか、まさにそうだもんね。
ところで、このストーリーの???さに匹敵する映画として思い出したのが、ルシオ・フルチの「ビヨンド」。女性が現世に現れた地獄を垣間見て、登場人物がバタバタ死んで、最後は更なる地獄巡りって、いうストーリー展開も何だかソックリ。
リドリー・スコットに「「ビヨンド」にインスパイアされました?」って質問したら、睨みつけられた挙げ句、葉巻を顔に押しつけられそう・・・
題名:プロメテウス 原題:PROMETHEUS 監督:リドリー・スコット 出演:ノオミ・ラパス、ミヒャエル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン |
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