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日時:8月9日
映画館:サロンシネマ
パンフレット:A4変形820円 インタビュー多数
世の中の人にするとリュック・ベッソンといえば「レオン」とか「グラン・ブルー」の監督かも知れないが、ワタシにとっては「気に入った女の子を主役にしたコスプレ映画を撮る監督」である。
「ニキータ」にはじまり、「フィフス・エレメント」「アデル/ファラオと復活の秘薬」「WASABI」「ロックアウト」とそんな映画ばっかりな気がする。(もちろんそれ以外にもたくさん撮ったり製作したりしているのだが。)
さて、本作「ANNA/アナ」もそんな映画で、今回の主役はロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルス。ロシア出身ということで本作の情報も最初は母なるロシアのプロパガンダサイト「ロシアnow」から入ってきた(笑)
【以下、ネタバレあり】
舞台は冷戦もそろそろ終わろうかという1990年。モスクワの市場でスカウトされ、パリでモデルデビューしたアナは実はKGBの凄腕の殺し屋だった。
ファッションモデルで殺し屋ですよ、お客さん!
最初の殺しのあと、KGBにスカウトされた頃にフラッシュバックして背景説明するのだが、この流れが何度も繰り返される。
KGBのケースオフィサーはヘレン・ミレン。コワイおばはん役が本当にハマり役。そういえばまだソ連ありし頃の「2010年」ではソ連宇宙船の船長だったよなあ。
訓練最後の殺しのミッションのくだりはまんま「ニキータ」の焼き直し。と言ってもそこは2020年の映画、ボディガードは名うてばかりなのにレストランの中は死体の山。オイオイ
ちなみに「ニキータ」の舞台は1990年。当時のヨーロッパのレストランは物騒極まりなかったのかと考えたり(笑)
アナはパリでバリバリの殺しの任務とファッションモデルをする一方、徐々に精神的に追い詰められ、さらにはCIAが不穏な動きを見せる。
時代設定的に大好きな冷戦時代。「アトミック・ブロンド」とか今度の「ワンダーウーマン1984」とかこういう映画が増えてきたのは嬉しいのだが、気になったのはテクノロジー描写。
「シュワルツェネッガー レッド・ブル」の宣伝文句で「ハリウッド映画で初めてモスクワでロケした」が登場したのが1988年。その1987年のモスクワで、チンピラ宅にノートPCがあってインターネットにつながったとはとても思えない。(余談だがモスクワのシーンをフィンランドでロケした「テレフォン」(大好き)は1977年。イーストウッドの「ファイヤーフォックス」は1982年。)
さらに気になったのは1990年でみんな普通に携帯電話を使っているところ。映画の中で携帯電話の存在を明確に意識したのは「レザボア・ドッグス」だったと思うが、それでも1992年。しかも小型のトランシーバーくらいの大きさだった。ハンディな携帯電話になると「クルーレス」とか「Xファイル」の1995年頃かな。
とそんなことを51歳の実体験と照らし合わせながら観ているうちに、アナは最後の任務に挑むがその辺の落としどころはいかにも現代。その激変ぶりに「ニキータ」からの30年の時の流れを実感して、しみじみ。
細かいところはともかく、映画的な見せ方はやはり手慣れたもので、娯楽映画として安心して観ていられる点はさすがベッソン。
ところで、劇中惹かれたのは主役のサッシャ・ルスではなく、Lの恋人役だったレラ・アボヴァ。ベリーショートが実にかわいい。あと、眼鏡マネージャー役のアリソン・ウィーラー。こういったキャスティングの配慮もさすがベッソン(笑)
映画館:サロンシネマ
パンフレット:A4変形820円 インタビュー多数
世の中の人にするとリュック・ベッソンといえば「レオン」とか「グラン・ブルー」の監督かも知れないが、ワタシにとっては「気に入った女の子を主役にしたコスプレ映画を撮る監督」である。
「ニキータ」にはじまり、「フィフス・エレメント」「アデル/ファラオと復活の秘薬」「WASABI」「ロックアウト」とそんな映画ばっかりな気がする。(もちろんそれ以外にもたくさん撮ったり製作したりしているのだが。)
さて、本作「ANNA/アナ」もそんな映画で、今回の主役はロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルス。ロシア出身ということで本作の情報も最初は母なるロシアのプロパガンダサイト「ロシアnow」から入ってきた(笑)
【以下、ネタバレあり】
舞台は冷戦もそろそろ終わろうかという1990年。モスクワの市場でスカウトされ、パリでモデルデビューしたアナは実はKGBの凄腕の殺し屋だった。
ファッションモデルで殺し屋ですよ、お客さん!
最初の殺しのあと、KGBにスカウトされた頃にフラッシュバックして背景説明するのだが、この流れが何度も繰り返される。
KGBのケースオフィサーはヘレン・ミレン。コワイおばはん役が本当にハマり役。そういえばまだソ連ありし頃の「2010年」ではソ連宇宙船の船長だったよなあ。
訓練最後の殺しのミッションのくだりはまんま「ニキータ」の焼き直し。と言ってもそこは2020年の映画、ボディガードは名うてばかりなのにレストランの中は死体の山。オイオイ
ちなみに「ニキータ」の舞台は1990年。当時のヨーロッパのレストランは物騒極まりなかったのかと考えたり(笑)
アナはパリでバリバリの殺しの任務とファッションモデルをする一方、徐々に精神的に追い詰められ、さらにはCIAが不穏な動きを見せる。
時代設定的に大好きな冷戦時代。「アトミック・ブロンド」とか今度の「ワンダーウーマン1984」とかこういう映画が増えてきたのは嬉しいのだが、気になったのはテクノロジー描写。
「シュワルツェネッガー レッド・ブル」の宣伝文句で「ハリウッド映画で初めてモスクワでロケした」が登場したのが1988年。その1987年のモスクワで、チンピラ宅にノートPCがあってインターネットにつながったとはとても思えない。(余談だがモスクワのシーンをフィンランドでロケした「テレフォン」(大好き)は1977年。イーストウッドの「ファイヤーフォックス」は1982年。)
さらに気になったのは1990年でみんな普通に携帯電話を使っているところ。映画の中で携帯電話の存在を明確に意識したのは「レザボア・ドッグス」だったと思うが、それでも1992年。しかも小型のトランシーバーくらいの大きさだった。ハンディな携帯電話になると「クルーレス」とか「Xファイル」の1995年頃かな。
とそんなことを51歳の実体験と照らし合わせながら観ているうちに、アナは最後の任務に挑むがその辺の落としどころはいかにも現代。その激変ぶりに「ニキータ」からの30年の時の流れを実感して、しみじみ。
細かいところはともかく、映画的な見せ方はやはり手慣れたもので、娯楽映画として安心して観ていられる点はさすがベッソン。
ところで、劇中惹かれたのは主役のサッシャ・ルスではなく、Lの恋人役だったレラ・アボヴァ。ベリーショートが実にかわいい。あと、眼鏡マネージャー役のアリソン・ウィーラー。こういったキャスティングの配慮もさすがベッソン(笑)
題名:ANNA/アナ 原題:ANNA 監督:リュック・ベッソン 出演:サシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィー、ヘレン・ミレン |
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