kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

スペル

2009年11月10日 | 洋画(普通、まあまあ、及第点)
日時:11月7日
映画館:TOHOシネマズ
パンフレット:A4版600円。

サム・ライミ監督、久々のホラー映画。ユニバーサル映画の昔のロゴに続き、うさんくさい「ゴースト・ハウス・プロダクション」のロゴ。雰囲気が一気に盛り上がる。

主人公は女性銀行員。同僚(演じるのは「プリズン・ブレイク」のレジー・リー。彼の顔を見たおかげで、同日からスタートした「ブリズン・ブレイク ファイナルシーズン」の録画を思い出した。(笑))との出世レースまっただ中の上、大学教授の彼氏との結婚話が今ひとつ上手く行っておらず、気持ちもささくれがち。

オープニング数分で主人公の置かれた状況が説明され、彼女の存在が一気に身近になる脚本が上手い。さらにアリソン・ローマンが美人でない普通の顔だちなあたりも効果的。

そんな折り、住宅ローンの未払いから自宅を差し押さえられた老婆が相談に訪れるが、彼女は門前払いをくわらしてしまう。これに逆恨みした老婆は恐ろしい呪いを彼女にかけてしまう・・・というお話。

今どき、呪いがテーマなんて古くさく感じられるが、先にも書いたようにライミ兄弟による脚本が良くできており、ホラーにありがちな「そんな危険なこと、敢えてするなよ。」というシーンを出さないあたり、手慣れたものだ。

どぎついショックシーンは少ない一方、「死霊のはらわら2」とか「キャプテン・スーパーマーケット」を彷彿とさせるサム・ライミらしいコミカルで悪趣味なシーンが連発される。

科学主義者で呪いに懐疑的な彼氏やメキシコ人女性霊媒師の協力を得て、呪いと対決し・・・という展開に、定番ながら巧みな伏線を交え、飽きさせることのない映画になっている。

ワタシが主人公の立場なら、どうするかって?やっぱり、老婆を追い払うだろうな。目先の出世はとても大事だ。(笑)

ところで、インド人の正義の占い師が行きつけのバーのマスターにそっくり。登場シーンでは吹き出してしまった。
題名:スペル
原題:DRAG ME TO HELL
監督:サム・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ローナ・レイヴァー、ジャスティン・ロング

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