kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

大決戦!超ウルトラ8兄弟

2008年09月15日 | 邦画
日時:9月13日
映画館:TOHOシネマズ
パンフレット:A4横版。600円。
その他:8歳のチビ&同級生のチビと一緒。

ワタシ自身、ガイア、ディガ、ダイナ、コスモスの平成ウルトラシリーズは全然、見ておらず、基本的なストーリー設定が異なる昭和ウルトラシリーズとどうやって話に整合性を持たせるのかと思いきや、パラレルワールドを使うという荒技を展開。

現実のウルトラマンが存在し、怪獣と戦っている世界(以下、ウルトラマン世界と略)から、TV番組の「ウルトラマン」があり、幼少時代に絵空事のウルトラマンに憧れていた大人たちがいる世界(以下、今回の映画の世界と略)へウルトラマン・メビウスがパラレルワールド全体の危機を知らせにやってくる。

今回の映画の世界で公務員や自転車屋のオヤジをやっているのが、ウルトラマン世界でウルトラマンだった人たちで、彼らがウルトラマンに覚醒し、戦うというお話。(ファンタジー系ではよくある話)

今回の映画の世界でも、ウルトラマン世界の設定が生きていて、ハヤタはハヤタだし、モロボシダンとアンヌは結婚し、郷秀樹は岸田森が経営していた「坂田自動車」を引き継いでアキちゃん(!)と結婚しているそばで、平成ウルトラシリーズのダイゴや「Q」の万城目淳や一平がいるという、ウルトラシリーズを知らないと一体何のことだか分からない(笑)世界が展開する。

ウルトラマン世界でウルトラマンメビウスのヒビノミライが、今回の映画の世界でウルトラマンジャックこと郷秀樹に出会い、「ジャック兄さん!、新マン兄さん!帰ってきたマン兄さん!」と叫ぶシーンなんて、誰が分かるというんだ。(はい、私たちです。)

さらに、ウルトラマン世界のハヤタ役の黒部進・吉本多香美親子が今回の映画の世界でも親子役など、現実の親子共演が何組かあって、「ウルトラマン世界」-「今回の映画の世界」-「現実の世界」が三重にパラレル化。P・Kデッィクも真っ青だよ。(ちなみに「A」で南夕子を演じた星光子の娘、紫子も出演しているんだけど、もう南夕子が再登場したのかと思うくらいソックリ。)

そんなややこしい話なもんだから、なかなかみんなウルトラマンに変身しない。今回の映画の世界ではウルトラマンが絵空事なので、当然、科特隊やウルトラ警備隊、XIGもGUYSも登場しない。じゃあ、どうやって話を持たせるのかといえば、ウルトラマンへの憧れと自分たちの夢が強く語られるというメッセージ性の強い内容となっている。

それだけに、7人のウルトラマンが過去の映像とともに覚醒し、ウルトラマンに変身するシーンはいい年こいたオッさんならとても涙なしでは見ることができない。(本当)

一方、敵方はTVシリーズのマックスとメビウス、大怪獣バトルウルトラギャラクシー、それに前回の映画でオイシイ怪獣はかなり使い尽くしてしまったため、今回の星人、怪獣はヒッポリト星人、ゲスラ、パンドンほかとかなり地味路線。

最後にオリジナルの最強合体怪獣が出るが、コイツがでかさを強調することもあって、残念ながら前作同様CG。着ぐるみで演じてほしいところだけど、超ウルトラ8兄弟が相手じゃ、怪獣がいじめられているようにしか見えないから仕方ないか。

やりすぎ感いっぱいの、ウルトラマン世代のウルトラマン好きのための映画なので、ここまで読まれて半分以上内容が分からなかったら、全然楽しめません。マニアックな話にお付き合いいただき、ありがとうございました。(ちなみに平成シリーズを見ていなかったワタシは藤宮教授の意味が分からなかった。)

ところで、主人公であるV6の長野博は、小学生の頃、ウルトラマンの第1話をリアルタイムで見たという設定。オイオイ、それじゃあ、50歳近くのオヤジでないと設定に無理がないかい?
 題名:大決戦!超ウルトラ8兄弟
監督:八木 毅
出演:長野 博、黒部 進、森次 晃嗣、団 時朗、高峰 圭二、つるの 剛士、吉岡 毅志、五十嵐 隼士

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日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2008-12-21 23:25:13
突然で申しわけありません。現在2008年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/15(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。
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