日時:11月29日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版変形720円。インタビュー満載。小林源文による「イラスト解説 ティーガー&シャーマン」有り。(ウソ)
映画ファンになってほぼ30年以上になるが、それはイコール戦争映画ファンの年数とも重なる。「三つ子の弾欲しい百まで」の諺どおり、今でも戦車が大好き。職場で観光マップの詰まった箱(約20キロ)を上げ下ろしする度に「砲弾1発分」なんて思ってしまう。(そんな現実路線なので、ガ○パ○なんて理解できない。)
そのワタシでも「戦車アクション超大作」なんて宣伝文句を劇場で見る日が来るとは思ってもいなかった。なんと言っても「実物のティーガー戦車が出る!」というだけで、期待度は88mm並の重量級。
第二次世界大戦末期の欧州戦線。米軍シャーマン戦車に新兵が配属され、激しい戦場の中で鍛えられていく。という、戦争映画の王道のようなストーリー。
さすがに現代の映画だけあって、描写はダーク&ハード。情け容赦のない戦場の現実を突きつけてくれるが、展開がちょっと王道すぎて食い足りなさが残るし、戦争そのものに対する批判性も弱い。(ドイツ娘のくだりも長いし、ありきたりすぎ。)
米軍の軍装もリアルに良くできているのだが、あまり画面から伝わってこないのも残念。デビッド・エアー監督は元軍人なのだが、映画的な見せ方において、元軍人とミリタリー好きは違うのかも知れない。
お待ちかねのティーガーは、ラストではなく中盤に登場!低木をなぎ倒して登場するシーンは、全身が震えるくらいの迫力とカッコよさ!
これまでも映画に登場したティーガーと何が違うかって、その足回り。複合転輪は言うに及ばす、T-34が改造されたティーガーはキャタピラの1枚ごとの長さが長かったが、本物は短いのだ!!
こいつがCGとは言え徹甲弾をボコスカと発射し、シャーマン戦車3台を屠ってしまう。うわぁこの感覚、シミュレーション・ボードゲームで何度となく経験したなあ。(ワタシもユーゲントの頃はゲーム上で大量殺戮を展開していた。)
本音はティーガーに「将軍たちの夜」や「戦略大作戦」なみにもっと活躍してほしいところだけど、まあ、そんな映画ではないからね。
クライマックスは地雷を踏んで動けなくなったシャーマンと武装SS300人が対決。こんな連中、戦闘爆撃機で一掃しちまえと思うのだが、夕暮れから夜にもつれ込んでヤーボが飛べないのはいい展開だ。転輪と履帯の交換シーンなんてもっと見たいのだが、そういう映画にならない場面は続かず即戦闘開始されるが、武装SS側の指揮官が経験に乏しくて(そう思おう。)、指揮下の装甲擲弾兵をほぼ無駄死にさせてしまうのはイヤだなあ・・・。
パンツァーファウストが直撃して、そのジェット噴流で乗組員が即死するシーンなんて映画初でなかなか良いのだが、パンツァーファウストの仕組みを知らないと何が起こったか分からんだろうな。
小隊ものなので、各人のキャラクターはよく描けているのだが、その中でも新兵役のローガン・リーマンが特にいい。華奢げな青い目が印象的だ。
気に入らなかったのは、無理やり感のある音楽とエンドクレジット。音楽は画面を盛り上げようと頑張るのだが、却って嫌味に感じた。個人的には音楽が少ない方が染み入るものがあるように思う。エンドクレジットはまさに「戦争のはわらた」なのだが、この映画のトーンとは違うよなあ。
映画館:バルト11
パンフレット:A4版変形720円。インタビュー満載。小林源文による「イラスト解説 ティーガー&シャーマン」有り。(ウソ)
映画ファンになってほぼ30年以上になるが、それはイコール戦争映画ファンの年数とも重なる。「三つ子の弾欲しい百まで」の諺どおり、今でも戦車が大好き。職場で観光マップの詰まった箱(約20キロ)を上げ下ろしする度に「砲弾1発分」なんて思ってしまう。(そんな現実路線なので、ガ○パ○なんて理解できない。)
そのワタシでも「戦車アクション超大作」なんて宣伝文句を劇場で見る日が来るとは思ってもいなかった。なんと言っても「実物のティーガー戦車が出る!」というだけで、期待度は88mm並の重量級。
第二次世界大戦末期の欧州戦線。米軍シャーマン戦車に新兵が配属され、激しい戦場の中で鍛えられていく。という、戦争映画の王道のようなストーリー。
さすがに現代の映画だけあって、描写はダーク&ハード。情け容赦のない戦場の現実を突きつけてくれるが、展開がちょっと王道すぎて食い足りなさが残るし、戦争そのものに対する批判性も弱い。(ドイツ娘のくだりも長いし、ありきたりすぎ。)
米軍の軍装もリアルに良くできているのだが、あまり画面から伝わってこないのも残念。デビッド・エアー監督は元軍人なのだが、映画的な見せ方において、元軍人とミリタリー好きは違うのかも知れない。
お待ちかねのティーガーは、ラストではなく中盤に登場!低木をなぎ倒して登場するシーンは、全身が震えるくらいの迫力とカッコよさ!
これまでも映画に登場したティーガーと何が違うかって、その足回り。複合転輪は言うに及ばす、T-34が改造されたティーガーはキャタピラの1枚ごとの長さが長かったが、本物は短いのだ!!
こいつがCGとは言え徹甲弾をボコスカと発射し、シャーマン戦車3台を屠ってしまう。うわぁこの感覚、シミュレーション・ボードゲームで何度となく経験したなあ。(ワタシもユーゲントの頃はゲーム上で大量殺戮を展開していた。)
本音はティーガーに「将軍たちの夜」や「戦略大作戦」なみにもっと活躍してほしいところだけど、まあ、そんな映画ではないからね。
クライマックスは地雷を踏んで動けなくなったシャーマンと武装SS300人が対決。こんな連中、戦闘爆撃機で一掃しちまえと思うのだが、夕暮れから夜にもつれ込んでヤーボが飛べないのはいい展開だ。転輪と履帯の交換シーンなんてもっと見たいのだが、そういう映画にならない場面は続かず即戦闘開始されるが、武装SS側の指揮官が経験に乏しくて(そう思おう。)、指揮下の装甲擲弾兵をほぼ無駄死にさせてしまうのはイヤだなあ・・・。
パンツァーファウストが直撃して、そのジェット噴流で乗組員が即死するシーンなんて映画初でなかなか良いのだが、パンツァーファウストの仕組みを知らないと何が起こったか分からんだろうな。
小隊ものなので、各人のキャラクターはよく描けているのだが、その中でも新兵役のローガン・リーマンが特にいい。華奢げな青い目が印象的だ。
気に入らなかったのは、無理やり感のある音楽とエンドクレジット。音楽は画面を盛り上げようと頑張るのだが、却って嫌味に感じた。個人的には音楽が少ない方が染み入るものがあるように思う。エンドクレジットはまさに「戦争のはわらた」なのだが、この映画のトーンとは違うよなあ。
題名:フューリー 原題:FURY 監督:デビッド・エアー 出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・レーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル |
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