kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

NTTクレドホール「魔女の秘密展」

2015年12月20日 | 展覧会
魔女の秘密展
会場:NTTクレドホール
会期:2015年12月19日(土)~2016年1月17日(日)

テレビ局主催、会場NTTクレドホールと聞くと興業主体の内容に思えてしまう(関係者の皆さま、スミマセン)のだが、実際、展覧会に行ってみるとイベント的な性格があるものの、なかなか面白い内容。

中世ヨーロッパを中心にした魔女にまつわる歴史を「信じる」「妄信する」「裁く」「想う」の4つのテーマで展示している。
ヨーロッパのホラー映画を思い起こさせていい感じですね。

広島の美術館では中世ヨーロッパを扱った展覧会はあまり開催されないので、展示品はいずれも興味深い。
会場の照明が美術館とは違うため、作品が見づらかったり、作品の出展情報が少なかったりと弱い部分のあるのだが、思った以上に突っ込んだ内容だし、展示内容も絵画から武器に至るまで多岐に渡っている。

中でも一番面白かったのは、魔女裁判を取り上げた「裁く」のコーナー。(モンティ・パイソンでも「恐怖のスペイン宗教裁判」のスケッチが好きだったりする。ジャジャーン)
拷問道具や処刑道具の数々はよくできた構造で、「触るな」と言われても触りたくなってしまう。(触っていません。)また、魔女裁判の被告が着せられていた服などは時代を超越した恐怖を感じさせる。神の名のもとに過激な暴力をふるう輩はいつの時代も恐ろしい。

あと、魔女は悪魔と情事にふけることから、絵画作品などはエロがメタファーをして描かれていて、そこはそこで面白い。(さすがに解説されていないが。)

最後に安野モヨコほかの魔女イラストレーションが展示されているが、まあ、ワタシには無縁なのでパス。

年末年始の慌ただしい中だが、一見の価値がある展覧会。

【処刑人のマスクとサバトの準備】

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