kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密

2020年02月20日 | ★★★★☆
日時:2月9日
映画館:サロンシネマ

久しぶりのド定番のミステリー映画

資産額70億円、屋敷に自作の出版社も持つ老齢のミステリー作家が85歳の誕生パーティーの翌朝に死体で発見される。

いったんは自殺と思われたものの、見るからにうさん臭い私立探偵が事件の捜査にあたる。誕生パーティーには長女夫婦とその息子、次男夫婦とその息子、故長男の妻と娘が参加していたが、それぞれ作家との間に揉め事があり、動機アリと判断される。

クリスティ的な謎解き展開をなぞりつつも、実は私立探偵への依頼主は不明で、これまでにない時系列を崩した展開になる。さらにこの事件の鍵を握る看護婦に今までにない仕掛けがあり、先が読めない。さて犯人は誰でしょう。

こういった映画は配役がミソだが、役に立つのか立たないのかわからない私立探偵がダニエル・クレイグ。もともと善悪の境目が怪しい顔立ちなだけに、ハマり役。
富豪の作家はクリストファー・プラマーだが、「ゲティ家の身代金」の続編かと思ったぞ(笑)
容疑者の親族はジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソン、トニ・コレット、マイケル・シャノン、クリス・エヴァンスなど、元々騒がしめな役が多い上、オーバーアクト気味に怪しさを醸し出してくれる。
看護婦はアナ・デ・アルマスだが、「007ノータイムトゥダイ」でダニエル・クレイグと共演してるんだよな。

最後は伏線を回収しつつの謎解き。クラシックな雰囲気とTV慣れした現代的な展開がうまくマッチしている。
こういう映画って作っている方は楽しいんだろうなあ(笑)

毎年の年間映画リストにこういった映画が1本あるといいな。






題名:ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密
原題:Knive's Out
監督:ライアン・ジョンソン

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