ホテルローヤル 桜木紫乃著（直木賞受賞作）

--- 直木賞受賞作 ホテルローヤル 感想 ---
本は短編五部構成になっている。
どの短編も、ラブホテル「ホテルローヤル」を舞台にしている。
それぞれの短編は独立したストーリー。

日本語ってこんなに美しいんだ…改めてそう思う。
読み終わった後にストーリーがどうだったか…なんて記憶はない。
綺麗な世界を見た快感だけが残る。

ラブホテルが舞台だけにきわどい…イヤずばりそのものを表現する場面が随所に出てくる。
この「ズバリ表現」が無かったら、やや平凡な小説になったかと思う。
ラブホテルからも美しい世界が見える。
ラブホテルだからこそ、何でもないことが美しく見える。