「ボストン美術館物語」というガイドブックが、約30年前にある会社から発行されて
いる。
ボストン美術館物所蔵の日本美術を、テレビ公開する記念に発行されたものである。
ボストン美術館には、国宝級の日本絵画五千点と版画六万点が収められている。
明治11年、日本は「富国強兵」に夢中だった頃、フェノロサやビゲローによって集
められたもの。岡倉天心も協力したはず。
日本は当時、美術品が国宝・・・ということに気が付いていなかった。
没落した大名は次々と美術品を手放したはずである。
今となれば、まことに残念だが・・・仕方ない。
「これは国宝の海外流出ではない。当時の混乱した状況の中で、これだけの質と量との
日本美術品が散逸せずに、海外で1つの美術館に収められ、整理されていることは意義
大きい」とガイドブックに書かれている。
これは「British Museum」に行ってみると良く分かる。エジプトの宝物が、これでも
か・・・という程ある。もしこれらがエジプトにあったら、ほとんどが盗難にあっていた
であろう。
ボストン美術館展は、6月10日まで。勿論私は出かける。
日本の宝物を見てくる。
以下、ガイドブックが反射する高級な紙を使っているので、スキャナーによる画像があ
まり良く撮れていません。
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