複数の「ラ行音」がはいった名称の多さ
以下は、前回採り上げた「ラ行音」で始まる名称です。「ゴシック部分」にご注ください。「ラ行音」が「2つ以上」というのが大半(下線付き)ですが、今回筆者自身もあらためて気づきました。
「ラ・ロシュフコー」「ラファエロ」「ラートブルフ」「ラスコーリニコフ」「ラザロ」「ラフマニノフ」。「レッド・アンド・ブルー」「リートフェルト」「リン・ホーリン」。「ルネサンス」「山田ルイ53世」「ルソー(ジャン・ジャック・ルソー)「ルノアール」。「ルイス・カーン」「ル・コルビジェ」。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。「レオナルド・デカプリオ」「レンブラント」。「ローマ」「ロマネスク」「ロココ」。ローラ・アシュレイ」
☆
では筆者は、なぜ「ラ行音」が好きなのでしょうか。それは、「ラ・リ・ル・レ・ロ」各音の響きが“リズミカル”であり、心地よく伝わるからでしょう。「リズミカル」という言葉自体にも「ラ行音」が2つあります。
「ランラン」に「リンリン」、そして「ルンルン」。「ラ行音」は明るく弾む感じを与え、躍動的な生命の息吹を連想させるようです。「♪ラ~ララララ~、ラ~ララララ~♪」の『夜明けのスキャット』も、夜明けから朝すなわち“静から動へ”の生命の流れを暗示しているのかもしれません。
映画のタイトルや映画監督、俳優、それに歌手の名前を思い浮かべようとしたとき、やはり無意識的に「ラ行音」から始まるものや、一つの名称に複数の「ラ行音」を含んでいるものがよく出て来るような気がしてなりません。
☆
『ローマの休日』『アラビヤのロレンス』は、筆者が選ぶ「洋画ベスト5」の2位と4位です。因みに1位は『第三の男』、3位は『カサブランカ』、5位は『道』です。
好きな男優は、「アラン・ラッド」「アラン・ドロン」「ロバート・レッドフォード」「ロバート・デ・ニーロ」「マイケル・ダグラス」「ラッセル・クロウ」。特に好きではありませんが、ハリーポッター役の「ダニエル・ラドクリフ」君。
女優は、「ソフィア・ローレン」「マリリン・モンロー」「グレース・ケリ―」「ジュリー・アンドリュース」、「シャーリー・マクレーン」「メリル・ストリーブ」「アンジェリーナ・ジョリー」「ジュリア・ロバーツ」「レニー・ゼルウィンガー」。もちろん、大好きな女優さんです。
監督は、「フランシス・コッポラ」「ロマン・ポランスキー」「スタンリー・キューブリック」。歌手は、「エルビス・プレスリー」「フランク・シナトラ」。女性歌手は、「ジュリー・ロンドン」「マリア・カラス」。
今回あらためて、自分の傾向を思い知ることとなりました。長女に「り音」の名前を付けたのも、「ラ行音」への“こだわり”だったのでしょうか。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
――「ラ音」でしょ? ……「ランバン」に「ラコステ」、「リ音」は「リーバイス」に「リーボック」。「ル音」は、信じられないほどたくさんあるの。あとでまとめましょうね。……「レ」と「ロ」は少ないのね。「レノマ」に「ロンシャン」。……そう言えば『レ・ミゼラブル』、観に行かなかったわ。もしかして、“レ・ミゼラブル”って、あたくしのこと……?……!
「ラ行音」って、文字の途中にあってもすてきね。……「フェラガモ」「プラダ」に「セリーヌ」「ブルガリ」、「ニナリッチ」それに「バレンチノ」「イヴ・サンローラン」。結構あるわ。……あら? やだ! やだ! 眠ちゃいやよ。これからなの。眼をつぶらないで……。
「ル音」が入ったものって、ほんとにたくさん! 何たって、まずは「シャネル」に「エルメス」「ヴェルサーチ」、次に「カルティエ」「ダンヒル」「アルマーニ」ってところ。……続いて、「バルマン」「カルヴァン・クライン」「ミシェル・クラン」。そして、「クリスチャン・ディオール」に「ピエール・カルダン」。
……すごいでしょ? さあ、いよいよ“Queen of RU・on”の登場よ。「ル音の女王」というより「ラグジャリー・ブランド」すべての「女王」かしら。 すご~い! ねえねえ。「ラグジャリー・ブランド」の中にも、「ラ行音」が「3つ」も入ってるわ
ほら……「ル」ってくれば、もう“あれ”! ね~え? ほら…ルイ……何とかってのがあるでしょ? あたくしとあなたの “ル音の感性” ってピッタリなの。……やだあ! 「ピッタリ」も「リ」音で締めくくってるだなんて。だから判るでしょ?
えっ? 思い浮かばないですって? ほら! ル…イ…・…ヴィ……ねえ? 聞いてる? ほら、ヴィ……のあとはもう、あれあれ! あれしかないでしょ? ね~え! あれっ? ……やだあ! 眠ちゃったの? (了)