※暗い時間帯に撮影したため、少し暗めの写真になっています。
日が短くなり、自然の様相が変わり始める夏の終わりごろ。
太陽は木々に隠れ、薄暗くなったのを境にスズとヒバリたちの鳴き声がこだまする。
そんな頃に、虫たちは寝支度に入る。
昼間の散策は暑くて敵わないけれど、日暮れ前の林ならば、人間も虫たちも穏やかに過ごせる。
足元に茂るイネ科を覗けば、翅を休めるキアゲハとクロコノマチョウや、草にしがみつくバッタたち、ススキを好むヨコバイやカメムシが
寝入り前の姿を見せてくれる。
多くの虫たちが静まる一方で、ルリテテハだけは元気にテリトリーを張っていた。
そんなルリタテハが居る真下でオオカマキリが休んでいたが、何事もなく飛び去って安心した。
このことは彼には秘密にしておかないと、この縄張りにはもう帰ってこられないだろう。