数学の王道

数学研究会代表 数学プロ主任講師の本音

天才を作った小さな「習慣」

2019年05月15日 | 日記

天才を作った小さな「習慣」


小さな習慣から始まって天才が作られることもある。


山口真由さんという人を紹介したい。

僕から見たら、イチローと同じでどう見ても天才なのだが 。


山口真由さんは東京大学法学部を首席で卒業し、財務省の官僚を経て弁護士になり

ハーバード大学のロースクールをオールAで修了した。


そしてニューヨーク州の弁護士資格の取得し、現在は法律の大学教授を目指しているという。


素晴らしい経歴からはどう考えても天才にしか思えない。

しかし、山口さんが言うことには他の天才たちと同じで、「私は天才ではないので頑張るしかなかった」と言っている。


山口さんの勉強は「机を見ること」から始まった。



山口さんが子供の頃から習慣にしていることはこうだ。

起床すると窓のカーテンを開けて太陽の光を浴びる。

次の瞬間、視線を机に移す。

椅子に座って何の本でもいいから読み、、お母さんが「朝ごはんよ」と呼ぶまでの10分程度を机の前で過ごす。


これで机に座るということに1日抵抗がなくなると言う。

学校から帰ってきておやつを食べると、また「机を見る」ことを起点に勉強を始める。



高校でも、ロースクールでも、朝の光を浴びたらまず机を見た。

「机を見る」という小さな習慣で天才は作られたのだ。




感情ってなんだろう?

2019年05月14日 | 日記

米中貿易戦争が激化している.

アメリカも中国も、関税引き上げによってお互い消耗することはわかっていても

覇権争いのため、先の見えない貿易戦争に突入している。


人間は理屈ではなく、感情で動くという良い例だと思う。


それでは「感情」ってなんだろう?


例えば、マラソンでは沿道で応援してくれる人たちとハイタッチをしたりする。

後半になって膝が痛み「もう限界だ」と思っていても、健気に応援してくれる子供とハイタッチをすればもう少しだけ頑張ろうと思える。

何かをやろうとする意志力は「感情」が大きく左右する。

 

自分が決めたらやるべきことができないと、「自己否定感」や「不安」が生まれる。

そして意志力が失われるので、なおさら次の課題に取り組めなくなるという悪循環にはまってしまう 。


医学的にはこれを「セロトニン」と深い関係があるとの説がある。


人の脳のセロトニンを一時的に増減させて実験によると、セロトニンが少ない時は目の前の報酬を取ろうとし、セロトニンが多いと将来の報酬を待とうというしたという。


セロトニンが少ない状態=不安があると意思力が失われ、好ましい習慣の達成が拒まれるということだ。


心理学者のエドワード・ハートが行ったこんな実験がある。

二つのグループを作り、作業する前に映画を見せた。


1 楽しい映画を見せる

2 悲しい映画を見せる


1のグループは2のグループより20%以上も作業効率がアップしたという。


映画会社のピクサーに滑り台があったり 、Google のオフィスがカラフルでおもちゃに溢れ、まるで大人の保育園のようなのはどうやら伊達ではないようだ。



集中力なんて誰にもない

2019年05月13日 | 日記

長い間 ブログを更新してなくてすみません。

今日は「集中力」について、いろいろな本を読んだ感想と、自分で実験したことを

書きます。

 


このブログを書いている時、自分の集中力はどれくらい続くものなのか時間を測かってみたことがある。

集中力が途切れて、ノートパソコンのキーボードから手が離れた時に、どれくらいの時間が経過したのかチェックしてみた。

平均はだいたい20分程度で自分でも、集中力がないなと思ったが、そうでもないようだ。


TEDのトークは18分の長さに設定されている。

それはどんなに面白い話でも人が集中して聴ける限界の長さは18分だという前提に基づいている。


集中力の問題を考えても時間割での勉強術は効果的になる。

『習慣の力』のチャールズ・ビックは、毎日8~10時間デスクに座る。


「勉強が楽しい、楽しくないかは関係ありません。

長時間デスクに座っていれば、おのずと勉強は回り始めます。」

楽しいかどうかではなく、デスクに座る時間をまず決める。

その時間デスクに座ってさえいれば、集中力が途切れようが、あくびをしようがいつかはデスクに戻ってくることになる。



ハードボイルド作家のレイモンド・チャンドラーも、「書けなくても、とにかく机の前に座ること」を重視していた。

書けなくても他の事をせず、ただじっと机に向かう。

集中力は途切れ続けるのだが、それでも1日の仕事時間の終われば、細切れの寄せ集めでも何か結果として残っているもの だ。



この話を読んで僕も「自分の集中力を高める」という思う無謀な挑戦しないことにしました 。


その代わり、「時間割を自分で決めて、その時間になったらデスクに座る」

これを実践していこうと決めました。

 

毎日 ブログを更新することを「令和」の目標にします。

 

 

                  受験数学研究会

                      大橋 克利