この日は家内の実家、前橋への移動日。急ぐことも無いので東京駅へ行く途中、最近のTV番組で見て気になっていた、タイトルの美術館の展覧会を見に寄りました。
地下鉄東西線の日本橋駅を出ようとすると、何やら怪しいものが地下道へ降りこんでいました。雹です。これはこの日のニュースにもなっており、かなり大きく激しく降っていました。地下道を出て直ぐ高島屋へ飛び込み、しばし雨宿りならぬ雹宿りをしました。雨に変わっていくらか小降りになったのを見計らって、傘を取り出し美術館へ向かいました。
サブタイトルに、都市の印象派の日本初の回顧展、とありました。私もTV番組を見ていなかったら気がつかなかった人でした。写真にも興味があったようで、構図は広角レンズで撮った感じの画角というものが目立ちました。ただし、広角レンズ特有の「ひずみ」は頭の中で補正できるのが絵の良いところです。考えようによっては、実在しない高性能の広角レンズで見た?という感じです。写真作品は弟が撮影したものが展示されていました。
展示の中では、パンフの表紙になっている「ヨーロッパ橋」が最も目に焼きつきました。橋の下はサンラザール駅で、それを物語る蒸気機関車の煙が描いてあり、ちょっと上流階級の人物と駅をのぞき込む人の望郷の念のようなものがよく伝わってきます。
自然の風景画多い印象派の中にあって、都市に住む人間像を多く画いている人でした。