今日 父が退院しました。
「大変お世話になりました。ご迷惑ばかりすみませんでした。ありがとうございました。」
母と私は何度も担当してくださった看護師さんにペコペコ頭を下げました。
「いえいえ。Fさん(父)はいつもおだやかで人気者でしたよ。」
そうして普段は出入りできない開かずの鍵付き扉が今日は父の為に開きました。
エレベーターに乗り込んでさっきの扉に目をやると複数の看護師さんがやってきてくれて手をふってくれていました。
「Fさん よかったねー!」って口々に声をかけてくれました。
父はこの病院で看護師さんにとても恵まれていたんだと感じました。
今までの沢山経験してきた入退院の時とは違う あたたかいものを感じました。
にこにこして嬉しそうな父。
よかった。
そう思いながらも
今から家に帰るのではなく
介護施設に入居になることを
父がどこまで理解しているのかを考えると
たちまち私の心は心配で埋め尽くされていきました。