オトの哲学

2021-08-31 22:24:22 | 日記
オトはほぼ毎日、
お昼の12時から12時半の間にたくさんの話をしてくれます。

今日もテレビを見てひと言つぶやきました。


「信じることは疑うこと・・・」と小さな声がオトから聞こえます。


「え??何か言った?


「いや…私は『信じる』って、はまず疑ってみて初めて信じることにつながると思うねん」


ちょうどその時は
硫酸を掛けた事件のニュースがお昼のワイドショーで流れていました。

右上のテロップには
『普段は大人しい人』『全校生徒の前でオタ芸』などと書かれており

コメンテーターの人たちの軽いコメントが飛び交っていました。
『恨みに思った犯行』とか『年上なのに呼び捨て』されたからとか、そんな薄っぺらな理由で犯行に及んだと加害者を決めつけ100パーセント悪者にしては「こわいですね〜」なんてみんなで口を揃えて言っていました。


きっとオトはこの事件には
『いじめ』があったのではないかと感じたんでしょう。
そういうことに敏感に反応をしているんだとピンときました。



「きっと、この人(加害者)にとっては許せない言葉や態度を普段とっていたのかもしれないね。許せなかったんじゃないかな。

・・・


いじめってさ、
いじめる理由がないのにいじめてしまったって言ってたりするやん。
あれって本当は理由があると思うねん。

いじめられてる子がさ、大人しくって、おっちょこちょいで失敗ばかりして…
その人のせいで1番になれなかったりするとイライラするとか。

ちゃんとした『いじめる理由』がそこにはあるねん。

そういうところ先生は全然見てなくて。


いじめる理由がないのにいじめてしまうなんてあれは嘘。


そしてさ、だいたいみんなは1番になりたがるやん。
1番になるためには、自分に不利益な人を排除していくねん。」



聞いていて複雑でした。


自分自身のことを『いじめられる側』として話をしているのかよくわからない切り口でした。



「そうやなー。学校ってさ、同じ年齢っていうだけで集められて『はい、今日からみんな友達やから仲良くしましょ』ってなるやんか。
そういうの、無理な人もたくさんいてるよね。
これからの社会は、その集められた学校以外の場所も選択肢にある世の中になってほしいね。」

集団社会で輝ける子もいれば、集団になると不利になり萎縮してしまう子もいてるんだ。
色んな子がいていいんだ。
そんな思いで返事をしました。


「本当にいいのは、1人1人に合わせる教育だと思う。」とオトが言いました。

オトに合わせて寄り添ってくれた先生は
居なかったんだろうな…
ふと、そう思いました。



「信じることは疑うことか・・・

そうだね!なるほど!
そうかもしれない。
私は、オトが学校行けなくなった時、疑ってたかも。
疑って疑って、ちゃんと向き合ったからオトのことが分かったし、今は信じてるもん。」

精一杯オトへの私の気持ちを伝えます。


「疑ってたんや。」とオト。

「うん。薬飲んだら治るはずなのになーって(笑)」


「薬飲んだって…治らへんよ。

多分ずっと治らない。」


ずーんと重いものを感じました。


「でも…ママは信じてる。
好きなことはできるようになってきたやん。これからも、好きなことがあって、その為には外にでたり学んだりできるって、今までのオトを見てて信じてるねん。
今は無理でも、これからをね。」


精一杯応援した。

今まで疑って疑って悩んだから、今は信じて待つんだ。












オトのボトルネック

2021-08-26 19:04:31 | 日記
コロナワクチン2回目を終え、昨日は1日中発熱と悪寒や関節痛・頭痛にダウンしていました。
今朝ようやく37度台になり昼からすこしずつ動き出しています。

お昼ご飯をたべながら普段踏み込まない話をしてみました。

きっかけはテレビでパラリンピックを見に行く予定の学校がまだあるという話題でした。

尾身会長の必死の訴えに共感しながら、
夏休みからの学校再開についての話題になります。尾身さんは「夏休みを延長すべき。勉強は後からでもなんとかなる」というような内容をおっしゃっていました。

「学校」
「勉強」
と、ワードが並んだところでオトが話し出しました。

「勉強なんて、今はどちらかといえばコロナウィルスについて子どもたちがしっかり知ることが大切な勉強なんじゃないかな?
5、6年生にもなったらしっかり自分の意見言えるよ。
もっと、コロナをよく知り、どう自分を守るかを勉強して行ったほうがいいと思うねん。自分の身は自分で守る」


そんな話をしてくれました。


そのあとポツリとひと言
「なんで人のことはすらすらこうしたらいいとか言えて、自分の事は何にも動けないんだろう」
そう言ってため息をついていました。

•*¨*•.¸¸☆*・゚

その後ずっと話をしました。
結果わかったことは『不安』が強いという事でした。
以前も聞いていたのですが、その時は受け止める力が私にはなくて…。
恐らく『不安障害』の社会不安社交不安。

いじめられた記憶から
人の笑いが怖いとのこと。

バカにされた笑いが自分の中で抜けないそうです。

小さな時、うまく自分の意見を言えなくて、人に蔑ろにされた記憶。
何が言いたいのかわからないと笑われた記憶。
いじめられてからは、周りで聞こえる笑いが自分への嘲笑う声に聞こえ、視線も怖いとのことでした。

絵を描いていても、うまくいかなければ
まわりに誰もいないのに誰かに笑われているような視線や声を感じるんだそうです。


ここまでをなんとかそうであると受け入れれた私は、じゃあここからどうしたらいいのかを考え進めたほうがいいんじゃないかと思ってしまいました。

そうじゃないと

ひきこもりから立ち直れないのでは?と。

でも
「オトは放っておいてほしい」と言いました。


それから、しばらくして
圧迫頭痛と倦怠感で部屋からでてこなくなりました。


話を踏み込み過ぎた私のせいかもしれません。
ロキソニンを飲ませましたが回復せず、いつものようにゲームもしません。

それと、先日ちょっとした事件があって、きっとそれもずっと引きづっている様です。
誰かが匿名で、オトのSNSに
「なんで学校やすんでるん?」ってコメントしてきたそうです。
証拠はありませんが予想はついています。

好奇心や一方的な優しさは人を傷つけるんだと、私はこの年齢になって初めて目の当たりにしました。

オトの回復を待ちたいと思います。

きっと、オトなら回復してくれると信じて待とう。






これでいいんだという想い

2021-08-24 08:53:02 | 日記
長い夏休みが終わろうとしています。

娘のオトは外出しない日が続き
毎日私は、オトに私の不安を悟られないように日々を過ごしていました。

でも、以前よりは確実に
『これでいいんだ』と思えるようになっている自分に気づいてきたんです。


٭•。❁。.*・゚ .゚・*.❁。.*・٭•。

数日前テレビを見ていると
北海道の旭川市の女子中学生のニュースが流れます。

私はチャンネルを変えるか迷いながらも
平然を装ってお昼ご飯を食べていました。

学校側の責任逃れのコメントと、
10人の加害者にも人権があるという話に
じゃあ1人の被害者が亡くなってもいいのかという怒りが 私とオトの中で膨らんでいっていました。

「先生が助けてくれるわけないよ…。
先生なんて、
いじめられてる子の事を一緒にわらったりするし
いじめられている現場を見たって注意しなくって見てるだけやで。
止めになんて来てくれなかった。

自分のことを思い出すオト。

小学校の時の先生はみんないい先生だと私は思っていたけれど、
オトにとっては自分を助けず見て見ぬふりをするような大人だったようです。

「(いじめられていたこと)ママには知られたくなかったからその時は言えなかったけれど・・・」

「・・・」の後には
私に気づいて欲しかった想いが溢れているようでした。


「ママ、あのときオトの気持ちに気づいてあげればよかったね。味方になれなかってごめんね。」



いじめは、いじめてくる子だけが加害者ではありません。

自分はいじめられたくないという想いから、いじめる側に意見を合わせる人
真相を知らずに、ありもしない噂にとびつく人
少数派になりたくなくて、多数派の意見に属す何にも考えてない人
仲良くしていた子ですら、次のターゲットになりたくない気持ちを隠せずに、よそよそしくなる…。

大勢vs1人

そんな中でオトは傷つきながら頑張っていたんです。


今なら「人が怖い」というオトの気持ちが痛い程よく分かります。


「オト…
オトが『学校にいかない』選択をしてくれたお陰で、ママは大事なオトを失わずにすんだわ。勇気を出して『不登校』を選んでくれてありがとう。

そんな話をしました。



•*¨*•.¸¸☆*・゚
先日、オトは自室のお布団に横たわり
涙を流しながらこういいました。

「ママ、わたし 中学生が終わったら働こうと思ってるねん」と…

ショックでした。

心療内科の先生に話すと

「親としてのこうした方がいいという話はしなくていいです。オトちゃんがそう思ったならそれをさせてみてください。その時にどういう道を選ぶのかまた考えますから。進んでみてダメだったらまた違う道を自分で探したらいいと先生は思います。」

「でも、先生。そうしたらまた落ち込んでひきこもりしたりしたらどうしましょう。」

「そういう時も勿論あるかもしれません。それでも、また自分で考えて動き出せる。そうやって壁を乗り越えていけばいいとおもいますよ。」


1度は不信感でいっぱいになった心療内科の先生ですが、通うことを辞めず、わたしだけでも繋がり続けてよかったと思えました。

『不登校』は落とし穴ではない

『不登校』は壁なんだ。

壁を乗り越えていけばいつか明るい未来が待っている。


乗り越えた先には
自分で考え行動してきた経験が宝になるかもしれません。



オトは『不登校』を選んでしまったことで得られた『安心 安全』と共に、
不登校児の未来に少し不安を感じてきだしているのかもしれません。




昨日も少し話ができました。


「わたし、自分のしたいことを先にみつけるわ。
それから、それに必要な勉強をするときが来るかもしれない。
でも、まずはわたしがしたいことをもう一度考えていきたいねん。


オトの自分のタイミングで行動したいという想いが伝わりました。


それから
将来への気持ちは日々変わるものなんだと知りました。

ひとつひとつ乗り越えようとする中で思うことは変わり続けるのかもしれません。

『不安』を乗り越えていく試行錯誤を
ほんの少しずつ考えだしているんだな。


そう思って、
オトの成長を感じ
『これでいいんだ』と思えるようになってきたのかもしれません。








父と母の誕生日

2021-08-22 17:16:10 | 
20日と21日は、父と母の誕生日でした。

父が病気とわかった日、
今年は父へ誕生日ケーキを作る事を心に決めていました。


5年前の大腸がんからの肺に転移
そして、その後は肝臓に転移で
私は最悪の場合ばかり考えて毎日を過ごしていました。

手術が終われば、実は肝硬変になっていたという事実がわかり…

じゃあ、今までのあれやこれやは、
アルコールからきた大腸がんだったのではと…

諸悪の根源はアルコールだと知りました。


しかし、アルコール依存症は治ることもなく、今も健在でむしろ依存度はまた強まったような気もして

母と私は、落胆を隠せません。


まぁ、そんな複雑な気持ちの中

お誕生日ケーキ何にしようかなって思って
白桃のピーチパイに決めました。



手のひらサイズの小さなフルーツパイ

「おいしいわ」って父も母も喜んでくれて嬉しかったです。



いつもは話さない父とも少し会話しました。


大したケーキではないけれど、

喜んでもらえたことが嬉しかったな。

ケーキ作ってよかった

•*¨*•.¸¸☆*・゚

最近、寝る前にYouTubeで漫才を聞くことにハマっている私。

聞こえる方の耳にイヤフォンをさし、
聞くのは中川家の漫才。

昭和生まれの私には共感するネタが多くて
思わず声を出して笑っています。

『おかん(お母さん)』のコントを見ると、自分の母親のように見えたり、近所のおばちゃんに見えたりで
思わず母にもYouTubeを送りました。

母もめっきり中川家にハマってしまった様です。

漫才やコントを見て、日々のストレスから少し解放されたらいいなって思っています。


だんだん、私も次は何の漫才送ろうかって躍起になってきて

昨日は『綾小路きみまろ』の漫談にたどりつきました。

「あれから40年!!」のセリフに共感するだろうな(笑)なんて考えながら聞いて

いつの間にか寝ていました。

綾小路きみまろの漫談で
夫婦間の色んな愚痴を
みんな笑いながら共感するんですから、
40年一緒に居てたらいろんなことがあるんだと思います。


アルコール依存症だって暗く辛いとばかり思わずに、愚痴を言いながら笑い飛ばしてやろう!
大阪のおばちゃんらしく
明るい母には、笑って過ごしてほしい!
今日も面白動画を探すことにします






たまにはめーちゃんの話

2021-08-14 21:43:46 | 日記
フワフワで


あったかくて


ぺろぺろしてくれて



くぅんくぅんないて


ごろんとして・・・



あぁ

あなたがわたしのところに来てくれて

ほんとうにうれしい



色んなことがあるけれど

穏やかに過ごせるのはあなたのおかげ


お仕事で疲れたパパを
迎えに行くときの一生懸命な後ろ姿に

ふふって
笑顔になっちゃう


この階段の向こうに
パパが待ってるよ〜