母の散髪

2022-06-27 10:12:07 | 
土曜日は母の散髪屋さんをしました。

「みじかぁーくして!」

短くし過ぎたらおじさんに間違えられるよって言ったら

「ええねん!おじさんでもええよぉ〜」

そんな会話をしながら
その後も止まらない母の弾丸トーク

「ちょっと真剣に切ってるからあんまりしゃべらんといて。」

そういうも

暫くしたら
「もう喋ってええか?」と母。


話半分聞きながら、左右のバランスをみたり、どこに丸みを持たせたらおじさんにならないかを考えながら切りすすめます。

そして
仕上げに前髪を切ろうと母の顔を覗きます。

少しうつむいて、目をギュッと閉じている母の顔。

「ちょっとお母さん。
顔 真っ直ぐにしてくれへん?」

とお願いしました。

「はぁーい」

そう返事をしてふざけた感じて大袈裟に前を向く母。

チョキチョキと慎重に前髪を切っていたのですが、お調子者の母のトークが止まりません。


表情が動く度に頭皮の筋肉も動いて…


あれ?
短い?!切りすぎた?!

目を開けている時と
目を閉じている時とでは

前髪の距離感が違ってきます💦


「お母さん、目をあけてくれへん?」


「はーい どや!」

目を大きく開けすぎる母


「いや、普通の顔してや〜」


「えー普通やん(笑)」
と笑いだす母。


すると顔がクシャッとなって頭皮が動き、さっきまで眉毛の辺りにあった前髪がグンと上の方に上がります。


「え?切りすぎたかな。
ちょっと お母さん。普通の顔して!」

そう言うと母は
顔を真っ赤にして 息が出来ないくらい笑いだしました。

「普通って ハッハッ…(涙笑)
お母さん 普通に(笑) 普通にしてるやん (涙笑)

ひぃぃーーーー😂アッハッハッハッハッ


あぁ〜しんどぉ(笑)」


笑う度に前髪の位置が分からなくなるおでこをみて私も一緒に大笑いしました。


母は笑いすぎて涙がでていました。


「あぁ〜😂😂😂

お父さんと暮らしてたら 毎日怒ってばっかりで 笑ってなかったわぁ。

笑いすぎて涙がでる(笑涙)

こんな時にぃ…(涙)こんな時にしかぁ…笑うしかないやん 私〜(涙)ヒィぃぃっ…(笑)」


最後は涙が見えてきて
母も毎日辛いんだって思いました。


真剣に髪の毛を切っていただけですが、

結果 久々に腹の底から 笑う母を見れてよかったです。



本当に、自分の人生もですが
母の人生も色々です。

よりよく生きたい。

そうもがいてももがかなくても、
人生で起きる色々は避けることの出来ない試練なのかもしれません。


だけど、泣いてばかり怒ってばかりだとしんどい。

泣いたり怒ったりしてもいい。

でも、その分沢山 笑いたいですよね。

そして幸せになりたいです。





私 疲れています…

2022-06-18 00:02:50 | 日記
今朝も詐欺にあいました💦
『美容院に行く行く詐欺』です。

これはここ1ヶ月の間で今日を入れて3回目。

本人が「髪の毛を切りたい」と言ってきたにもかかわらず、当日声をかけると

「そんなん聞いてない。
何時から美容院だったかなんて言われなかったから昼からだと思った。
「今からは間に合わないから行かない。」

などなど、ビックリするくらい自分勝手に

そしてあたかも『ママがちゃんと言ってくれないから』なんていう雰囲気を醸し出しながらキャンセルをしてきます。

こちらとしては言い返したい言葉が次から次へと溢れそうになっていました。


そして
「昨日伝えたよ。
そもそも昼からはいかないやん。
1人で行けるんだったら昼からにするけれど行けるの?」


そういうと

「いや、聞いてない。言ってなかった。
もう昼からも行く気はしない。」


と、布団をかぶりなおしてしまいました。



いつもいつも、いつもこうです。



どうして私のせいにしたがるんでしょうか。

深くため息を吐いてオトの部屋を出ました。





『私のせいにしているのは

本当にオトだったかな…』

☆。.:*・゜

オトから「ママのせいで」と言われたような気持ちになっていましたが、
そんな言葉は1つも言っていないことに気が付きます。

そう感じ取ってしまったのは
“私自身“でした。

あぁ、勝手に自分が責められていると思ってしまうことで、自分は正しい!ちゃんとしていた!という気持ちが溢れ出て口撃したくなっていたんだな…


そもそもを考えてみると、
私はオトに気を遣いすぎて疲れていました。


最近、
オトは以前に比べると
ちいさな1歩をゆっくり踏み出していると感じています。

そんな今を
私が何かを正そうとしたり誘導したりすることで崩したくなくて
しっかり伝えることを怖がっているのです。

私のひとことで
オトの心をつぶしたくなかったのです。


また、オトはオトで
学校に行っていないことで
曜日感覚や日にち感覚、時間の感覚までおかしくなっていて
予定はわかっていたとしても、
それが今日なのかどうかをしっかり把握していないことが多いです。

前日に聞いていたとしても、主体的に行動したい気持ちが強くないと
翌朝はあまり覚えていないことが多いんです。


オトとわたしの“新たな課題“かもしれません。




一悶着あった今朝でしたが、

具体的に反省をしたり次はどうするなどの話し合いはうまく出来ずに終わりました。

勿論、美容院はドタキャンとなりましたが、また2週間後に行くと本人が言いました。


また凝りもせず、予約を入れました。

この詐欺の日々も
不登校の親子にとって大切な儀式なのかもしれません。


私は、この詐欺を明るく受け止める練習。

オトは、いつか勇気を持って『行く』を決行する練習。


そして、私は今を崩さないことに疲れているけれど、そんなことに神経を遣わないですごせるようになりたいものです。

私の世界を充実させないといけないですね。


春先に咲いた花かんざしをドライフラワーにして小瓶に飾ってみたり




大きなダイソーに行ってみて紫陽花の造花をゲットして飾りました。

私の中の
鬱々とした気持ちを少しずつ浄化していく何かを模索しています。















困ったは成長

2022-06-11 23:29:59 | 日記
忘れていました。
『困った』は『成長』かもしれないということを。




先日 区役所のN宮さんに近況報告をしに行きました。
正確には『近況報告』ではなく、
私の中の不安や不満を聞いてもらいに行ったという方がしっくりくるかもしれません。

連発する『行く行く詐欺』や
受け答えの素っ気なさ

こちらが不快になるような話し方など

相手の気持ちを考えない
人の気持ちを推し量れない

そんな『出来ていない』部分に

『不登校なってから娘に気を遣いすぎて
わがままに育ててしまったんだ』
と、自分自身を責めてしまうようになってきました。


一方で
もしかするとこの子の本質なんじゃないかと極端に考えてしまうこともあります。


そんな毎日の不安や不満を
N宮さんに聞いてもらいました。


「そうなんですね〜。お母さんはそんなことばかり言われていたらしんどいですよね〜。

でもね、お母さん!

私は今のお話を聞いて、逆にオトちゃんがとても成長されてるなぁ〜って思ってしまったんです。
オトちゃんはね、お友達にだったら絶対嫌なことでも人に合わせちゃう感じだったと思うんです。
何でも、嫌に思われたくないから人一倍気を遣ってたと思うんです。

むしろ 言われて傷つくようなことは絶対言わないし、人の気持をいつも考えてしまう。

そういうしんどさがあったと思うんですよね。」


確かにそうでした。
不登校になってから、ピアノを休むと言えなかったり
メルカリで失敗した時にコメントをやり取りするのでさえ
自分が迷惑掛けたくないとか
人に悪い評価をされたくないとかで
うまくコミュニケーションがとれないことを悩んで塞ぎ込む時があったのを思い出しました。

「お母さんには、自分の思ったまま、感情のまま話ができるようになったってことですよ!

お母さんには、どんな言い方をしたって
『許してくれる』『いつもどおりに接してくれる』『嫌われない』って思ってくれているってことですよ。


これって、オトちゃんの成長だと思いませんか。」



オトの私への言葉は
荒々しくて
素っ気なくて

でも、その言葉の裏側には
『体調がすぐれない』とか
『他にやりたいことがある』とか
そんなちゃんとした理由があるんです。

私としては、ちゃんと理由を言ってくれれば受け入れられるのに。

「言い方1つ」なんですけどね。

だけど、その忠告は要らないそうです。

特にオトは『わかっている』から。



先週の日曜日は琵琶湖に行ってきました。

この日も行ってしばらくしたらすぐに帰ってのトンボ帰り。

それでも、青空の下
琵琶湖を眺めながら湖岸に座り
一緒に美味しいパン屋さんのパンを食べました。

ほんの少しの開放感と幸せを
反抗期のオトちゃんからもらいました。






めーちゃんも幸せそうです。

困ったは、抱きしめなくちゃ。

私の腕で抱きしめさせてはくれないけれど、
『これは成長なんだ』と
少しずつ 心をひろげて

反抗期のオトを許してあげてね


私の心さん








優しい人

2022-06-03 23:51:28 | 日記
スーパーへ行く途中で
向かいからやってくる知った顔。

「あ、お疲れ〜。あれ〜仕事は?」
と声がかかります。

かつてはお互いの子どもが同じ幼稚園へ通い保護者として知り合ったNさん。
小学校 中学校は別で
この半年あたりに私の務める保育園の給食室で働きだしました。

ママ友とまではいかなかったけれども、
オトが幼稚園だった3年間私にも気さくに話しかけてくれるNさんでした。

「あ、私、今日有給やってん」

「え?休みやったん。」

「うん、まぁね。色々あってね。
定期的に休みもらってるねん。」


ずっとオトのことは内緒にしていました。

でも、同じ職場になって、なんだか心苦しかったんです。
道端で会って子どもの話になったりすると変に緊張してしまい逃げたくなっていました。
でも内緒にするようなやましいことではないといつも心の中で葛藤していたんです。

そんな想いから
へんに勘ぐらせるような言葉を言ってしまったわけです。
『色々 あってね』って。

「どーしたん。どーしたん?」

優しいNさんは、誰かに言いふらすような人ではありません。

私はついに今まで話せなかったことを話しました。

「ずっと言えなかったんやけど、うちのオトは不登校やねん。
だから、定期的に有給もらってオトとお出かけしたりしてるねん。
通院って職場には言ってるんやけどな(笑)
今日は、進路相談を区役所でしてもらって、その後頑張ったからカラオケに行ってきたんよ。」

そう精一杯気持ちを明るくして話だしたのに、
途中から目には涙が溜まって
声も変になっちゃって
それでも必死で眼球に涙を留めて話しました。


「そうかぁ。いいよいいよ。休んじゃいなさい。有給だもの。
カラオケ行けてよかったね。

そうNさんが言ったあと
「あ、あかんわ。泣いてしまうわ。」
と涙目になったので

私も堪えきれず

道端で自転車持ったおばさん2人が向かいあって涙をふきながら
お互いがお互いの涙を早く止めようとひっしになっているという
変な状況になってしまいました。

「なんで泣くん」と私。

「いや、なんかさぁ、
オトちゃん辛かったんやなーっておもったらさー。泣けてきてー。」

そう言ってくれたらさらに私は泣けてしまいました。

「ゆっくりしたらいいよ。
ゆっくりしたらいい。元気になるまで。」

そう言ってくれました。


そんな風に人に言えるNさんは
素敵な人だなぁって思いながら、
2人が笑顔になるまでずっとお喋りをしました。



※他の方の迷惑にならないような場所で立ち話をしましたm(_ _)m


母からエール 過干渉を手放す大切さ

2022-06-01 22:30:03 | 日記
しばらく ブログが書けない日々が続いていました。

原因は 私の中の不安


『このままでいいはずがない』という
私の中から湧いてくる声




将来を考えると
ふとやってくる不安に
時々憑かれている私です。

母に
「辛い…
不登校になってからずっと辛い。」

って言ってしまいました。



そしたら母は
「わかるよぉ〜わかるわかる!
でも、オトはそのずっと前から辛かったんやろ?


そう気づかせてくれました。

「そうやんなぁ。
やっぱり私、
頑張らなあかんね。」


「そうやでぇ〜あんたの子やん。
ちゃんと見といてあげなぁ🌸
前よりも、オトは元気になってるよー。
大丈夫や。」


そうエールを貰いました。

母のエールはいつも太陽のように明るいく
晴れた空のように清々しい



先日のこと、

夫の実家に家族でご飯を一緒に食べに行く予定をたてていました。

オトも行くと言っていたのに、
当日なかなか用意をしなくて…

挙句の果てに
「別に行きたくない…」なんて言い出しました。


『行く行く詐欺』にまたもや遭遇。

想定内ではありますが、
それでも落胆や夫への申し訳なさを感じてしまいます。

「そうか💧わかった。
晩御飯持って帰れるのは夜9時過ぎてからやけどいいの?」

「うん」


…そんな訳で、オトを1人置いて夫の実家に晩御飯を食べに行きました。


向かう途中で夫が私に言います。

「ご飯もらって帰るって言わなくてよかったのに。
てか、行かへんねんやったら自分で作って食べたらええねん。」



初めは、『行きたくなんかない』と言ったオトへの当てつけかと思ってしまいましたが、

ふと私もそうすれば良かったと思えたんです。

そしてLINEで

「お腹が空いたら、自分でご飯たいて卵かけご飯でもして食べてていいよ。
他にも家にある材料で好きに食べたらいいから。」

と送っておきました。


「りょーかい」とひと言のみ返信。


それで帰ってきたら
玄関にまで届くのは
カップ焼きそばのUFOの匂いでした。

今まさに、出来上がった焼きそばをたべるところだったのです。

「うわぁーめっちゃ美味しそうな匂い‼️
ママにもひと口ちょうだい‼️」

そう言うと
オトは気前よく私にUFOをひと口食べさせてくれました。

そしておばあちゃんの家から持って帰ったおかずも並べてオトの遅い晩御飯になりました。



自分で湯を沸かして
自分で自分の晩御飯を何とかする

そんなオトの姿が
頼もしく感じて

『構いすぎない』というのは
『1人でできることはやらせる』ということなんだと、
文章で書くと当たり前の事を気づいた私です(^-^;💦

母親として、当たり前にやってしまっていた過干渉ですが
まさか、こんなことも必要のない干渉だったとは気づきもしませんでした。

他にも、私が手放す過干渉は沢山ありそうです。