父と母が商店街を去った後、私も改めて
父が血を落としてしまったお店の方にお礼を伝えにいきました。
「そんなそんな(大丈夫 気にしないで)」と
笑顔で言ってくれる店のおばちゃん。
そして、警察の方に再度一礼して自転車で父母を追いかけます。
すると
後ろからまた警察官の声がしました。
「娘さん!娘さん!戻ってきて」
振り返るとそこには50代くらいの男性が警察官の方と一緒にいました。
「この方がね、第1発見者だったんですよ。」
そう紹介されて、
私は再び自転車を降り駆け寄りました。
「ありがとうございました。
こんなコロナ禍に、血だらけの老人に声をかけてくださったのかと思うと感謝の言葉もありません。」
深々と頭を下げたと同時に
ついに、私の涙腺は崩壊してしまいました。
本当に、みんなコロナが怖いし
それでなくても血だらけの老人が普通に歩いているだけで怖いと思います。
痛がりもせず、頭もボサボサで
怪しさしかなかったはずです。
私だったら怖くて少し離れてしまいそうです。
それなのに、声をかけてくれたんだと思うと涙が止まりませんでした。
「いやね、うちの親もね、以前道で倒れてね。コロナ禍だから救急も来なくて、病院も受け入れしてくれなくて、大変だったから…
だから、お父さん見た時他人事に思えなくて…
娘さん…泣かないで」
そう言ってくれました。
「(泣いて)すみません、ただただ感謝しかなくて。そしたら涙がでてきて。
すみません。」
「うちの親は90代でね…」
…私の父はまだ75歳だと言えませんでした。
その後は何を話したか覚えていません。
涙を止めようと必死だったのかもしれません。
話している最中に先程電話をしたかかりつけの病院から再度連絡が来て
そのおじさんとは別れました。
病院からは、担当医が今日来ているので
傷口見てくれるという連絡でした。
脳外科はないので、脳に関してはなにも処置出来ないこと。
入院も出来ないこと。
傷口の処置だけであること。
と、いうのが受け入れの条件でした。
私は、以前、自転車をどかそうとして頭から後ろに倒れた事があったのですが、誰も助けに来てくれなくて、痛いながら頑張って起き上がり、自転車に乗って帰った事がありました。私は痛さより、誰1人、大丈夫?と言ってくれなかった事が悲しくて。。
お父様は、いい方に見つけてもらって、良かったです。
こんなギスギスしたコロナ禍だからこそ、人の優しさに感動しますね。
お父様のお怪我が早く治りますように。
お大事になさって下さい。
今回の父のこと、これからまた起こりうるであろうことだと思っています。
昨日を見つめてまた1つ強くなりたいと思い今ブログを書いています。
レイさんの自転車の話びっくりしました。
本当に父はラッキーだったかもしれません。