北海道旅行!お待たせした本題です。
札幌から旭川に移動し、一泊。翌朝7時30分にバスで移動。幌延についたのはお昼ごろでした。その間の道中は、雄大な北海道の農地と新緑の美しい景色が続いていました。ちょっと寒かったですね~!遠くの高い山々は、まだ雪をかぶっていました。
使用済み核燃料を再処理した後の高レベル核廃棄物に関しては、これまでお金欲しさに様々な地方自治体が、文献調査に手を挙げては住民の猛反対でとん挫して来ていました。おまけに日本学術会議も、「地震が頻発する日本では、地層処分は困難」と指摘しています。これに、痺れを切らした国は、応募ではなく国が処分地を選定すると方針変更を行っています。福島以降もやる気でいます。
幌延は、”ここは処分地にはしない”と、北海道、幌延町と日本原子力研究開発機構の約束(協定)で、おおよそ20年間の研究を行うことで2001年から開始されたものです。
現在、坑道は地下350mまで掘削が行われていますが、地元の方のお話を聞くと、最近になって原研機構はさらに500mまで掘削したいと幌延町に伝えてきているとのことでした。これから先、さらに500mまで掘削しようとすると、2021年ごろには研究を終え、地下施設を埋め戻すとの約束が反故にされてしまいます。肝腎の幌延は「協定では”20年程度”となっており、その範囲に入る」との認識だそうです。また、2009年には、原子力機構のHPに”ホット試験をやりたい”との記載があり、北海道は「協定違反だ」と言い、その後、その文言は削除されたと言います。こんなあやしい動きの中、施設を見学させていただいたのですが、案内してくれた所長は「協定があります。最終処分場にはしません」と強調していました。ですが、地元の方たちは皆、信用していません。
地下には工事用のエレベータ(かごのようなもの)で降りていき、横坑に入って行きました。

ここの地層は、昔、海だったようで、貝の化石が出てきます。ついでに毎日大量の湧水があるのですが、塩分を含んでいるのだとか。350mの地下までは行けなかったのですが、そこでは、毎日100tの水がわき出たものが溜まっていました。
そして、メタンガスも出るため、センサーが取り付けられ、爆発しないように1.5%で自動的に電源を落とすようになっているのだとか。センサーが故障したら、危険だなぁ~と感じました。また、地下坑道では、周りからの圧力がかかり、だんだん歪んでくるのだとか。
地層処分では、ガラス固化体を金属製のオーバーパックに詰め、周りを粘土で覆ったものを坑道に埋め、最終的には坑道そのものを埋めてしまうというものです。地下でみた粘土は、実際には固いものでしたが、水を含むと膨張し、隙間が埋まることで水分が通らなくなるのだそうです。
ガラスは安定した物質とはいえ、長い年月の間に溶け出します。金属も、いずれはなくなってしまいます。彼らの説明では、その頃には放射線量は下がっていて、問題はないのだとか。しかし、地震大国と言われる日本です。調査不足で断層さえ正確に把握できないこともよくある話。全く把握できていないものもあるわけですから、いったん近くで地震が起きれが、地下構造も破壊されます。無事でいられるでしょうか。坑道も歪むというのですから、長い間に粘土も金属も破壊され、ガラス固化体もどうなるかわからないのではないでしょうか。
フインランドでは10万年の管理が必要と言われています。再処理をしない直接処分という違いもあれど、せめて1万年の研究をやった後、彼らの推測は正しかったことを証明してから、実際の処分事業に活かすべきではないでしょうか。また、ここを「処分地にしない」というのであれば、ここの研究結果はそのまま通用しません。改めて実際の処分地で調査研究をしなければ無理ではないでしょうか。結局、日本の地層処分の考え方は、最後まで「管理」するのでなく、処分してしまえば「あとは野となれ、山となれ!」というものではないでしょうか。こんなことを許してはならないと、改めて感じました。
札幌から旭川に移動し、一泊。翌朝7時30分にバスで移動。幌延についたのはお昼ごろでした。その間の道中は、雄大な北海道の農地と新緑の美しい景色が続いていました。ちょっと寒かったですね~!遠くの高い山々は、まだ雪をかぶっていました。

使用済み核燃料を再処理した後の高レベル核廃棄物に関しては、これまでお金欲しさに様々な地方自治体が、文献調査に手を挙げては住民の猛反対でとん挫して来ていました。おまけに日本学術会議も、「地震が頻発する日本では、地層処分は困難」と指摘しています。これに、痺れを切らした国は、応募ではなく国が処分地を選定すると方針変更を行っています。福島以降もやる気でいます。
幌延は、”ここは処分地にはしない”と、北海道、幌延町と日本原子力研究開発機構の約束(協定)で、おおよそ20年間の研究を行うことで2001年から開始されたものです。

地下には工事用のエレベータ(かごのようなもの)で降りていき、横坑に入って行きました。







フインランドでは10万年の管理が必要と言われています。再処理をしない直接処分という違いもあれど、せめて1万年の研究をやった後、彼らの推測は正しかったことを証明してから、実際の処分事業に活かすべきではないでしょうか。また、ここを「処分地にしない」というのであれば、ここの研究結果はそのまま通用しません。改めて実際の処分地で調査研究をしなければ無理ではないでしょうか。結局、日本の地層処分の考え方は、最後まで「管理」するのでなく、処分してしまえば「あとは野となれ、山となれ!」というものではないでしょうか。こんなことを許してはならないと、改めて感じました。